『メインウェポン』
ユウのエクスカリバーで折檻された次の日、自室で目覚めた俺はある異変に気づいた。
いきなりだが俺の武器は棒である。これは俺が聖騎士になった時に陛下から賜った大切なものである。
その棒がスポチャンに変わっていた。
俺は早速オージを抹殺しにいこうとしたのだがアイツは領地の巡察にでかけたらしい。チッ命拾いしたな。
悪態をついていた俺は掃除のひとに怒られながらオージからの手紙を受け取った。
『我が親友よこれを読んでる頃には俺はもういないだろう』
オージの好感度が更に上がっていることに腹がたったし、言い回しにもイラっとした。
『昨日はとても楽しかった!お礼といってはなんだがお前にメインウェポンを用意した』
何がメインウェポンだ。どうみても嫌がらせだろ。
『これはスポチャン職人が勇者様に破壊されたスポチャンを元に全身全霊をかけたつくった逸品だそうだ。これからの旅で役立つだろう』
スポチャン職人・・・存在したのか
『そしてお前に大事な話がある』
改まってなんなのだろうか。
『ハーレム爆発しろ』
クシャ!
やっぱり嫌がらせだった。
オージの手紙を雑にポケットに入れながら俺はユウたちとの待ち合わせ場所に着いた。
「あっジンさん!」
ユウが俺を見つけて手を振っている。出会った当初とはまるで別人だ。
「待ちくたびれまし・・・ん?」
ユウが何かに気づいたみたいでプルプルしている。これはスポチャンがバレたな。
「ジンさん・・・ふざけてるんですか?」
ユウがエクスカリバーを鞘から抜いた。これはいつもの折檻コースだな。
「なんで武器がスポチャンになってるんですかーーー!」
ユウがエクスカリバーを振り回した。俺堪らずはスポチャンで迎撃してしまった。
これで二代目スポチャンともおさらばかと思ったが、
ギィン!
「えっ?」
スポチャンがエクスカリバーの斬撃を受け止めていた。
受け止めた衝撃でポケットに入っていた手紙が宙に舞い、最後の一文が目に留まった。
『PS その剣はあらゆる攻撃を防ぐのだそうだ。大切に使えよ? オージ』




