真っ赤な着物(前編)
今回は大事な人の死期が訪れた話。
ノンフィクション。
人の死期が分かるうちのママはばかですか?
突然だが大事な人の死期が近い事に気付いてしまった場合あなたならどうする?
私はそうゆう体験をしたことが無いので分からない。
もしこの出だしを読んで「対策ならまかせてー!」って人が居たら是非お話してみたい。
うちの真魔がその大事な人の死期が近いことに気付いたのは6年前の11月だ。
真魔は恒例で年末が近づくとその大事な人にカレンダーを送っていた。
猫のカレンダーだ。
出不精の真魔だがこの時期になるとわざわざ隣の県にあるおおきなお店に行きカレンダーを選ぶ。
この日も真魔はそのお店でカレンダーを物色していたそうだ。
するとピーー-ン!
あ、カレンダーを送るのは今年で最後か。じゃとりあえず奮発して2本送ろう。
寝室と居間用で2本。
ナイスアイデアだ。
それと彼女がすきな例のあのお菓子も取り寄せて一緒に送ろう!
最後なのだから。
カレンダーを買い帰宅して早々ネットでお取り寄せ。
仙台のお菓子だ。
お菓子が到着するのに数日。そこから一緒に梱包して彼女に無事ブツが届くまでまた数日。
でもあせらなくても大丈夫だ。
夏位まではまだ居てくれるのだから。
その彼女とは真魔にとってのおばあゃんだ。
真魔はそのおばあゃんがほこりなのだとか。
早速真魔は死期が近いことをおかんに話した。
おかんは激おこで「おばあちゃんは全然元気だしそうゆう縁起でもないこと言うのやめなさい!失礼よ!」と
あたたかい紅茶を差し出してくれた。
実家にある紅茶はすこぶるうまい。
アチチなので時間はかかったが1杯ごちそうになり実家をあとにした。
翌年2月おばあちゃんは入院した。
腰が痛いそうだ。
でも別に大きな病名を得たわけではない。
ただ継続的に腰が強く痛み日常生活に支障がでるという理由で入院した、そうだ。
症状は悪化。
そしてみるみるやせていった。
9月、亡くなった。
後編へ続く・・・
特になし。