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戦闘描写試運転小説(シューターウィッチ書き貯め分より)

作者: 北アフリカ大洋(試運転)

ここは、インターマー族と呼ばれる、魔導兵器を起源とした鎧の種族の訓練場である。

戦闘を行う場を「フィールド」と呼び、フィールドを囲むようにして観戦するといった形式となる。

物語序盤において主人公は彼らの誘いを受け、相方のラインズと共にそこを訪れた。

以上を前提とする。

ラインズは剣を抜くと掲げて叫ぶ。

「ラインズが入る!得物は剣一本!戦歴はキャラバン片道程度、誰か!」

これは、インターマー族の間では”募集挑戦“と呼ばれる試合形式らしい。一人が入り、名乗りを上げる。立候補する際は

「ハルソンが受けて立つ!得物同じく!同条件で3戦2勝、いざ勝負!」

と名乗る。戦う相手が名乗りを上げたら

「来い!」

と叫んで構える。そうしてお互いが構えたら試合が始まるといったものだ。

この場合、ラインズはハルソンと戦うことになる。

お互いが構えたらあとは相手を圧倒しうる状況になるまで戦い続けるのみである。

「せいっ!」 カッ 「はっ!」 カァン

振り下ろす剣を受け流し、隙を見て突きを試みたりしつつ戦いは続く。

ふとハルソンがよろめいて剣を持つ手を下げ、半ば崩れるように前に屈んだ。

「隙あり!」

頭を狙って薙ぐように剣を振る。しかしハルソンが剣を受け止め、そのまま受け流した。

(!!‥それが狙いか)

とっさの判断で剣の勢いに乗って横に倒れるとラインズの居た場所でハルソンの足が空を切った。

が、お互いに隙を突ける態勢ではないため、仕切りなおす形となる。

「使ってきたのが人間なら騙されていたところだ…」

「お褒めいただきどうも。良い思い付きだと思ったんだけど、な!」

話す途中で態勢が整ったらしい。言い終わると同時に再び剣を振った。


フィールドの外では他のインターマーたちが戦況を眺めながら評している。

「…まぁ、ラインズもハルソンも歴に対して悪くない動きをする。が、ハルソンは相変わらず攻めばかりで迎撃が無いように思える。」

「確かに変わってないな。名乗りでの一敗が攻めを崩され、隙を突かれての一本だったか。」

「が、それに付き合うラインズもだな。あいつは人間だからまともに張り合うとバテる。果たして、それを理解してるかが問題だな。」

「いや、ラインズの動きに疲れが見え始めてるこのままだと決着は…また相討ち、仕切り直しか。と、お?」

話す間に状況は大きく動き始めた。


(このままでは埒が明かない。なら…)

疲労で逆に冷静に状況を見るようになったラインズは隙を見て大きく離れる。

深呼吸しながら鎧と兜の間に剣先を向け、空いた手は柄の上で構えさせる。

…空いた手で魔法による隙の補強を図るための構えだが、まだラインズには実践中の身一つで扱える魔法もないために格闘術しか活用法は無い。

ただそれでも効果はあったらしい。

喉元に向けられた剣が牽制の役割を果たし、やがてハルソンの攻めが鈍る。そして

「ッヤァ!」 キッ 「トォッ!」 カッ…

続く沈黙にハルソンがたまらず頭を狙うがラインズは冷静に受け流し、そのまま剣を両手に持ち替えるとそのままハルソンの腰の隙間を捉える。

「…参った。俺の敗けだ。」

「中々に手強かった。勉強になった。」

そうして健闘を称えあいつつ、二人はフィールドを出た。

感想、よろしくお願いいたします

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