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たった1人の英雄奇譚   作者: 葵流星
第3章「授業と教練」
9/76

「目撃者」

たった1人の英雄奇譚

第9話

来ました、もうすぐ2桁です。

あっ、もうすぐヒロイン増えます。

今度とも、よろしくお願い致します。

「おはよう。慎也!。」

「…。」

「慎也!。」

「…っ、シルヴィアか…。」

「何よ、それよりどうしたの?」

「いつもなら返事返すのに…。」

「ああ、今日は疲れていて。」

「そう、へぇ~。で?。」

「で?。」

「ええ、そうよ!」

「せめておはようぐらい言いなさいよ!。」

「あっ、悪い。」

「はぁ~…、しっかりしなさいよ!。」


席につく。

あれはシルヴィアなりの優しさなんだろう。

いつもそうだ。

言葉が足りない。

だからいつも誤解されて…。


…まったくお前ってやつは。

シルヴィアの優しさが、温かった。


「おはよう慎也。」

「おはよう、隼人…。」

「なあ、本当か?。」

「何が?。」

「昨日、あの現場に居たんだろ?。」

「なっ…何でそれを。」

「見てたやつがいたんだよ、それでどうだった。」

「シルバーバレットはいたのか?。」

「いなかった。」

「そっかぁ…でも、どうやって逃げたんだ。」

「知らねぇよ!。」

「…慎也?。」

「…ああ、すまない。」


確かにそうだった、昨日あの場所にシルバーバレットはいなかった…。一体どこに。


シルバーバレットって、幽霊なのかなやっぱ、誰も姿を見たことが無いんだぜ。

そんでもって、現場にはご丁寧に薬包が落ちてる、いや、置いていってるか。


隼人がシルバーバレットについて、話している。

入学当時から、何度も聞いた。

確か親父が警官だっけ。


「そんでな、おっ、発見者が来た!。」


隼人の声で、教室の扉に視線が集まる。


「おはよう。」

「おはよう、颯くん、今日は妹さんと一緒なのね♪。」

「ああ、シルバーバレットがまだうろついてるかもしれないしな。」

「それで、今日は一緒に来た。」

「エスコートって、奴だ。」

「まあ、委員長さんはどうどうと道を歩けるから羨ましい。」

「ちょっ、あんた!。」

「磔にするわよ!。」

「わー、怖い。」

「何ですって!。」

「お兄ちゃん!。」

「兄さん!。」


颯が、玲奈、鈴音、シルヴィアの3人から叱責を喰らう。負け時と反論するが、旗色が悪い。

ようやく、3人から解放された颯がこっちに来た。


「おはよう。」

「おはよう。」


平静を装っているのか颯の声はいつもと同じだった。

どこか他人行儀ではあるが。


「いやー、昨日は大変だったな、慎也。」

ああ…。

「へぇ~、じゃあやっぱり。」

「ああ、いたぞ現場に。」

「へぇ~。少し話を聞かせてくれないか?。」

「おっと、取り調べか?、令書ないとダメなんじゃないかなぁ?。」

「神田殿?。」

「ふむ、そうくるかでは任意の事情聴取だ。」

報酬は…。」

「グラビアアイドル写真集でどうだ?。」

「のった!。」


「あんた達~!。」

「お兄ちゃん…。」

「お兄さん!。」

「おうおう、学校に不要物とは没収してもいいってことだな!。」


「「えっ…。!」」


颯と、隼人の表情が固まる。

シルヴィアに玲奈、鈴音、神田先生もって…

いつ来たんだ、あんた。誰も気が付かなかったぞ。


ってか、颯!。

お前グラビアアイドル写真集見たかったのかよ!

それで、釣られるの中学生までだぞ…。


「慎也?。」

「慎也さん?。」

「慎也君?。」

「立川?。」


「えっ!」


「あなたも同罪ですよ。」

「そうです、不純です!。」

「きっとお兄さんと一緒に読むつもりだったのよ!」

「1度聞かせないと言って、自分達の価値を上げて、目的のモノを得ようとする策士。」

「…っ、なんて手ごわい。」


「ちょっ、違うって俺は~!。」


なんて理不尽なんだ、この世界。


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