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誰がための牙と呼ぶのか【3】


 面談は当初より紛糾した。

 六つの席が用意された午餐会に現れた俺に、……いや。アーデルハイト令嬢と腕を組んで現れたマイヤー子爵の姿にだ。

 王族のプライベートエリア内での昼食テーブルは晩餐会に比べれば小ぢんまりとしていた。会話を重視したものだろう。声を張りあげずとも全員と言葉を交わすことが可能な距離感。

 先に着席していた三名の王族に向かい、まずは当事者であるアーデルハイトが遅れた非礼を詫びる。そして俺を紹介した。

「マルクス・ミュラー大尉。婚約者です」

(端的が過ぎる!)

 フリードリヒが咳払いの真似事に笑いをこらえた。アーデルハイトとの打ち合わせの時間が少なかったのは悔やまれる。が、想定内だ。胸を張った彼女の姿の方がよほど想定外と言っていいだろう。

 自慢の部下を紹介するように、俺が婚約者であることが自慢だと言われているようで、俺も嬉しい。

 これから降りかかるであろう暴言すべても笑って許せる。


「お初お目にかかります。王妃陛下。王子殿下方。マルクス・ミュ、」

「アーデルハイト! 貴っ、様、不貞を働いていたのか!?」

 

 ……わけがなかった。


 挨拶を遮ったのは椅子を蹴飛ばして立ち上がった第五王子だった。


「っこの、この…、恥知らずが!」

「フランツ。…フランツ、座りなさい」

「兄上!?」

 制したのは第二王子であるフェルディナントだった。疲れたように。すでに死んだ魚の目をしている。

 王妃はそんな息子を諌めることもなく、固まったままだ。怒りか。驚きか。かろうじて一言を搾りだす。

「ど、どういうことなのじゃ…?」

 独特の口調は帝国への輿入れ前に王国で学んだものらしい。悪役令嬢ヴィランレディが来年度更新予定の辞書に載る現代においてはもはや古語に等しい部類だった。

「保護者を呼べ、とのことでしたので」

 アーデルハイトの左隣に立ったフリードリヒが代わって答える。

「婚約者をお連れしました。マルクス・ミュラー令息です。お二人はさきほど婚約の約束をかわしたばかりですが、明日には貴族院でも正式登録される予定です」

 対面する王族三人の視線が、俺と腕を組んだままのアーデルハイトの右手に集まる。正確には、その薬指。指輪に瞠目し、俺の瞳を注視する。行き来する視線は俺の目に映り、そこに同じ色の虹彩を見つけたのだろう。王妃のまなじりがつり上がる。

「わたくしが呼んだのはアルニム伯爵じゃ」

「王妃陛下。アルニム伯爵は令嬢の婚約破棄に反対しております」

 ニコリと笑ったのは紹介役を買ってでたフリードリヒだ。

 名乗りの挨拶すら終えていない俺はまだ口をはさめない。

「そうじゃ。じゃから、」

「国王陛下の御前おんまえ、すでに署名された婚約解消証書を覆そうとあがくでしょう。陛下は王家の恥をさらしての、さらなる泥仕合をお求めなのでしょうか?」

「そのようなことはない」

 ない、と言いつつ。王妃の視線はアーデルハイトに向けられている。貴方ならばわかってくれるでしょうという情に訴えるものだ。鼻に笑ってやりたいところだが、頬を引き締める。

 舌打ちでもこぼしそうな不満顔を隠しもせず、フランツ王子が椅子へと腰をおろす。

「アルニム伯爵を呼べ。後始末をさせろ」

 子分を呼びつけるような口調だ。威厳と呼ぶには軽薄が過ぎる。しかも腕に加えて脚を組みやがった。ハイバックの背もたれに身体を預け、ふんぞりかえってやがる。

(おいおい、マナー違反だろ?)

 食事の席で足を組んではいけません、などと。

 フルコース料理を提供するような、少しばかり格式の高いレストランに出入りする者ならば平民だって知っているマナーだろうに。


 堂々と破ってくるのは普段からこのような言動を繰り返しているのか、それともこちらを侮っているのか?

 あるいは侮っているというアピールに喧嘩を売ってやがるのか?


