詩をあなたに。
この曲は嫌い。
とても悲しい音符たち。
どこか寂しそうなメロディ。
ほろ苦くて、聴いていると胸がくるしくなるのに、
なぜか甘い。
それは、きっと……。
あなたがつくった曲だから。
私が想っている、あなただから。
こんなにたくさんの感情がつまってる。
それなら、私は詩を歌おう。
あなたの曲と私の詩。
二つが重なって奏でられる唄は。
きっと誰かの心に響くから。
私は歌う。
あなたの残したこの唄を。
ずっとずっと、この先も。
永遠に――。
……別れとか、死別とかが嫌いなので、あまりこういう話は書いたことがなかったのですが、どうでしたか?
心に残る話を書ければ、と思っています。
ちなみに、『ウタ』の使い分けです。
詩⇒少女(語り手)のつくった歌詞
唄⇒少女の詩と『あなた』の曲を合体したもの
(歌う⇒普通に歌うこと)
複雑すぎて読み返した作者もわからず、一部変えました…。
読んでくださり、ありがとうございました。