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124 この世は欲望が全てだ


 さて、とりあえず今日の疲れを癒すためにお湯に浸かろう。ここの温泉はいい評判が多いのでとても楽しみである。


「ふぅ〜…いい湯だぁ…」


 オッサンみたいな声を上げつつ、周りを見渡す。


(やっぱ…誰もいないな)


 周りには人が一人もいなくて、男湯は貸切状態だった。まあそっちの方が気楽だから全然問題ないのだが、逆に静かなのがある問題を生んでいた。


「お〜!!佳奈美(かなみ)ちゃん大きいですね!!」

「すごい…」

「とても高校一年生とは思えないな」


 そう、女湯の声が丸聞こえなのだ!!いや丸聞こえとまでは言わないが、静かな空間にいるとある程度聞こえるぐらいには耳に入ってくる。そして今(しゅう)がいるのは、貸切状態でお湯の音以外何も聞こえない男湯だ。つまり女湯の声が嫌でも聞こえてくる。


 決して、盗み聞きしてやろうとかいうつもりは全くない!!!!


「触ってみてもいいですか!?」

「え!?…えっと…どうぞ…」

「じゃあ僭越ながら…」


 特に理由はないが、お湯に浸かったまま声の方に身体を動かす。


「お〜…重いです…!」

「それだけ大きいと肩も凝るでしょう?」

「は、はい…!」

「いいなぁ」

「別に大きさにこだわる必要はないのでは?」

「そんなことありませんよ!!大きい方が…迫力があるじゃないですか!!」


 この声は朱那(しゅな)だろうか。確かに彼女はどちらかと言えば幼い感じの体型をしていた気がする。


 …こんなこと考えたら佳奈美に怒られるか。というかどういう状況だよ。もしかして揉んでるのか!?羨ましい!!


桜花(おうか)は大きさにこだわりはないのかい?」

「はい。こんな脂肪の塊の何がいいのかわかりかねます」


 恋愛とかに全く興味がなさそうな桜花は特別な容姿や平均より大きな胸部を持ちながら、自身の魅力や女性の魅力に全く気づいていない。


 だがコレに関しては一人の男である柊も黙っていられなくなり、つい叫んでしまいそうになったが何とか感情を抑えて心の中で叫ぶことにした。


(何もわかってねぇなあの人!!その脂肪の塊がいいんじゃねぇか!!その大きな二つの山にどれだけの男が思いを馳せたと思ってるんだ!?)


 心の声がうるさいですね。今男の声なんてどうでもいいんだよ。


(…熱くなりすぎたな。一旦ステイするか)


 早く女湯の声を聞かせて。


「それにしても花音(かのん)。君は先程から佳奈美のをすごく褒め称えているようだが、君のも十分魅力的に見えるが?」

「そうですか?」

「そうね。あなたも羨ましいぐらいに大きいもの」

「ふふ、ありがとうございます♪もしよかったら触ってみます?」

「是非頼む!!」

「私もいいかしら?」

「どうぞ♪」


(チ、姉さんの話かよ。そんなのどうでもいいから佳奈美のを触ってくれよ)


 姉の身体なんて死ぬほどどうでもいい。たまに風呂で見てるし。いやそれもヤバいか。

 まあ何でもいいから早く佳奈美の声を聞かせてくれ。


「わ、私も触っていいですか!?」


 お、ちょうど佳奈美が声を上げた。もしかして花音のを触ろうとしているのだろうか?


 コレは完全に予想だが、花音よりも佳奈美の方が大きく見える。だからなぜ興味が湧くのか疑問であるが、これも女心というやつなのだろうか。


「どうぞ♪」

「お〜…重たいですね…」

「ふふ♪でも多分佳奈美ちゃんの方が重いですよ?」

「そうですかね?」

「比べてみます?」

「は、はい」


 ちょっと待てちょっと待てちょっと待て。


(今どういう状況なんだ!?佳奈美と姉さんが比べ合うってどういうことだ!?自分のと相手のを同時に…ってどういうことだぁぁぁぁ!!!)


 今すぐ女湯まで行って確認したい。しかしそんなことをして許してくれるのは多分佳奈美と花音だけだ。他の人は一生許してくれないかもしれない。

 流石にリスクとリターンが見合っていないので実行はしないが、このどうしようもない欲望はどこにやればいいんだろうか。


「おぉ…やはり佳奈美ちゃんの方がずっしりしてて重いですね」

「そ、そうかもしれないですね…」

「私も二人のを比べていいかしら?」

「どうぞ♪」

「はい…」


 おいおい食べ比べならぬ揉み比べか!?


 もう我慢ならん俺も混ぜ(殴。


 …一旦落ち着こう。とりあえず水風呂に入って頭を冷やそう。


「…確かに佳奈美の方が重いわね。でも触った感じは花音の方が弾む感じがするわ。逆に佳奈美は柔らかくて揉み心地が良いわね」


 正直レビューありがとう参考にさせてもらうよ。


 …て、そろそろマズいな。これ以上この話を聞いているとのぼせる自信しかない。今日のキャンプはまだまだ続くので、流石にこんなところでダウンしていられない。


 だがしかし…この欲望に逆らうのは男としてどうなんだ!!ここで逃げるのは恥じゃないのか!?


(…よし、この命尽きるまでとことん付き合うぞ…!)


 もう後のこととかどうでも良い。


 そんなことよりもこの圧倒的な欲望に従うだけだ。


 とりあえず数分後に頭がクラクラしてきたのはまあ後で話すことにしよう。


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