 苦笑を装い、口を開く。

「それでは、私は婚約者を連れて退席せねばなりませんね」

 腕を組む婚約者と視線を交わす。

「はい」

 アーデルハイトは素直に肯いた。もとより、戦場以外では温順な気質の彼女だ。まんざら演技でもなく、婚約者となった男に従う姿は貞淑な淑女そのもの。俺たちの体格差も相俟って、大人と子どものような力関係にも見えるだろう。両隣に立つ男どもの喉首にかかった見えない首輪から伸びるリードの端を握っているのが誰なのかという中身と内実はともかく。


 主導権を握っているのがどちらだか、いい加減この親子は思い知るべきだ。


 駄々っ子のような大人が垂れ流す茶番には、これ以上付き合いきれない。

 そういう宣言だ。


「あとのお話はお望みどおりアルニム伯爵と、どうぞ鼎談ていだんをお楽しみください」

「……は?」

 ぽかんとした間抜け面をさらしたのはフランツ王子だけだ。突き放した言葉を吐いた俺を見て、…アーデルハイトを見た。組んでいた腕をほどき、機嫌をとってくるとばかり思っていた相手からの反応に戸惑っている。


 追い討ちをかけるのは元・婚約者だ。

「父は職務中だと思われますが、王子殿下からのお呼びとあらばすぐに参内するでしょう」


 埒もない愚痴に、益もない悪口に。三人で時間を浪費したいと望むならば好きにすればいい。

 婚約の解消は成ったのだ。

 アーデルハイトは頑張ってくれた。折れず、退かず、破棄の姿勢を貫いた。監禁された状態での王家からの甘言にも、父親からの叱責にも毅然と対処し、終始一貫して『さよなら王子様お元気で』の主張を曲げることがなかった。

 実際の書類と調停手続きを調えたのは軍令部と王家が雇った士業連中だが、アーデルハイトが迷えば道は描けない。本人の意思が伴わなければ周囲は動けないのだから。

 アーデルハイト・アルニム、そしてフランツ・フォン・フォルクヴァルツ両者の合意によって婚約関係は破談となった。

 あとは慰謝料の問題だけだ。そして彼女の望みなど可愛いものだ。『私の部隊に謝ってください』それだけだ。

 もっと強欲になってもよいだろうに。フリードリヒから聞かされた俺たちは思ったが、部隊の誰もが一様に面映さを隠せていなかった。いい年をした男どもの誰もが、むず痒いような胸の熱さに挙動不審となっていた。

 ならば慰謝料目録の作成は大人の仕事だった。無茶な要望がないぶん、軍令部からの交渉は通りやすく、逆に王家は真心を金品に現す必要に迫られた。第五王子に対する予算は削られ、私有資産からの支払いも並行だ。目録にはフランツ王子名義の土地も含まれているらしい。分割支払いの要望はむしろ王族側、王太子殿下によって却下されていた。

「王族としての矜持を。せめて男としての誠意を見せろ」


(……いや)

 矜持や誠意があるのなら、あんな婚約破棄を申しでたりはしないだろ?

 そもそも婚約者のスカートに隠れて兵役逃れを企んだりはしないだろ?

 

 俺としてはそう思ったが、その場の誰もがまるで王太子いいこと言った!みたいな雰囲気だったらしい。それぐらいフランツ王子と王妃陛下はごねたらしい。

 ……隊長は本当にがんばった……。

 文鎮を投げつけたり、テーブルを手刀に真っ二つにしないなんて我慢強いにもほどがある。

 軍から送りこまれた法務官からの話を又聞きに伝えるフリードリヒの口ぶりにすら呆れが滲んでいるのだ。怒りのあまり、うっかり俺たちから滲みでた魔力で魔道士部隊の待機所が蜃気楼のようにゆらゆらと揺れていたらしい。魔力素養のない人間にすら知覚できるほどの、視覚的な影響が出るのは相当である。何事か!?との連絡が入った。隊長を見習い、俺たちもまた自重した。


 国王陛下、王太子殿下、そして我らが軍務尚書閣下はとうに退席済み。あたりまえだ。すでに手続きは完了したのだから。忙しい彼らは遠征後処理のため、皇都の治安を守るための仕事に戻っている。

 俺たちが、アーデルハイトがこの場に留まり、会話のテーブルに着かねばならない義務はポケットの底まで探っても出てこない。今後の円滑なやりとりのために義理を果たそうとしたまでだ。

 俺がここへ来た目的は三つ。二つまでは達成した。彼女との接触、婚約破棄の成立。大目標、最後のひとつは捕虜となった伯爵令嬢を王宮から解放すること。アーデルハイトを伴って俺たちが無事に帰還すること。

 この時間帯、皇都警らの名目にタリスマンの総員が武装し、連絡員を配置しながら城下に散らばっている。

 檻で囲んだ獲物に、止めを刺すのはなにも今でなくともよい。どのみち、真綿で作られた首輪はもうフランツ王子にかかっている。


「それでは、失礼いたします」


 二人そろっての礼。エスコートに婚約者を促がし、踵を返そうとした俺を引きとめたのはフェルディナント王子だった。

「大変失礼した。ミュラー令息。…いや、マイヤー子爵。どうぞおかけください。アルニム伯爵令嬢、お時間をありがとう。忙しいところにすまなかったね」

 腰を上げて、手のひらを上に向けた右手を差しだす。

 フリードリヒは無言だ。兄の肩を持ち、着席を促がすことすらしない。俺たちの答えを待っている。どちらの側に立っているかを、立ち位置のみならず態度に明確に示している。俺の横に並ぶように一歩を前にでたアーデルハイト隊長の行動に、三つ並んだ中央の椅子を引く。

