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今が思い出になる時  作者: 由羅
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毎日

どうして笑ってるんだろう、どうして泣いてるんだろう、

ずっと分からなかったこの想いに答えなんてないと思ってた。



「だから、笑うんだ。」



君の口癖。君が笑って言うからつられて私の口元も緩むの。まるでおまじないみたいな、魔法の言葉。

今ではね、私の口癖なんだ。










 寝て起きたら朝が来て、何となく過ごせば昼になってそして夜になる。一日なんてあっという間に終わる。そんな「なんでもない日」に意味なんてあるのかな。私は無いと思ってる。

 だけど、嫌でも毎日、太陽はたくさんの人を照らすし私も照らす。雨が降れば人も花も濡らしてしまう。よく雨に濡れた花を綺麗だと言う人がいるけど私は一度もそう思ったことは無い。


 ――――――この世界に美しいものなんてない


私はそう思ってる。だってそうでしょ?綺麗だとか美しいものなんてない。






目が覚めた。何時なんだろう。5:37。前まではいつまででも寝られたのに今はこのくらいの時間には目が覚める。いつからだろうな。

そっと静かにリビングに向かう。まだ誰も起きてない。よかった。6時半前には準備済ませて家を出る。別にこんなに早く家を出ても行くところなんてない。学校へ行くにも早すぎる時間。だけど毎日このくらいの時間に家を出る。意味はない。

けど、この家の空気を吸うことがもしかしたら苦手なのかもしれない。

そのくらい、かな。


ずっと真っ直ぐに伸びた、朝の誰も通っていない道。静かだな。だけど多分静かだからこの道を通るのかもしれない。たくさん人がいて笑顔が溢れたようなキラキラした道ならきっと通ってない。この静かさが今の私にはちょうどいいんだ。


前はもっと輝いた場所が好きだった。たくさんの人や車に囲まれても平気だった。ちゃんとそのたくさんの人に馴染んでたからかな。

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