ラストダンジョン
勇者の剣はすごい出来だった
魔法でしか倒せないかと思っていた金ピカの硬いモンスターも切り裂いた
スケサブロウには街で売っている一番良い剣を買っておいた
これで装備は整った
そして、エカテリーナ達とのお別れが来た
なんでも自分達の本来の旅に戻るとのことだ
以前のお金稼ぎで余った分はエカテリーナ達にお礼として渡した
しかし、これでようやく法王シャカとの闘いに挑める
この旅をする中で、ラスボスの拠点はある程度絞り込めた
険しく雪深い山の中に怪しい宗教施設があるらしい
そこに違いない
俺達はそこを目指して歩み始めた
いや、何か忘れているような気がする
・・・・・
そうだった
クララの仮面だ
どうしようか・・・・
まだ何もアテがない
しかし、よくよく考えたら仮面を外すなんてラスボスを倒してからでも良いんじゃないか?
この旅の途中、かつての勇者フレイの一部始終についてエカテリーナから聞いたが、勇者フレイは最後は仮面を付けたまま魔王を倒したという話だ
世界を救うほうを優先しても良いのかもしれない
クララにそう話してみたところ、クララの頬に一筋の涙が流れたものの頷いてくれた
怪しい宗教施設への道のりはとんでもなかった
トラップだらけのダンジョン
進んでも進んでも何度も同じところを繰り返しているかのような複雑な迷路のような道
俺達は何か月経ってもそこを抜けることができなかった
「これは突破するのは無理じゃないか?いくらなんでもやりすぎだろ」
スケサブロウが弱音を吐いてくる
でも確かにそうかもしれない
実は俺の中には最初から別案があった
でも、それは最後の手段にしたかった
かつての苦労を繰り返すことになる
しかし、どうやらその最後の手段のほうが労力は少なそうだとわかった
そう、かつて勇者フレイが辿った道
空から攻める
その決断をすると、俺達は再びドラゴンの元へと訪れた
幸い、ドラゴンはツケでの支払いを認めてくれた
次が最終話です




