1/31
異世界は無法地帯。序章
西暦200XX年
人類ではRPGというジャンルのゲームが流行っていた。
ロールプレイングゲーム
略して RPGだ。
兵器ではない。
人類は大きく進歩することなく、停滞の中でゲーム人口を伸ばし、
いつしかゲームに人生をかけるプロゲーマーまで出てきた。
そして、ゲームをせず働いている人々は、ゲーマーのことを
「生産性がない」
などといって、否定的だ。
しかし、ゲーマーはその人々に対し
「働いて集めたお金を何にも使わないのはもったいない」
と優越感に浸っている。
そんな世界の、
一人のゲーマーの話。