てるてる坊主は実は女の子だった
「明日晴れるかな?」
「明日なんかあんの?」
「明日 学校で遠足に行くことになったわけよ それでさ雨だと嫌だから せめててるてる坊主で晴れてくんねーかなってさ」
「ふーん まぁ雨の遠足よりは晴れてたほうがいいわな」
「ところでさてるてる坊主って実は女の子だったって知ってたか?」
「は?坊主だから男の子だろ!」
「それは日本だけなんだよ もともとは中国から伝わってきてさ 雨が降り続いてるときにほうきを持っている女の子の人形(掃晴娘)を家に吊るして祈ったのがはじまりらしい」
「マジ?それで晴れたのか?」
「まぁわかんねーけど 空でほうきをはいてやがて晴れになると信じられていたらしいぞ!」
「そーなんだ!じゃ日本は男なんだ?」
「江戸時代 この風潮をまねしたものって言われていてな 坊主 昔は晴れを願う役目をしていたのがお寺のお坊さんだったから 丸い頭の坊主頭にみえるてるてる坊主になったって言われてるんだ」
「マジで!すごいな!」
「まぁ今ではてるてる坊主として世界に知られているけどな」
「じゃ早速吊るしていくー」
「おい!それじゃ逆さまだよ!雨降り坊主になっちゃうだろ!」
「なんだそれ?
「それはまた今度な」




