コント「漫才」 【WEB】
ぼけへん……ぼけ
つっこまへん……つっこみ
二人「どうもどうも、どうも〜……」
低い前屈みの姿勢で、軽く手を叩きながら二人入ってくる。
つっこまへんは、センターマイクの左側へ。
ぼけへんは、一人分空けて右側へ立つ。
つっこまへん「お前! ええかげんにせぇよ! 何や此の距離……?」
ぼけへん「はあぁ……? 何言うてまんの……?」
つっこまへん「ふふ……何や其れ。言わそうとしてるやろ……?」
ぼけへん「はあ、ああぁっ……? わたし何時も通りにあっこから出て来て……ココ、何時もの定位置に立ってますよ? 何、言うてますのん……?」
つっこまへん「何やねんな、其れ……だからやな……言わそうとしてるやろって、言うてんねん! お前、ええかげんにせえよ……?」
ぼけへん「何を……でっか? 何のこっちゃ、サッパリ分からへんわ……?」
つっこまへん「もうええわぁっ! 何でココんとこ空けてんねん……儂、何か距離空けられる様な事……お前にしたんか……? サッパリ分わからへんわ……?」
ぼけへん「藪から棒に、何言うてまんの……距離何て……何処も空けてへんよ……なあ」
ぼけへん空いた空間に、意見を求める。
空間「……」
つっこまへん「誰に、意見求めてんねん……?」
ぼけへん「誰って……こいつやん?」
空間を指差し。
つっこまへん「……こいつって誰の事……言うてんねん……?」
ぼけへん「こいつやんか……? お前もたいがいやな……?」
つっこまへん「こいつって、どいつやねんな……?」
ぼけへん「はあっ……? こいつはこいつやろ……? なあ? あいつ、酷いやっちゃな……?」
つっこまへん「だからやな……誰にモノ言うてんねんて、聞いてるやろ……?」
ぼけへん「お前もあわあわしとらんと、言ってやれや……?」
空間に、軽く突っ込み入れて。
空間「……」
つっこまへん「何突っ込んどんねや……ボケやろが……此れ、何の時間やねん……?」
ぼけへん「何でお前、言わへんねんな……? あいつに何か弱味でも握られとんのんか……?」
つっこまへん「何してんねんな……ええかげんにせえや!」
ぼけへん「五月蝿いなぁ……黙っとってんかぁ……ちょっと御免な、こいつと話しさせてんか?」
ぼけへん、わかり易く空間の耳を摘んで、舞台の袖へと引っ張って行く。
つっこまへん「おいおいおい……何処行くねんな……? すいませんねぇ、中々漫才始められんでねぇ お〜い、戻ってこ〜い!」
ぼけへん「ここなら言えるやろ、聞くから喋ってみいな? あいつの何が気に食わんねんな……?」
空間「……」
つっこまへん「おいおいおい……其処! エスケ〜プは止めて、はよ漫才しよや」
ぼけへん「おいおいおい……お前、睨み付けんなって?」
つっこまへん「何、其れ……今……おれ、睨まれてんの……? 誰かわからん奴に……?」
ぼけへん「そこ! 煽らんといてんか? お前もあんなんに、気にすんなって……なぁっ……」
空間「……」
つっこまへん「何やそれ……? もうええから、はよこいや!」
ぼけへん「そうカッカすんなって……なっ、なっ……」
つっこまへん「何、何、怒ってんの……誰だか知らんけど、其れ、怒ってんの……?」
空間「……」
ぼけへん「何やねんな、お前……この状況見て黙っとられんのんか? 待てって……どうしたんだよ……? そんなに怒りぽかったんか……お前……?」
空間「……」
空間を羽交い締めにして 引き止めている。
つっこまへん「何……やんの……おう……(ファイティングポーズをとり、シュッシュ、シュッシュ……)来んなら来いやああっ!」
ぼけへん「わたしらトリオでしょ、仲良うせんと……なっ……? 謝ってやれよ!」
つっこまへん「誰にやねん……? 何時からトリオになったんや? わしらコンビやろが……?」
ぼけへん「売れへん中でも、仲良うやって来たやろが! 何でもめんねんな……?」
つっこまへん「もうええって、分かったから、怒らへんからこっち来いや!」
ぼけへん「お前が一言謝まったら、許すゆうとるで! こいつが」
つっこまへん「何でそんな訳分からんもんに、謝らなあかんねんな? お客さん、ほんますんませんねぇ」
ぼけへん「漫才したいんやってら、はよ謝ってんかぁ〜」
つっこまへん「お前卑怯だぞ」
ぼけへん「卑怯も何あらへんわ日頃の行いがこう言う時にモノ言うねん! わからんか……?」
つっこまへん「なんやねんな……分かった……謝ったらええんやろ……ごめんなぁ」
ぼけへん「はあああっ……ごめんなぁって。わたしが、其れやったらお前ブチ切れんちゃあうんかあ! そんなごめんなぁじゃ聞き入れられへんわぁ!」
つっこまへん「なんやねんなお前、鬱陶しいなぁ」
ぼけへん「今度は逆切れでっか……あ〜やだやだ、カルシウムたらんアンポンタンは相手にならんわ意見の相違で解散やな!」
つっこまへん「何でそんな事に何ねんな……堪忍してぇなぁほんまに分かった謝るで!(急に土下座して) すまんかった」
ぼけへん「ほな、始めよか!」
つっこまへん「もう、ええわ!」




