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 次の授業の準備をしながら、横目で数学教師の彼を見た。周囲に笑顔を振りまく彼の余裕ある雰囲気は、疎ましく思う。いや、違うな。これは多分、嫉妬だ。単純に、彼のような人間を羨望しているのだ。彼のような人間になりたいと、憧れているのだ。


 何が彼を彼として生かしているのだろう。仕事の効率の良さや速さが凄まじいというのであれば、到底、僕には手の届かない位置なわけだが、見ている限り、至って普通のようでしかない。職員室で泣きそうな顔になって山積みの仕事をこなしている姿をよく見かけるし、授業の内容を忘れて生徒たちに馬鹿にされている場面も見かける。


 だがそれでも彼は、ある程度の山を越えたら今のように笑顔でおどけて、周囲をなごませる余裕を手に入れ始めるのだ。


 責任感のない道楽者。そんな見方も出来るかもしれないが、彼のお気楽な一面は大事な何かを起こしたことは一度もないわけで、となると、責任感がない、というのもまたずれる。


 つまりこれは、気の持ちよう、ということか?


 嫌なことや辛いことがあっても、すぐに回復して前を向き笑っていられるメンタル。彼は、それを持っているに違いない。


 産まれ持っての性格か? それとも、何か環境が起因しているのか?

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