ワイルド・ティーチャー
船内は赤暗く、多くの黒いフルフェイスのヘルメットとウィンドウブレーカー、リュックを背負った人々が歩いていた。
そして、小さな20cmほどのピンク色のクラゲが、空中を何十匹と泳いでいた。
沢田先生は、例の腕時計のような物から空間に画面を出し、何やら信号のような物を送ると、何人かの人達が手を挙げて、すぐさま機関銃を撃ち始めた。
周りにいた敵の人達とクラゲを撃ち殺したが、生き残った一匹のクラゲが゛ピーーー゛と叫んだ。
沢田先生「チッコイツ!!」
沢田先生は舌打ちをして、そのクラゲを撃ち殺した。
沢田先生の仲間と思われる人達が何人か集まり、腕時計のような物を僕の顔に標準を合わせて、次々と言った。
「照合完了!!」
「照合完了!!」
「照合完了!!」
沢田先生「みんな、直ちにターゲットを捜してくれ!!」
数人いる、沢田先生の仲間と思われる人達の中の1人が言った。
「情報によると、今日の20時に、敵船がこの街の空に総集合し、街に一斉攻撃をしかけて来るらしい。その集合したところを狙って、例の方法による一斉撃破で。」
沢田先生「了解。ターゲットを見つけたら連絡を。コイツは俺が守っておく。」
「了解!!」
そう言うと、先生の仲間達であるこの世界の住人達は、このフロアから出て行った。
沢田先生「お前は俺と一緒に来い!!」
僕は先生の後について、このフロアから出て通路に行くと、さっきの小さなクラゲの死体がたくさん落ちていた。
おそらく、先生の仲間達が撃ち殺したんだろう。
沢田先生「あの小さなクラゲは、船の中では小さく感知センサーのような役目をしている。船内から外に出ると、バカデカくなって手がつけられない。船内にいるときなら撃ち殺せる。」
通路にある一番最初の部屋の扉が開いていたので、僕は中をそっと覗くと、多くの人間達が全裸で逆さまに吊るされていた。
まるで、これから解体される猪のように見え、僕は嗚咽をした。
僕「オエッオエッ。」
沢田先生「バカ野郎!!勝手に部屋を覗くな!!コイツらは命が尽きた食用の人間達だ!!」
僕「食用って、クラゲが食べるんですか?」
沢田先生「人間とクラゲだ。コイツらは人間を食べる人間だ。俺達が牛や豚を食べるのと同じように、人間をステーキや生姜焼にして食べやがる。」
僕「オエッマジですか。」
沢田先生「1回捕まって牢屋に入れられたら、命が尽きるまで殺され続ける。コイツらのようにな。お前は命が1つしかないから、即ステーキだ。いや、細いからスティックか。とにかく、俺からはぐれるなよ!!」
沢田先生は、腕時計のような物の画面を見ながら、船内をグングンと進んだ。
沢田先生「動力部に向かっているみたいだな。どうやら、コイツも俺と同じ兵士のようだ。俺よりも先に、この船の中に侵入したみたいだな。」
沢田先生は、通路で腕時計のような物から空間に画面を出して立ち止まった。
沢田先生「仲間と合流して、こちらに向かって来ているみたいだ。」
ドドドドドドドド!!
「ギャアアアア!!誰か助けてくれ!!撃たないで!!」
「命が!!命が!!」
僕と沢田先生の立ち止まっているすぐ近くの部屋から、扉越しに多くの人達の悲鳴や叫び声が聞こえてきた。
僕「先生、この部屋の人達が殺されています!!」
沢田先生「放っておけ!!そんなのいちいち助けてたら、俺達の捕まるリスクが増えてしまう!!お前は余計なことを考えず、自分の命だけ守ってろ!!お前は命が1つしかないんだぞ!!即ステーキだ!!ガーリックソースをかけられて食べられたいのか!」
この世界の沢田先生は、ワイルドでよく怒る恐い先生のようだ。
沢田先生の腕時計のような物に、仲間から連絡が来た。
「コード10089、動力部の部屋に来てくれ。」
空間の画面に船内のマップが現れ、赤い丸の点が点滅していた。
沢田先生「了解。行くぞ!!ついて来い!!」
僕は沢田先生と階段を降りて、船内の下部にある動力室へ向かった。




