「在り方」
初投稿です。
不定期になると思いますが書いて行きたいと思います。
人は希望の中に生きている。
しかし、自分ひとりだけ生きていける世界を 俺は求めている。
しかし、そんな世界は存在するのだろうか。
どうすればいいのか。
創るしかないだろう。
地表の7割を水が包む地球。人口は三十億五千万人。七十億に達っすると言われていた人口爆発はヨーロッパ焦土戦争、ウイグル独立戦争、第2次日中戦争、シベリア事変、インド民族浄化戦争により終わりを迎えた。
日本は東南アジア、モンゴル、ウイグルを統合旧大東亜共栄圏にあたるアジア連合を成立、アメリカ、イギリス、ロシアに対抗する経済圏を創る。
終了のチャイムがなる。
次、射撃訓練何だから遅れるなよっと、授業を長引かせた本人は足早に逃げていった。
まだ春風の吹く季節。
教室には新入生特有のムードで満ちている。
嫌いではないのだが・・・妙な感覚だ。
ちょっとした安堵と不安が入り交じる・・・そういった感じだ。
「なあ、颯。」
「なんだよ…神田。」
ここにもその空気に当てられている2人の高校生がいた。
1人はガタイのいいヤツ。
もう1人は特に変わったところのない男だった。
(まったく・・・。)
機嫌が悪い。
よりにもよって何で塹壕なんだよ。
しかも、教官アイツやし。
「どうした元気ねえなあ?」
「まあな。」
「また、補講だったのかよ。」
「ちげーよ。」
「昨日、弾切れて買いに行ってたんだよ。M-4(エムフォー)の。」
「おまっ、また派手に撃ったな。」
「いいだろ別に。」
「それよりもなあ、お前さあ、SVD (グノフ)の弾どこで買ってるんだよ、今度、教えてくれね。」
「あれはまだ余ってるんだよ。」
「前のか?」
「そうだ。」
「いいねえ、経験者は。」
「気楽そうで。あ〜あっ、俺も行けば良かった。」
「………。」
「なんだよ怖い顔して…。」
「お前今度そういうこと言ったら殺す。」
「えっわ…なんだよこえーこと言うなよ。」
「あっ、立川!昼休み購買行かね?」
「うん、ああ良いよ。けど、お前の奢りな♪。」
「なんだてめぇ、やんのか。」
「…。」
(ははっ…。なんだろうなこの感じ。)
「俺も行くよ。」
こうして今日もオレ、神崎颯は1日を過ごす。