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インフィニティ スナイピング   作者: 東雲唯純
10/11

-Infinity sniping-

キャラクター紹介


名前 田島たじま 浩二こうじ

使用武器 AK47

容姿 黒髪のスポーツ刈り ベレー帽を被っている

身長 176

能力 グレネード ボム-手榴爆発-

手榴弾をベースに、クレイモア、C4爆弾なども使用出来る。回数はそれぞれ調節できるが手榴弾1、クレイモア3、

C4が1個にしている。


備考 ミリタリーが好きでゲームとかも結構している。爆発系のスキルになったのはその豪快な性格からだろう。常に行動を意識している。




第1章 「観戦」


プレ大会も終わった1週間後。今日から本大会である。


本大会はA Bに別れてトーナメントを行い、それぞれのトップが決勝を行う。プレ大会で1位となった私達のチーム「S5」と静也さんのチーム「silent」は今回シードでスタートである。そのため午前中は私、沙耶ちゃん、陽乃ちゃんの3人で最初に当たるチームを見学しに来たのだ。


この「Z3」の会場は2階が見学用の通路となっており、そこから3人並んで見学させてもらうことにする。


こちらのブロックの第1試合はチーム「グリーンベレー」VSチーム「最強」なんだか勝負が目に見えてる気がする。


「ねぇねぇ…しなちゃん。私あのグリーンベレーのチームの男の人…どっかで見たことあるんだよね…」


沙耶ちゃんに促され、そちらに視線を送る。そこには確かに見た事のある人影があった。


「…ん?…あぁ、あの人…ほら、ゾンビイベントでお世話になった田島さんだよ…私達逃がしてくれた。」


「あぁ!あの人かー…あの人普通に銃撃つの上手いよねー。」


正直それは私も納得できる。実際あの時も私達がいた時は1度もスキルを使っていなかった。


「…あの人のスキル…私達まだ見てないよね…どんなスキル使うのかな?」


ふと陽乃ちゃんがそんなことを言い出す。


「…確かにそうだね…今のうちに見ておかないと私達が困るかもね…」


「うーん…あの最強っていうチームの2人もどっかで見たような気がするんだよなぁ…覚えてないけどねー!」


沙耶ちゃんは田島さんのスキルなど頭にないようだ。私もそちらに目をやると確かに見覚えのある男性が二人いた。覚えていないけど。どこにでも居そうなチャラそうな2人である。


「おっ…試合始まるね…どうなるんだろ…」


「…そうだね…ちゃんと見ておこう…」


「はい…勝つために。」


そういえば今回黒田さんのチームは向こうのブロックの第1試合らしい。


「今度は自由にさせてもらうから覚悟しとけや!!」


とか言っていた。あの約束まだ続いてるのだろうか。


そんなことを考えているうちに試合が始まった。


第2章 「開幕」


開幕の合図と同時に戦闘が開始される。やはりグリーンベレーのチームは全員AK47で、揃えているようだ。


田島さんが1番後ろで2人ずつで攻めるようだ。


「なんか慣れてるねー…」


「うん…そうだね。強そう…それに比べて…」


チラリと敵チームに目を向ける。どうやらこちらのチームは後衛が1人 LMGライトマシンガン前衛が4人全員のようだ。それも後衛の人は何も考えずに連射している。


初めから連射していて後半に弾は切れないのだろうか。


勝負も進んできた後半。沙耶ちゃんがおかしなことに気付いた。


「ねぇねぇ…しなちゃん。田島さんさ…前行ったり後ろ行ったり横行ったり…何してるんだろう。最終的に1番後ろに帰ってきてるけど…」


「確かに…あれって意味あるのかな…」


沙耶ちゃんが不思議に思うのも無理はない。確かに前線で仲間が相手と激しい交戦をしている中、1番後ろを行ったり来たりしているのは不思議でしかない。


「あ…やられちゃったー…3対1だね…田島さん。」


「そうだね…このままじゃ絶望的…どうするんだろう。田島さん…」


私たち3人はつい田島さんに視線を送ってしまう。


しかしその瞬間。2箇所で爆発が起こり、男性の悲鳴が上がった。一体何が起きたのだろうか。


しかもこれで1対1だ。この勝負、何があってもおかしくはない。


「わぁ…凄い!ねぇねぇ!何が起きたの?」


私の肩を叩き聞いてくる沙耶ちゃん。私だって聞きたい。一体何が起きたのだろうか。首を傾げ陽乃ちゃんに視線を送る。


「今のは…トラップ…でしょうか?前の2人があの辺まで近づいたら丁度爆発が起きました。」


冷静に解説する陽乃ちゃん。観ていたらしい。


「罠…かぁ…田島さんのスキルって罠系なのかな?」


「うーん…かなぁ…」


確信は持てないがその辺りが濃厚だろう。1対1の試合に視線を送る。


どうやら田島さんが前に動くようだ。


第3章「grenade bomb-手榴爆弾-」


さっきの爆発は俺が仕掛けたクレイモアM18だ。俺らのチームはいつもこうやって戦う。仲間が時間を稼ぎ、俺が罠を張る。最後の一人になってしまえばこちらのものだ。自爆してもいいし。何したっていい。


このゲームのルールは相討ちの場合先に攻撃を仕掛けた側の勝利となる。つまり自爆を先に仕掛ければ…俺の勝ちだ。だが今回の相手。この男には使うまでもないだろう。俺はゆっくりと足を進める。


「オラァァ!!死ねぇ!!!」


何も考え無しにマシンガンを連射してくる。スキルはインフィニティ バレット-無限弾-とでも言ったところだろうか。


だが、それで勝てるほどこのゲームは甘くない。


俺は手に持つ手榴弾のピンを抜き 標的ターゲットの足元へと弧を描くように投げる。お前はもう…終わりだ。


「っん…?何だこれ…うわぁ!!!」


相手の声と爆発音と共にWINの文字が光る。


次はゾンビの時のあの子達との試合か…強くはなりそうな気はしていたがここまでとは思わなかった。久しぶりに腕がなりそうだ。


「いやー!ビックリしたねー!」


「うん…まさか爆発が田島さんのスキルだったなんて…どうやって戦う?あの罠とかちょっと面倒かも…」


見学も終わり2人の元へと向かっている際。沙耶ちゃんと相談する。


「ふっふっふっ…しなくん。私には考えがあるのだよ。」


「…そう。なら任せようかな。」


どうやら沙耶ちゃんにはもう既に策が浮かんでいるらしいここは任せておいた方がいいだろう。






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