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揺らぐ神々の均衡

闘いの余韻がまだ空気に漂う。神々の集う玉座の間は、魔力の激流で渦巻き、幾度も震えた。だが、その中心に立つミリセティア・ミリアは、一瞬の隙も見せず、まるで氷の女王のように静かに立っていた。


「まだ、終わってはいない」重厚な声が玉座の奥から響き渡る。幾人かの神々が微かな動きを見せ、何かを企てている様子だ。


ミリセティアは自らの魔力を見つめ直す。リンク100%──それは分身体と本体が完全に一体化した状態。魔力はかつてないほど満ちあふれ、全ての属性の魔法が彼女の体内で踊る。


「でも、何かがおかしい……」ミリアはふと、自分の胸の奥に違和感を覚えた。


神々は知っているはずだ。この“完全な創造神”の姿が、本当の彼女ではないことを。


だが、誰もがその真実を口にしない。


「私は、創造神。すべてを生み出す者」ミリセティアは強く念じる。しかしその言葉は、どこか空虚に響いた。


本物の創造神は、今、どこにいるのか。

それは、彼女自身も知らない秘密の一つだった。



その時、静かな波紋のように玉座の間の空気が変わる。光の精霊がひらりと舞い降り、声なき声で伝えた。


「彼女は、本体の“鏡像”に過ぎない──」

しかし、その真実は外部に漏れてはならない。


ミリセティアの周囲を包む光は、柔らかなピンク色に変わる。彼女の分身体は、まるで少女のような純粋さをまとい、戦いの凄惨さを一瞬忘れさせる。


「ふふ、私が本物の創造神かどうかなんて、誰にもわからないでしょう?」ミリセティアは微笑む。その笑顔はあまりにも可憐で、神々ですらその魔力に引き込まれそうになる。


「しかし、私の力は紛れもなく本物。ここにいる限り、誰も私を止められない」

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