おまけ3~俺がおねーさんに再会した理由~②
否定も肯定もできないで俺が黙っていると、おねーさんは急にあわててオロオロし始めた。
〔えっ、ほんとに私のせい?いやだ、どうしよう、ごめんなさい!私が視えるのは幽君しかいなくて…〕
空中で行ったり来たりして漂っている、おねーさんに俺は苦笑いしながら、首を振る。
「大丈夫ですよ。おねーさんだけのせいじゃないですから。俺も視えているモノを全部無視していれば、こういうことにはならないのに、どうしても話し掛けてしまうんですよね」
俺は銀髪の頭をかきながら、「性分みたいなもんですから」と、笑って答える。
〔ごめんね…。でも、たくさん、たくさっーん、ありがとう!幽君に逢えて良かった。もう、死んじゃったのに、とてもとても大切な気持ち思い出させてくれて、嬉しかった〕
「そこは、『死んじゃって』て、言うのは関係ないんじゃないかな?死んでから気付くこともあるし、残された者も色んなことに気付くことがある。本当は、生きている時に気付けるといいんですけどね」
俺がそう考え深げに話すと、おねーさんも遠い目をして何かを考えているようだ。
〔…そうね。と、それじゃ、幽君、私これからまだ行かなきゃならないところがあるから、これで失礼するわ!〕
「どこにですか?」
〔まずは、悪友の女友達のところでしょ!あとこの町にいない弟と…あっ、もちろん両親のところにも行くけど…、今日一日限定だから大変だわ!〕
「通訳…いりますか?」
〔うっふふ、こんな可愛い通訳さんいらないわ。私はもう皆を見守るだけでいいの〕
おねーさんはそう言って、楽しそうに笑っている。
たしかに俺がいれば、色んなことを皆に知らせてあげることはできるが、そんなものは、おねーさんにはもう必要ないのだろう。
〔それじゃーねー。幽君も元気で!コッチ側に来ることがあったら、連絡ちょうだい。私が迎えに行って、あ・げ・る♪〕
そう言っておねーさんは手を振り、虚空に飛んで行く。
「不吉なこと言わないで下さい!!」
急に虚空に向かい大声をあげている俺を、何人かの通行人が白い目で見ているが、俺はかまわず笑みを浮かべていた。
おまけ3~俺がおねーさんに再会した理由~ おしまい
次、「あとがき」でラストです。←ちょっとチェックしてみて載せられるのか確認しなきゃね~(*^_^*)。ちなみに【俺幽~】は、「俺の幽霊事件簿2~俺が幽霊部に入部した理由~」と「俺の幽霊事件簿3~俺が挑まれた理由~」もあるのですが、いつかで♪