 腕をほどき、椅子の左に立った淑女がビロードの張られた瀟洒な椅子へと着席する。

 レディファーストだ。アーデルハイトが座ってから、俺が右に、フリードリヒが左に腰かける。

 対峙する中央はフランツ王子。当事者だからだろう。右に母親。左に異母兄。つまりフリードリヒの前に王妃が。俺の前には第二王子が着席することになる。おかしな配置ではないが…。ブレンに言わせれば真ん中が親玉。俺たちにとっては中心に座るのが最終的な決断を行う指揮官だ。

(もう少し、もったいぶってくれてもよかったのだが)

 目の前の親子から垂れ流される妄言を聞かされ続けたアーデルハイトとしては早く終わらせて早く帰りたい気持ちの方が強いのかもしれない。

 これから始まる午餐会が略式という可能性は低い。フルコース料理は11品に及ぶ。

 全員が席についたと同時、フェルディナント王子の合図。壁際に待機していたウェイターたちが動きだす。逃がさないぞ、という意思の強さが伺える俊敏さの早足だ。

 だが、それはこちらとて同様だ。食欲などあろうはずもないが、戦闘意欲は満ちている。精神は拳を握って、ファイティングポーズをとっている。同じ物を食べ、同じ物を飲むことで互いにリラックスし、親交は深まると言うが…。大目標の達成が見えた今、もう少しばかりの戦果拡大を望んでも良い局面だ。


 最初に注がれたのはノンアルコールのシャンパンだった。昼間であること、成人したばかりの主役二人を慮ったのだろう。

 羽目を外す場所もなく、方法すら知らず、品行方正なアーデルハイト令嬢はともかく。学園の生徒会室でぱかぱかワインをあけているような王子にそんな気遣いが必要かどうかはどうでもよかった。

「貴官…」

 席につき、ナプキンを膝に広げたところでやっと俺に意識が向いたのだろう。12日前の土曜日。祝賀パーティの夜。彼女の隣に立った男だと、フランツ王子はようやくに気づいた。唇を歪めた。

「悪役令嬢の犬が、婚約者か。似合いだな」

「フランツ?」

「マイヤー子爵はミュラー辺境領の次期侯爵となることが決定している。フランツ。言葉を慎みなさい」

(違うだろ)

 冷めた目に眺める。

 相手の爵位や権威に対して慎むのではない。相手が誰であろうが面と向かっての名誉毀損など言葉になった時点でアウト。駄目に決まっている。しかも一方的な婚約破棄をぶつけた相手への侘びという名目に呼びだした食事の席上だ。ふんわりした愛国心、王家への敬愛を食いつぶす行為でしかない。

 名を呼ぶだけで息子を制止しようとしない母親にも問題があるが、注意する兄の感覚もずれている。

 とはいえ王子に対し。礼儀や行儀、それ以前の常識を指摘し教育してやるのは俺の役目ではない。

 泡立つシャンパンはよく冷えていた。

 グラスから唇を離したアーデルハイトが静かに口を開く。

「マルクス大尉はとても有能な男です。誠実で、粘り強く、職務に忠実です。絶望的な戦況にあっても諦めない、強靭な意志と肉体を持っています。信頼し、安心して仕事を任せられます。背を預けることができます。心の機微に疎い上官である私の至らなさを、負担を感じさせないようにカバーしてくれています。恥ずかしながら、補われ、不足を満たしてもらっていたことに、何日も、何ヶ月も経ってから気づかされることもしばしばあります。さりげないスマートさにはいつも驚かされています。ですので、王妃様もどうぞご安心ください」

「は……」

 己以外すべての時間を止めた自覚があるのか否か。

 俺自身、突然のデレに対処ができない。


 ッアー、隊長、隊長。そういう褒め言葉、ノロケはどうか二人きりの時に! 恋人として思う存分いちゃつける空間でお願いします!


