表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
インフィニティ スナイピング   作者: 東雲唯純
11/11

-Infinity sniping-


何段目かわからないキャラクター紹介!!


名前 澤山さわやま 菜月なつき

使用武器 ステアーAUG

容姿 腰まで伸びた長髪。キリッとした顔つき。

身長 168

スキル デュアル パーソナリティ-二重人格-

拳銃を二丁所持。使用ができる。スキル名自体は二重人格だが本人は全く違う。ただ両利きなのである。本人同様スキルのチョイスもポンコツだったのだろうか。


備考 頭が少々弱い。事実、1年留年し本来なら3年だが同じく2年のAクラスに所属している。言葉遣いが騎士のような言葉遣いを使用する。




第1章「2回戦」


昼食も食べ終わり次から私達も参加だ。全体では2回戦だが私たちにとっては1回戦である。相手は勿論…1回戦を勝ち抜いた田島さんのチーム「グリーン ベレー」だ。


「…そういえば沙耶ちゃん作戦っていうのは…?」


「あー。あれ?えっとね…私のスキルを強化したら罠まで見えるようになりましたー!!って話!!まぁ…今まで罠なんて使う人居なかったから言うのが今更になった。って言うだけなんだけどねー…」


笑いながら自分のスキルを解説してくる沙耶ちゃん。確かに自分のレーダーに写っていればかかる事は無いだろう。問題はそれをどうやって仲間に知らせるのか。


「…それでしたら今回は島さんには中衛をお願いしましょう。先に倒れられたら面倒ですから。」


瑞希ちゃんが横から提案する。言い様は酷いが確かに一理ある。ちなみに瑞希ちゃんはこれが普段通りである。


「そうだね…じゃあ。澤山さんと瑞希ちゃんで前衛、沙耶ちゃんと陽乃ちゃんが中衛で私がいつも通り後衛…それで行こっか。」


「んー。了解!指示は任せてねー!」


開始のベルがなり始めた。戦闘が開始される。


私も予定通り定位置につき狙撃銃を構える。


その瞬間…何か黒い物体が飛んできて自分の近くに転がってきた。


「え…これ…?!」


その瞬間大きな爆発音とともに高音に包まれ私はヒットになった。


第2章「司令塔」


先程の爆発音。あれは無論俺の手榴弾だ。俺は爆発系スキルを増やした後。残りのポイントで腕力に振った。


その結果、開始早々10秒くらい全力でダッシュすれば敵陣くらいまでは届くようにはなった。ちなみにこの技はまだ見せていない。これは彼女達のために取っておいた秘密兵器。「リスポーンキル」だ。


リスポーンキルとは銃を扱うゲームでよく見られる

復活地点で復活した途端に倒す事である。今回のスタートにそれを応用させてもらった。


「さてと…行くぞ。お嬢ちゃん達…」


いつも通りに地雷をセットに向かう。見た所あのスナイパーの子が司令官であり、脳だろう。正直彼女達は強い。正面からやったら敵わないかもしれない。だからこその作戦だ。


再び考え直し、俺は地雷設置へと向かった。


先程の爆発音がなってからしなちゃんとは連絡がつかない。多分あの爆発に巻き込まれてしまったのだろう。今は5対4。圧倒的に不利だ。


「…沙耶ちゃん。どうしたの?らしくないよ…」


一緒に行動するはるっちが私の顔を心配そうに見つめてくる。


「あ…ううん。しなちゃんと連絡取れなくて…やっぱりやられちゃったのかな。って思って…」


「…そうだね。…でも大丈夫じゃないかな?だってこのチームには観察眼を持つ沙耶ちゃんが居るんだから。もしかしたらしなちゃんよりもよく見えてるんじゃない?」


…確かにそうだ。このスキルがあれば間違いなくしなちゃんよりもよく見える。


「そうだね…らしくないや。…澤山さん。聞こえる?今から指示出すからその通りに動いて!」


「遅いぞ…大丈夫だ。いつでも行ける。それに心配するな。信濃ちゃんがやられたくらいで負ける程私たちは落ちぶれていない。」


「…そういう事です。」


どうやら考え込んでいたのは私だけのようだった。澤山さんも、みーちゃんも、はるっちだってやる気で溢れてるようだ。



考え直し、再び指示を振る。ここからが私たちの攻撃ターンだ。


第3章「敗北」


また負けてしまった…。私は1人選手控え室に戻り椅子に座る。これで負けるのは静也さんに負けたのを含め2回目だ。


「なんや…?お宅も負けたんか?」


ふと顔をあげればそこには何度も見た高身長の関西人がいた。


「黒田さん…お疲れ様です。いえ…私だけやられちゃって。ほら、皆ならあそこでやってますよ。」


「そうなん…?ならええわ…ワイらは2回戦敗退や…

あのチーム「Silent」は鬼や…特にリーダーの男。」


静也さんの事だろうか。何かあったんだろうか。


「何があったん?っちゅー顔しとるな…そうや。ワイがいつも通り騙そう思って変装して近づいた途端容赦なく撃たれたわ…。なんやねん。あんなん今まで見た事ないわ…」


らしくなく元気がない。


「…静也さんがですか…でもあの人ならやりかねない。」


「なんや…知り合いなん?アレと…ほんなら。アイツら倒して優勝せぇや…ちなみに気ぃつけや…強いんはアレだけやない。あいつに飼い慣らされた番犬が2匹おるわ…」


2人また別に強い人がいるということだろうか。


「…アドバイスありがとうございます。」


「アドバイスちゃうわ…嫌味やただの。ほら、あんたんとこのチーム危なげなく勝ったで…嬉しそうやなぁ。ほんま。」


指を指された方向を見れば確かに嬉しそうにしているチームのメンバーがいる。


「ほな…ワイはチームんとこに戻るわ…ちなみにアレの番犬もシバいたれや…アイツらのせいで晴彦君もやられたんや…。」


なんだか声が寂しそうに感じる。あれほど信頼を置いているんだ。やられれば寂しいのだろう。


「もちろんそのつもりです…私たちは勝って優勝しますから。」


私の言葉に手を振りその場を去る。今回開始早々にやられてしまった自分が不甲斐ない。


その時。安心する聞きなれた声が聞こえた。


「しなちゃーん!!勝ったよー!!いぇい!!」


沙耶ちゃんが走りよりハイタッチしてくる。いつになく元気だ。


「…当然です。その為に島さんを中衛に置いたんですから。」


初めからこの流れがわかっていたのだろうか?瑞希ちゃんには頭が上がらない。


「対戦表…出てるよ…。」


陽乃ちゃんが気づき指を指す次の相手チームが出ている。チーム名は「ふらっしゅ☆ですとろいやー」なんとも可愛らしいチーム名だ。一体どんなチームなのだろうか。


「私も…強くならなきゃ。」


隣で陽乃ちゃんが小さく呟く。私も強くなりたい。


「ほら…君たち…帰りにマ○クにでもよろう…今日は休憩だ。」


突然澤山さんが肩を叩いてくる。本人は和ませる気は無いのだろう。


「そう…ですね。行きましょうか。」


その言葉に微笑み頷き返す。


明日は第3回戦 「S5」VS「ふらっしゅ☆ですとろいやー」だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