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テグラ/プレッサ  作者: とととと
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第6話 Z11準決勝第2試合

 テグラは準決勝も前戦と同じ装備を選択し、試合開始時に持つ魔球はテレポヒとビエンヒを選択する。エクアの装備も前戦と同じ。テグラは救護室右隣の第2入場口室で装備の2次検査を終えてから闘場へ移動。エクアは救護室左隣の第1入場口室で装備の2次検査を終えてから闘場へ移動。そして時刻が19時になったところで試合開始のブザーが鳴る。


 テグラはすぐにテレポヒを自己使して瞬間移動して奇力封印装置を踏み、床を蹴って高く跳び空中で両足の靴にビエンヒを自装使し、ビーボを唱えながらエクアに右パンチを当てに行く。エクアもビーボを唱えるが唱え終える前にテグラの右パンチを食らい後方に倒れ1回目のダウンをする。だがエクアはパンチを受けた時に魔殻の強度を上げていた為呪文詠唱に成功しビーボを出して自己使。テグラもほぼ同時にビーボを出して自己使。次にエクアは呪文を唱えてビエンヒを出して靴に自装使して上に飛びダウン状態を脱する。テグラも呪文を唱えてビエンヒを出して靴に自装使し、さらにハキュリズを唱えながらエクアに近づく。だがここでエクアは呪文を唱えて等級Cの魔球アルバヒを出しロックを外す。アルバヒは、


 呪文 ンデンカシンケズネヨ 


 効果 自己使・他己使・物使 対象を電撃で攻撃するがアルバミより電力は2段階弱い

    装使 武器が30秒間電撃を帯びる


 するとエクアはテグラの靴をめがけて魔球を右手で打ってきた。これはグローブや靴にビエン系魔球を自装使して飛行する対戦相手の靴やグローブに、ロック解除したアルバヒを当てて飛行不能にして落とす戦法、アルバヒ落としだ。だがテグラは魔感を使って上手く回避する。エクアはもう一度同じ事をするがテグラはまた回避。そしてテグラはハキュリズの詠唱に成功し自己使する。エクアに近づくことができたテグラはエクアを前転蹴りで吹っ飛ばした後、さらに攻撃を加えるためエクアのところへ向かう。ここでテグラは魔感を使うがエクアが魔殻を出している事しか分からなかった。エクアは側網に当たってテグラに背中を向けた状態で跳ね返ってくる。そしてテグラはエクアの体を掴み上に飛び上端輪に近い高さのところでエクアを上に投げる。だがエクアが瞬間移動してテグラの両足を掴み上に押し込みテグラが先に上端輪完全通過となり負けた。試合後、救護室で治療と魔力の回復を終えて救護室から出た時エクアがテグラに話しかけてきて、


 エクア「私が呪文を唱えていた事くらい気づけよ」


 テグラ「何故かしらないけど魔感じゃなにもわからなかったんですよ」


 エクア「テグラは魔感に頼りすぎなんだよ。それにいちいち敬語でしゃべるな。話が長くなるから時間が無駄になる」


 テグラ「魔感に頼りすぎってどういう事なんだ?」


 エクア「私は蹴られた後魔感で思考を読まれるのを防ぐ為、魔殻を出した状態のまま両手を服の中に入れて小さい声で呪文を唱えてテレポヒを出して、テグラが私を上に投げたところで小さい声でテレポヒと言ってロックを外して瞬間移動した」


 テグラ「魔殻でそんな事出来るとか呪文やロックを外す時に大きく声を出さなくていいとか初めて聞いた。どこで習ったんだ?」


 エクア「私は8年前に一度引退した後、6年前の11月から4年だけ魔法教団の職員をしてて、その時に教習所の書庫にあった本に書いてあった。それによると、体で空気に触れる場所全てに強い魔殻を出すと、自身と敵のレベルによっては、敵の魔感が魔殻に妨害されて思考を読めなくなる。しかし魔力の消費量が大きい為多用はできない。と書かれていた」


 テグラ「でも、なんで誰も教えてくれないんだ?」


 エクア「それは、悪い人達に知られるとまずいからだ。でもその情報はもう流出してるから秘密でもなくなったけど。魔法に関する情報をどこまで公開するかは、アジャ連邦首相、アジャ連邦の各機関のトップ、魔法教団の教皇と12神官による会議で決めている。今私が言った情報にアクセスできるのは、魔法教団・治安維持組織・治安維持組織の協力者に限定されている。プレッサはその情報にアクセスできるからテグラより魔殻の使い方が上手いんだと思う」


 テグラ「そうなのか。それと一度引退したのにまた現役復帰したのは何でなんだ?」


 エクア「それは…あ、ショーがマネージャーと一緒に戻ってきた」


 ショーのマネージャー(女性で33歳位)「テグラさんとエクアさん、スケジュールが変わ…」


 ショー「僕が説明するから君は控え室に行って準決勝の装備品の準備を。エクアとテグラ君、遅刻してすまない。スタジアム近くの屋台街で食事をした後戻ってくる途中で、ひったくりの犯行を見てしまって、犯人を捕まえるのに少してこずってしまったんだ。話をしたいとこだが、待たせてしまったファンの為に早く試合を始めたいから後で話そう」


 エクア「ショーの遅刻ならそういう事だろうと思ったよ。でもあの人は怒ってるだろうね」


 ANEIM「ショーしょうもない理由で遅刻するな!泥棒なんか治安維持組織に捕まえてもらえよ!」


 この発言に対してショーが返した言葉は…


 第7話へ続く

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