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たった1人の英雄奇譚   作者: 葵流星
第七章「非常事態は突然に」
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「ホーム・エネミー」

「全員そろったか?」

「はい、居ます」

「・・・慎也がすでに死にそうなのだが何故だ?」

「・・・あっ、アレクシアにやられました・・・」

「違います、慎也は私に不当な扱いをしました。なので正当です」

「うむ、慎也が悪い」

「えっ、ちょ・・・それは・・・」

「なんだ、まったく情けないな・・・女性を傷つけてもなお己の潔白を証明しようとするか」

「・・・・・」


・・・話くらい聞いてくれ!。

だいたい、俺が悪くないのに・・・。

いや、たしかに失言だったけどさあ・・・。


心の中でそう思ってはいるが、実際には言えないものだ・・・。

男っていうものは不便なんだよなぁ・・・こういうときは・・・。

女性イコール弱いって言う方程式は万国共通どこでも同じだ。

そのため、男が一方的に悪いと思われるのものだ。

それに関しては、不満は感じるが・・・どうって言うことはない。

だが、今回は・・・そのな・・・アレクシアが撃ってきのが悪いとは思う。

そうだろう、原因はともかく力を振るった方が悪い。

それが今の時代なのだが・・・。

男女平等は遠いな・・・。


アレクシアが弾切れになるまで動き続けたあと、「櫓」までダッシュで走って来た。

とはいえ、どこに行けばわからなかった・・・。

とりあえずエントランスに入った。

カウンターに居たお姉さんにこの部屋を指定されて行ってみると隼人達がいた。

その後に、アレクシアがものすごく機嫌が悪い状態でやってきた。

そうだよ・・・俺のせいだよ。

そして、その後に隼人のお姉さん、神田先生がやって来てミーティング、会議が始まった。

あとこの施設の名称は「「関東特殊公務員地方協力本部国立横田基地」」だそうだ。

名前が長い・・・。

覚えるのが大変そうだ。

なんでわかったかって?。

バッジの裏にそう書いてあった。


「さて、ではそろったのでミーティングを始める、本来であれば全員が一度顔を合わせるものだが、今回は特例のためこの場での顔合わせとする。何か質問は?概要を説明する」


ちっこい部屋の中には見覚えのある人だけだった。

それもそのはず、今ここにいるのは、俺、アレクシア、玲奈、シルヴィア、鈴音、隼人、颯、セリア、雫、彩音、神田先生だけだ。

他にも統合戦技生が今も他の会議室にいるだろう。


「質問よろしいでしょうか?」


セリアが綺麗な声でそう言った。

フランスの統合戦技生であって手順を理解しているのだろうか・・・。


「なんだ、アポリネール?」

「はい、特例と言いましたが何が?」

「まあ、そう焦るな・・・これから説明する」

「わかりました・・・すいません」

「お前らもそれでいいな」

「はい」

「では、本題と行こう」


一瞬部屋の空気が引き締まるのを感じた。


「昨日、防衛省の施設が攻撃を受けた。現在報道機関を抑えてはいるが、時間の問題だろう。」

「「「・・・・・」」」

「しかし、今回の事件はすぐに一般に報道されるはずだが、訳ありでね。犯人が軍の兵士なんだ」

「「「・・!」」」


・・・なっ。

今、なんて?。


「驚くのも無理はないだろう、今陸軍の兵士が戦時と同じ武装で犯行を繰り返しているのだから」


神田先生は、淡々と口にした。

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