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男女入れ替わりダンジョン配信!~元地下アイドルと落ちこぼれ退魔師、中身を交換したらお互いにとって最適な環境だった  作者: あけちともあき
戦いの小休止は配信のお休みではない

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第48話 アバター、動かしてみよう

 数日ほどして、アバターが完成したようだ。

 あたしのAフォンに、アスパラさんから連絡が来た。

 同時連絡先に社長と会社も入ってるなあ。


「アバターって、Aフォンで取り込めばあとは装着できるようになるはずよね……。配信で見たことはあるけど、ほんとうどういう仕組なんだ……?」


 昔はもっと不便だったらしく、絵をアバターに起こす技術者も必要だったとか。

 だけど、時代とともにAフォンは進化した。

 そういう技術者の仕事を、この小さな配信用スマートフォンが全部やってしまうようになったのだ。


「ってことで……ちょっと装着してみよう。えーと、バーチャライズ!」


 これは一般的な、アバターを呼び出すキーワード。

 あたしの声紋が登録されたAフォンが、命令に反応してアバターを出現させる!


 これ、Aフォンはあたしの姿や表情、身のこなしも全て記録しているので、それに合致しないと反応することはない。

 みょいんみょいん、と音を立てて光るAフォン。

 そこから、あたしに向けて一条の光が飛び出した。


 あたしに命中し……姿を覆っていく!

 アバターを被ると言うけど、被ってる感じは全く無い。

 自分の外見が書き換わったみたいな?


 実際、これを纏うことである程度は体のサイズまで変わってしまうらしい。

 つまり、ちいさいマスコットみたいなアバターになれば当たり判定みたいなのもぐっと小さくなるわけだ。

 まあ、あくまで本来の自分の体の半分くらいまでらしいけど。

 大きくする方も、五割増しまでが限界。


 今回のあたしのアバターは……。


「体にジャストフィットって感じ!」


 背格好はサンダーマスクそのもの。

 もっとイラストっぽくアレンジされた姿に変わってるのだ。


「よーし、外出てみよう」


 アパートから外に出て、ぶらついてみる。

 ちょっと派手だけど、まあ現実にもいそうなくらいの外見だから馴染んでる気がする……。


 なお、この野球帽を外すと黒とピンクのメッシュの髪なので、大変目立つ。

 外すのは配信用だな……。


 うーん、歩幅、動きの感覚、物の見える位置に匂い、音の聞こえ方。

 元のあたし……明の体のまんまだな。

 アスパラさん、サイズをピタッと合わせてきた。


 これは特別な力を付与してくるアバターではないので、本当にあたしがガワを被っただけ。

 より高価なものだと、空を飛べたり水中で呼吸できたり、自動車を持ち上げるようなパワーを発揮したりもするらしい。

 ま、公式Aフォンが必須になるんですけど。


 この姿のまま、事務所を訪れてみた。


「社長!」


「あっ、花咲里ちゃん! もうアバター着てるの!? いいじゃん、合ってるじゃん」


 休憩してたらしい社長が、ぐーっと親指を立ててきた。

 あたしも親指を立てて返す。


「生身みたいな感じよ。少なくとも、あたしが明の体に入ったばかりの時よりは違和感がないし」


「まあねえ、女の子が男の子の体に入ると、全然違うからねえ」


「股間の違和感も慣れたし……。というか、こいつがなんか元気すぎるのはなんとかなんないの?」


「生理現象だねえ……」


 現役の男である社長も、対処方法なしということらしい!

 っていうか、使えってこと!?

 うーん……!

 うーむ……!


 まあ、それは後で考えよう。 

 恵美奈がやたらとボディタッチが多いのと、そのたびに反応するのだが、これはあたしで対策を考えておかねばな……。

 あたしの意思を離れて勝手に反応する体ってのもどうなんだ。


「ま、それはそうとして! アバターの威力を試してみたいんだけど、いいダンジョンとか無いかなあ?」


「うーん、ダンジョン確保も競争だからねえ。すぐに見つかったりはなかなか……」


 とか言っていたら、リーシュさんが探してくれたようだ。


「あの、共同で良ければ一件ありますよ。今決めちゃえばサンダーマスクで登録できますけど」


「マジで!? じゃあすぐ予約して!」


「はい、予約!」


「あー、花咲里ちゃん! もう、先走るんだからー!」


「早いものがちなんだから、見つけた時が決め時でしょ! んで、共同ってどういうこと、リーシュさん」


「えっとですねえ」


 オークの太い指を器用に使いながら、リーシュさんがキーボードをパチパチ、マウスをチャカチャカ動かした。


「ガードマスク二世さんとの共同ですね。二名以上、できれば男性のみ対象のダンジョンなんで」


「二名以上はともかく……男性のみ……!? どういうこと!?」


「エッチな触手が出るんですって」


「エッチな!? 触手!? あのー! あたし、一応魂は女なんですけどー!」


「体は上鳴さんのものですし、大丈夫じゃないですか?」


 リーシュさん、なんか気軽に言ってくれるー!

 だが、まあいい。

 これであたしが、アバターを纏って再デビューできる見通しはついた。


 ガードマスク二世さんって、確か明がサバイバルゲーム配信で一緒のチームだった人よね?

 いい人みたいだし、大丈夫でしょ。


「ちなみに花咲里さん、このダンジョン、前に受注した人たちがゲームオーバーになって入院してますんで気をつけてくださいね」


「ゲームオーバーで入院……? どういうこと!?」


「男性二人組の配信者が、ダンジョンの罠で女体化して、それでエッチな触手に……チャンネルも収益剥奪されて凍結してるみたいです」


「う、う、うわーっ!! 配信者の敵〜!!」


 つまり男性のみ募集ってのは、女性だとノーウェイトで大変なことになるから、ワンクッションある男の方がこのダンジョンを攻略しやすいってことなわけね!?

 ろくでもないダンジョンなのだ……!!

お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
何というエロ同人向けダンジョン……w
なんて恐ろしいダンジョンだ (^_^;)
 こういうダンジョンこそ、入ダンしただけでダンジョンクリアになるはずきっちを投入するタイミングでは……。
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