小学~中学時代
小学校に入学したときには一緒に暮らしていた家族は姉と祖母だけになっていた。
兄は度重なる万引き等非行行為で児童相談所から施設に送致されていた。
相変わらず父親は神奈川県で出稼ぎに出ていてオリンピックペース位でしか会えなかった。
祖母に育てられていた俺はそれで馬鹿にされたり陰口を言われないように、それなりに勉強も努力し成績もよかった。
しかしそれも長くは続かなかった。
小4の時に全てが変わった。
2年に1度クラス替えがあり、担任も2年で変わる学校だった、3年の時に担任になったのが20代の女性教員だった。
母親の姿や愛など知らない俺は先生に恋をしていた、母親の姿を先生に見ていたんだと思う、もちろん初恋だった。
三年の時に好きになり1年がたち四年生になった、いつも通りに授業を受けてた。
俺は授業のことで他生徒と話をしていた、それを先生に『何を話してるんだ、帰れ~』と怒鳴られた、名指しだった。
他の生徒には何も言わず俺だけに言われたことで、淡い恋心と共に何かが壊れたのがわかった。
今にして思えばクラスでも中心だった俺を怒鳴ることで他生徒に注意を促すってことなんだと思う。
でも当時の俺は好きな先生に怒鳴られたショックが大きく本当にランドセルに勉強道具をしまい教室を飛び出し帰宅した。
当然家には授業を終えたあとすぐに先生から祖母に謝罪の電話がきていた。
次の日から俺は不登校になった。
学校に行ったのはそれから五年生まで数回しかなかった。
五年生になった時にクラス替えがあり担任も変わった。
その時には学校に登校する日数は増えていたが相変わらず行かないって日もあった。
そんなときに再び事件が起こる。
クラスの女子に恋をしたのだった。
バレー部の女子でそれまで一緒のクラスにはなったことはなかった。
クラスには仲の良い友達もいて好きな人の話で盛り上がった事もあった。
それを友達にバラされていたんだろう、それまでそんなに話したことも無いやつに話しかけられ『アイツ(好きな子)がお前のこと好きだって言ってるよ』と言われて舞い上がっていた。
しばらくして登校すると好きな子にクラスの真ん中で全クラスメイトに聞こえるように『私があんたのことが好きだって嘘を言いふらすのやめてくれない?』と詰め寄られた。
俺は当然アイツがそう言ってきたんだと説明したが、知らないと言われ、俺が言いふらしたと勝手に決めつけられてしまう事になった。
当然次の日から俺は不登校になった。
そのまま小学校を卒業した。
中学になり、俺はグレた。
信じられるものなんて何もなかった、友達だと思っていた奴に裏切られ、罪をきせられたからだ。
中学にたまに登校すると体育教師に呼び出され、小学生に『500円よこせ』と言って恐喝しただろと言われ先輩数人と一緒に体育教師に体罰を受けた。
もちろん事実ではない。
他にはよく遊んでいた奴にゲームソフトを盗まれたと言われて、そいつの親に呼び出される。
そいつの家のとなりに住んでた奴が盗み、高値で売れるのは売り、売れなかった物をやるよと言われ貰っていたのが盗まれたと勘違いされたのだろう。
俺は当然盗まれた物だとは知らない。
そんなことや自分で起こした非行等もあり俺は児童相談所に連れていかれる事になった。