第14話
『グオオオオオオ!』
角を折られたドラゴンが絶叫する。
勇者はよくわかっていない様子でまだ構えている。
ドラゴンが勇者に語りかけた。
『ミトメヨウユウシャヨ。ワレトケイヤクヲ』
「えっ?」
勇者がポカンとしている。その間にドラコンは契約を完了させた。
『これで汝は我が主だ。そして我が角を折し勇者よ、汝にこれを授ける』
「えっ・・・?」
勇者は混乱しているようだ。
そんなのお構い無しにドラゴンは鞘を勇者に差し出した。
『汝には既に強力な武器があるようだ。ならばそれを納める器が必要であろう?』
「アッハイ」
勇者はオーバーヒートしたようだ。ただ頷くだけの機械になっている。
『この鞘の名はカラドボルグ。その剣にも負けぬ鞘であるぞ。』
「へーすごーい」
勇者はもう限界のようだ。早く助けてあげないと脳ミソ蕩けそうである。
勇者、大丈夫か?
俺は勇者を適当に揺すった。
「ハッ!?ボクは今まで何を!」
勇者が正気に戻ったようだ。
勇者よお前はドラゴンに認められたのだ。そして契約を結んだ。その証が鞘だ。
「な、なるほど」
勇者はなんとか現状を理解しようとしている。
そこにドラゴンが突っ込んできた。
『我は人里離れた場所に移るが、その鞘があれば我はどんな場所でも駆けつけることができる。助力が必要な時は遠慮なく呼ぶといい』
「!?きゅ~・・・」
ゆうしゃはきぜつしてしまった!
せっかく勇者が頭の中整理してたのにドラゴンがトドメの一撃をくらわせた。
俺はドラゴンを睨むがドラゴンは平然としていた。




