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中学~解放
中2の春だった。
児童相談所には似たような家庭環境の奴が何人かいた、仲良くなるのに時間はかからなかった。
夜中に窓から抜け出し煙草を吸い、遊び歩き戻って寝るの繰り返しを数日していた、その間バレることはなかった。
俺達は徐々にエスカレートしていった、止まってる車のフロントガラスを次々蹴り壊す、自動販売機を壊す、車を盗んで数日帰らない等…
当然バレて俺達は家裁に送られる、俺は教護院に送られる事になった。
今で言う少年支援自立施設だ。
少年院の1つ手前に当たる施設で、強制労働もある。
冬には雪山に登りチェンソーで木を切り、1本30キロ前後ある木を担いで運ぶ等…とても中学生にやらせる事とは思えない労働の連続だった。
薪を割るのに斧で指を切断する奴もいた。
ここを出るために必死で勉強し高校に行く道を選ぶ。
父親のいる神奈川県の高校を受験することにした。
ここを出る頃には体脂肪率3%の体が出来上がっていた。
2年の日々が体型と共に強靭な精神や根性を作り上げていた、良い意味でも悪い意味でも。