第2話
「んー・・・」
マオは周りを見渡して俺らがいることに気がついたようだ。
「どうして?」
どうして俺がいるかってことか?相変わらず言葉足らずだな。道端に倒れているお前を見つけてこうやって保護してたんだよ。
「うーん?ん・・・」
マオはワンテンポ遅れて理解したようだ。小さい頃から知っているがコイツは基本的に遅い。今まで倒れていたにもかかわらず全く焦る様子もなくボーっとしている。けど・・・こいつ魔王なんだよなー
そんなことを考えていたらユウがこっちに来た。
「ジンさん、その方とお知り合いなんですか?」
さて、面倒臭いことになったぞ。まさか勇者に「コイツ魔王です」なんて紹介したら血を見ることになるしなんと紹介したものか・・・。
俺が悩んでいる間にユウはマオにも話しかけている。流石勇者。
「あのーそこのお姉さん大丈夫ですか?」
「ん・・・」
「どこか具合でも悪いんですか?」
「???」
会話にならなくてユウがたすけをもとめてこちらをみつめている。道端に倒れていていた上に会話も成り立っていないなんて怪しさ満点だよな。どうしていいか分からなくてユウプルプルし始めたし。・・・かわええなー。
「その子はね~マオちゃんっていうの~。私とじーちゃんの幼なじみなの~。ちょっと言葉数が少ないけど、いい子なんだよ~」
「よろしく」
俺がプルプル勇者観賞会をしている間に自己紹介は終わってしまったようだ。・・・もう少しプルプルしてほしかったなー。名残惜しいがそろそろ本題に入らなければならない。
マオ、お前どうしてこんなところで行き倒れていたんだ?
マオはワンテンポ遅れて返事した。
「魔界、反乱」




