115 朝チュン
チュンチュンチュン__。
朝チュンです。
「おはよう♡」
いつも通り朝に目を覚ますと、すぐ近くに絶世の美少女がいた。彼女は昨晩柊と夜を過ごし、同じベッドで目を覚ましたのだ。
「おはよう」
柊もちゃんと佳奈美に挨拶を返し、ちょっとだけ彼女のことを観察してみた。
柊の腕の中で頬を赤く染めながら、こちらをチラチラ見てくる美女。彼女は下着姿でくっついてきているため、柔肌が直に伝わってくる。
すなわち、実に素晴らしい状況である。
「ふふ♡そんなに見られるとと恥ずかしいんだけど?♡」
「え…?あ、ああ…そうだよな…。ごめん」
妙に佳奈美のテンションが高い気がする。だって普段の佳奈美なら下着見つめられると絶対恥ずかしがるだろ。何かがおかしいような気はするが、女心というものは全然理解できないので多くは考えないことにして。
とりあえず昨晩全てが終わってすぐに力尽きて服を着ていないので一旦脱ぎ捨てられた服を取って__
「柊?何してるの?♡」
「え?服を着ようと…」
「別に今じゃなくていいでしょ?♡それよりさ、ギューってしてくれない?♡」
「…?」
おかしい。絶対に普通じゃない。
「なんかあった?いつもの佳奈美よりやけにハイテンションな気がするんだけど」
「え?それは勿論そうだよ?♡」
「???」
え、そんなに当たり前のことなの?まさかここまで佳奈美のことを理解できていなかったなんて自分が恥ずかしくなる。だがしかし、こちらにも理解しようとする心はあるので許してほしい。
「ごめん、よくわからないんだけど…。よかったら詳しく教えてくれないか?」
少し弱腰に教えを乞う。すると彼女は、嬉しそうにしながら悪戯な表情を浮かべた。
「え〜?♡女の子にそれ言わせるの?♡」
「ごめん…。マジでわからなくて…」
「も〜、仕方ないな〜♡」
そんなことを言っておきながら結構嬉しそうにしていて、耳元に口を近づけてきて囁いてくる。
「(昨日たくさん愛してくれたから、だよ♡)」
「__!!!???」
何の躊躇いもなく、温かい吐息をかけてくる。
そんなことされれてしまうと、流石の柊でも平常心ではいられなくなる。
(いやいやいや何で恥ずかしげもなくそんなことが言えるんだよ!?俺は思い出すだけで爆発しそうになるのにぃぃぃ!!!!)
昨日たくさん愛してあげたからハイテンションになってるってどういう事だ!?
確かに最高ではあったけどもうそれは過ぎ去った事。さらに二人は初めてだったので、思い出すと圧倒的に恥ずかしさが勝る。
でも彼女は全く恥ずかしく無さそうで、むしろ嬉しそうに笑っている。
「もしかして恥ずかしがってる?♡可愛いね♡」
「そりゃ恥ずかしいだろ…。あんなことがあったんだから…。というか、昨日までは佳奈美も恥ずかしがってただろ?」
「!!??そ、それは…」
あ、弱点発見。
「あ〜あ、昨日の佳奈美は可愛かったなぁ。期待してたけどそれ以上に緊張しててずっとガチガチだったよな」
「…!!??」
佳奈美は急に顔を赤くして恥ずかしがり始めた。この調子でいけば形勢逆転が図れそうだ。
というわけで、柊は恥ずかしさを我慢しながら昨晩のことをじっくりと語り始めた。
「最初にキスした時から顔真っ赤で。手でちょっと身体触り始めただけですぐ反応しちゃってな。あの混乱した顔、正直死ぬほど可愛かった」
「〜…っ!!!」
彼女はもう何も話せなくなった。つまりいい感じということだ。この調子でいけば、完全に流れをこっちに持って来れる。
「てかまた見てみたいな、あの顔。もう一回見せてくれない?」
「え__!!??そ、そんなのできないよ…」
「あ〜、確かにそうだな。あの顔は無意識になってたんだもんな。わかった」
自分でもなぜかわからないが、佳奈美の唇を奪った。
「じゃあもう一回、あの顔になるまでイチャイチャしようか」
「え〜!!!???」
今度こそはちゃんと暴走してしまい、結局朝ご飯には遅れかけるのだった。