 口から飛びだしそうな素を押さえつけるのに精一杯だ。

 名指しされた王妃がうろたえているのは見て取れるが、耳目にそれ以上の情報が入ってこない。表情だけはどうにか繕っている。わずかに口角をあげて、こんなところでしょうがないひとだな、なんて余裕を見せている。ただ、高鳴る心臓の音が室内に響いていないか心配だ。

 ごくりと喉を鳴らしてシャンパンを飲みこむ。─── よし。少し落ち着いた。頭が冷えた。


 給仕のメイドはさすがプロだった。一瞬手をとめ、アーデルハイト令嬢の表情に目をやったものの。こいつマジかという感情を上手く隠した。そうでなければ王宮の侍女なんぞはやってられないのだろう。


 まず饗されたのは突き出し、アミューズ。一口サイズのお楽しみとも言われる。小さな白海老が薄く斬られた野菜とカラフルなソースにこれでもかと飾り立てられたタルトレット。

 行儀よく一口にいただいたアーデルハイトはシャンパンを手に取り、細身のグラスを傾ける。


「っそ、そうなのかえ…?」

「はい。こんなに格好良くて責任感のある方が婚約者でとても誇らしいです」


 なぜ止めを刺しにきた。


 王妃が場を取りつくろい、ゆるやかに時間が流れだそうとした油断を狙いすました追撃。オーバーキルの一撃。

 そういうところだと胸には悲鳴をあげていながら、スンっとした顔付きになった。傍からは余裕に溢れているようにも見て取れるだろう。今度は二人きりのときに言わせてやる。俺だって言ってやる。恋人らしく。あなたのどんなところが好ましいか。どこが、どうして、こんなにも好きで好きで、大好きなのか。

(必ずだ…!)

 これが恋に弾む口調で、頬を染めて、熱に潤んだ瞳で言われた言葉ならば、俺は、向けられることに慣れている。

 だがアーデルハイトはあまりに平然と言ってのけてしまう。それでいて嘘や虚言ではない。遊びか、本気かで言えば間違いなく本気だ。もっとも恋や愛は深度だけが大切なのではない。持続時間も重要だ。瞬間風速がいくら暴風となって吹き荒れていても、飽きっぽい人間はすぐに冷めてしまう。

 その点、俺は非常にしつこい自覚がある。アーデルハイトが言うように、粘り強い自信がある。彼女が言う強靭な肉体に彼女を乱したいし、本人すらもまだ知らない欲を満たして沈めてやりたい。何日も、何ヶ月もあとに気づいて、取り返しがつかなくなって、俺に縋ればいい。なにも問題はないでしょうとスマートに慰め、耽溺させてやるとも。


 ……苦笑はシャンパングラスに隠した。


(こんな場でする想像ではないな)

 アミューズの皿が下げられる。ナプキンの内側に指を拭いて、対角線上の第二王子フェルディナントへと視線を投げたのはフリードリヒだ。

「だ、そうですよ。兄上。新しい婚約者は必要ありませんね?」

「申し訳ない」

 誰に対する謝罪だ。

 アーデルハイトの台詞を嫌味、あてこすりと受け取るならば、弟であるフランツ王子が無能で不誠実で、元婚約者だった彼女に興味のかけらもなく放置した、無責任な男であると認めたということだ。

 それに、彼女にとって『悪役令嬢の犬』とは褒め言葉に他ならない。お似合いだという皮肉は、心からの賛美と受け取っている可能性もある。

「ですが、兄上。次の婚約が早すぎでしょう」

 不満の反論はフランツ王子からあがった。

 

 並べられた前菜、オードブルはサーモンを主体にした軽いものだ。これからの食事に対し期待がふくらむよう、美しい色合いが一皿に籠められている。


 食器から一番離れたカトラリーを両手にとる。

「なるほど。疑われるお気持ちは理解できます」

「そうじゃ。フランツはアデルを心配しておるのじゃ」

「ええ、王妃様。婚約中から他所よその女にうつつをぬかした挙句、婚約破棄の場に新しい婚約者を連れて来るという暴挙に出られた方が仰るのです。誰しも、自分がやっていることは当然他人もやると考えがちです。経験者が口にするのですから、疑惑への説得力が違いますね」

 おまえが言うなの一言を暗に、婉曲に伝える。

「な、…っな、貴様、」

 フランツ王子の手元、食器とふれあうカトラリーが音を立てた。

(簡単に動揺しすぎでは?)

 しかし腐っても王族。さすがにこの程度、迂遠な言い回しは履修済みか。瞬時に理解する程度の知性があって結構だ。

「長い片思いでした。……舞い降りた奇跡を、未だ信じられない思いで噛みしめております。フランツ殿下。彼女を手放してくださり、ありがとうございます」

 緑の目を眇めた笑顔を浮かべ、丁寧な礼を述べる。俺の片思いだったと、アーデルハイトの不義密通疑惑はしっかりと否定しておく。

 勘違いしてもらっては困る。

 俺は、俺たちはここに、サンドバックとして座っているわけではない。王族の鬱憤を晴らすための道具として存在しているわけではない。

 年若いイエスマンに囲まれた学園に生活していたフランツ王子にとっては、意趣返しの皮肉すら許容できかねる範囲なのだろう。己は軽率な罵倒を吐きながら。礼を言われたことで言葉に詰まるレベルの社交術しか身につけていない。


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