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リンク100%創造神、神々との激突

神界の深遠なる玉座の間。

そこには、古より続く高位神々が集い、重厚な空気が漂っていた。彼らの前に現れたのは、リンク率100%、創造神の全力を解き放ったミリセティア・ミリア。


「これが……私の本当の力」

彼女の瞳は氷のように冷たく光り、全身からは神秘的なオーラが放たれていた。胸に宿る創造の炎が燃え上がるかのようだ。


神々は玉座を揺るがせるほどの威圧感を放ち、重々しい声で言った。

「ミリセティアよ、お前の覚醒は我々の計画を乱すもの。我々の秩序を脅かすならば、ここで滅びるがいい」


その言葉に応えるように、天空が轟き、雷鳴が響く。空間が裂け、神々は火焔、雷、秩序の光を次々と放った。


だが、ミリセティアは動じない。彼女は冷静に杖を掲げ、魔法陣を描き始める。杖は確かに創造神用の装飾品に見えるが、魔法を安定させる重要な役割も担う。


「私の力、見せてあげる」


まず放たれたのは、鋭く凍りつく氷の矢「アイスショット」。

鋭利な氷結が神々の集団を切り裂き、ひとつ、またひとつとその数を減らしていく。


神々は反撃を開始。燃え盛る炎が舞い、轟く雷が走り、秩序の光が辺りを照らした。だが、ミリセティアの身体はリンク率100%のため、瞬時に傷が癒え、いかなる状態異常も寄せ付けない。


「私の身体は、神の力に等しい。貴方たちの攻撃は通じない」


彼女は静かに、しかし力強く宣言した。


戦場は壮絶な魔法の応酬となる。神々は集団戦法で追い詰めようとするが、ミリセティアは一瞬も気を抜かず、全属性の魔法を織り交ぜて応戦する。


「氷、水、炎、風、光、闇、土、雷……すべての魔法を、私のものに」


彼女は魔法陣を使い、「スノウダンス」の氷の舞いを控えめに繰り出しつつ、自在に魔力を操った。


「もう精霊の助けは要らない。私自身が、創造の神なのだから」


ミリセティアの言葉は重く、確かな自信がにじみ出ていた。


だが、神々もただの敵ではない。彼らの持つ古代の魔力は膨大で、互いに力を結集し、執拗に攻撃を仕掛ける。


攻撃の矢面に立ちながらも、ミリセティアは一歩も引かない。彼女の魔力は幾重にも重なり、盾のように身体を包み込む。


「これが創造神の力……まだ序章に過ぎない」


激しい戦闘は長時間に及び、神々の攻撃も幾度も激しさを増す。ミリセティアの体力は徐々に削られていくが、彼女の回復魔法が間断なく作用し、倒れることはなかった。


その戦いの中で、遠く神界の彼方にある彼女の本体が静かに揺らいだ。

分身体の戦いとリンクし、スリープ状態からゆっくりと覚醒を深めていく。


「分身体……いや、私は……」


ミリセティアはその存在の謎に薄く戸惑いながらも、目の前の敵に集中した。


戦いは続く。

神々の王座を巡る壮絶な争いは、この瞬間、頂点に達しようとしていた

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