初めての星
宇宙で仕事をする少年そんな平凡な日々に転機が訪れる…
「ピピピ」
電子音が鳴ると倒れていた座席がゆっくりと上がり始めた、
「現在高度9,500km、外気圏に入りました」
操縦席で寝ていた少年が目を覚ますと大きくあくびをした。
「了解、マニュアル操作に切り替えて」
少年はドリンクホルダーに入っていた水筒の水を少し飲んだ。
「マニュアルに切り替えます」
そうすると操縦桿がゆっくりと出てきて少年は操縦桿を握った。
「大気圏突入後扉までのナビゲーションを頼む」
操縦桿を前に倒すと宇宙船は高度を下げていった
大気圏突入後宇宙船は分厚い雲を抜け宇宙船が
扉の前につくと、
「こちら管制塔、身分証明を行なってください」
少年はスキャナにカードをかざした。
「ピピピ」と音の後
「確認が取れました、3番ホームにおすすみください」
大きな扉がゆっくりと開いた。
奥へ進み3番ホームに着いた宇宙船はゆっくりと着陸し少年は宇宙船から降りた。
そうしたら奥から中年の男性が真っ直ぐに歩いてきて少年にこう言った。
「今日の任務はどうだった?」
「今日は結構収穫できたと思いますよ!」
少年は自信満々に答えた
「今日もノルマギリギリだったぞ」
「え..まじか…」少年はがっかりそうに俯いた
「明日の任務も気抜くなよ?」
「了解です。」
少年は残念そうな顔で部屋に戻った。
「ガチャ」
「エンジン、燃料他機器、異常なし、エンジン起動します」
大きなエンジン音と共に今日もやるぞという顔で少年は
宇宙船を発進させた。宇宙に近くなり少年は
安全装置を外した。
「外気圏を抜けました」
「オート操縦に切り替えて」そう少年が言う
「オート操縦に切り替えます」
「第3ワープ地まで1時間半です」
少年は上部にある蓋を開け中からゼリー状の栄養飲用ゼリーを取り出して飲み始めた、
「相変わらずまずいなこのゼリー…」
第3ワープ地に辿り着きワープをする、
「嫌いなんだよなこれ…」ワープ中、機体は小刻みに揺れ
少年は気分の悪そうな顔で少しの時間耐え続けた。
数10分が経過しワープを抜け出すと少年は少し嬉しそうな顔をして一眠りした、
数時間が経過した頃
「星に到着いたしました」寝ていた少年は起き上がり
「マニュアル操作に切り替えてくれ」
そう言い星に降り立った。
その星は、岩と砂で塗れていた、そこらへんには人工物だと思われる
遺物が大量にあり前の文明が相当繁栄していたことがわかる。
作業用パワースーツを着て少年は、宇宙船から降りた。
「ここの星は、はじめてだな…」