恋花火
なんで今夏の話なのか!?
ってことなんですけども、まぁ友人が詞を書きたいらしく、このテーマで書くことになりました。
まぁ低く優しい目で見てやってくださいm(_ _)m
現在時刻は19時。
空には、雲一つないが星一つも見えない。
ただ闇が頭上に広がるのみである。
そんな空の闇とはうって変わって、
周りにはたくさんの屋台が犇めき合い、一等星の星さえも消すような輝きを帯びているように見えた。
そんな中を僕と彼女は、あっちへこっちへと堂々巡り。
今日はいったい何の日か?
今日は最寄りの駅から数駅行った先にある場所で花火大会がある。
ここの花火大会は日本でも五本の指に…、
は入らないが、それなりに有名ではあるらしい。
しかしそんなことは今はどうでもいい。
今一番の問題は、これが彼女との初デートであることだ。
お互いに地元は同じなので、待ち合わせも同じ最寄り駅。
緊張しすぎて、時間よりも1時間早く着いてしまったがその数分後に彼女も着いた。
向こうからこちらに向かってくる彼女は浴衣を着ていた。
その浴衣は、藍を基調に所々に金魚の絵が描かれている。
彼女の浴衣姿は、まだ幼いながらもどこか艶めかしさがあり、僕はなお緊張が高まった。
浴衣姿に感想を求めてくる彼女に色々と言葉を考えようと思ったけど、こぼした言葉は、"綺麗だよ"の一言だった。
そのあとの電車の中ではほとんど無言であった。
なにから言い出せばいいか分からず、ただただ時間だけが流れた。
電車を降り、駅を出たその先には、目的地まで続く道の両脇に様々なお店や屋台がズラッと並んでいた。
その光景を見て、お互い驚きの声をあげ、そして互いに見合い笑った。
さっきまでの緊張がまるで嘘のようになくなっていて、そして花火が始まるまで色々見て回ろうと、その足を進め始めた。
イカ焼きに焼きそば、たこ焼きや林檎飴などその他etc…。
おいしそうに食べる僕に彼女は微笑み、僕は少し恥ずかしがったりした。
他にも、射的で彼女が欲しそうに見ていたぬいぐるみをとってあげたり、お礼ってことで、ヒーローのお面を買ってもらったり、
お祭りをおもいっきり楽しんだ。
気づけば人も増え、花火開始の時間も近づいていた。
僕は目的地まで行こうとしたが、人混みの群が道を塞いでいた。
ここを通らなければ、花火まで間に合わない。
なので僕は、はぐれないように彼女の手を掴み、人混みの中を進む。
掴んだその手からは、彼女の手のぬくもりと共に、彼女の心臓の鼓動が伝わってきた。
彼女の鼓動が伝わるとゆうことは、僕の鼓動も彼女に伝わってるとゆうことだ。
そう思ったら、無くなったはずの緊張が帰ってきた。
そして人混みを抜けた先には、神社までの階段が続いており、ここを上った先の広場で見る花火が綺麗だと、友達に聞いた。
少し長い階段に疲れは感じたが、登り終えた先の広場に出てみると、町が一望できた。
そして近くのベンチに2人並んで腰掛ける。
しかしどうしたものか、気の利いた言葉でも思い浮かべばいいのだか、いかんせん僕には語彙が足りず、この場にふさわしい言葉が思いつかない。
でも沈黙は駄目だと思っていたのか、ありきたりな会話ばかりが続ていた。
そこにヒュルルルルと音がして、そちらに顔を向けると、
バンッ
と大きな花火があがった。
そしてそれを始めに次々と花火があがる。
僕はただ感嘆の言葉だけがでた。
彼女の方をみると、彼女も同じく花火を見て微笑んでいた。
僕はたどたどしくだったが、彼女の手を握り花火を見上げた。
そしてその握った手を彼女が握り返した。
この時間、僕はとても幸せに思った。
しかしそんな時間もあっとゆう間、次がラストの花火らしい。
次が最後だねと僕が言うと、彼女は少し寂しそうにもう少しこの時間が続けばいいのにと言った。
お互いが目を合わせる。
彼女のその瞳はとても綺麗で吸い込まれるようだった。
そしてだんだんとお互いの距離が近づいていき…、
僕は彼女にキスをした。
それを祝福するかのように、最後の花火があがる。
今までで一番大きく、一番綺麗な黄金色に輝く花火があがった。
お互いの唇が離れた後、彼女は少し笑い、キスってソースの味がするんだねっと言い、僕を見て微笑んだ。
僕は、キスをしたことや彼女の可愛く笑った顔、そしてソースのかかったものを食べ過ぎたことなど色々入り交えて、赤くなった。
その帰り道、彼女は僕の手をずっと握っていた。
その姿は、もう最初のたどたどしさがなくなっていた。
後から聞いた話だが、あそこで一緒に花火を見たカップルは別れないとゆう逸話があるらしい。
とりあえず言えることはひとつ!
感想の方あればよろしくお願いします!
m(_ _)m