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殿様日和  作者: ちょび
3/5

可愛いが過ぎる



 ウチの夫は寝てる間も喋る。


 本当によく喋る。


 流暢に喋る。


 えっ、起きてる?私に話しかけた?

 って思うくらい喋る。


 つまり、寝言が凄いのだが……



 遂に殿にも、その血が色濃く受け継がれていることが判明した。



 ある日の午前3時。

 目が覚めてしまった私は、スマホを弄っていた。


 そしてその時は急に訪れたのだー……



「パンマン、たっ!」


 ハッキリ聞こえた殿の声。


 起きたかっ!?

 いいや、スヤスヤ眠っている。


 ちなみに殿が発せられた、「パンマン」とは子どもなら皆大好き、アン◯ンマンのことである。

 そして「たっ!」とは、「終わった」という意味で、普段殿はテレビでアン◯ンマンを見る時、1話終わった毎に「パンマン、たっ!」と知らせてくれるのだ。


 殿……夢の中でパンマン見てるの?

 パンマン好き過ぎん?

 でもパンマン終わっちゃったんだね……

 誰か次の話再生してあげてー!


 心の中でそう叫びながら再びスマホを弄り始める私。



 しかし、殿の寝言はここで終わらなかった。


「ネンネがいぃー」


 「ネンネ」とは文字通り、「寝る」の意味。

 つまり殿は睡眠をご所望である!




 ……いや、アンタ寝てんじゃん!


 そんなことを思ったせいか、殿がグズり出してしまった。

 すかさず、お腹トントンで殿を落ち着かせることに成功……



 これで一安心と思った矢先だったー……




「ママー」


 え…


 ママって言った?

 起きて……?はいない。


 ということは?


 殿の夢の中に私を出演させていただいてるという事ですか!?


 出演料?


 寧ろこっちが払わせていただきます!


 愛する殿が私の夢を見ているなんて…可愛い過ぎか?



 あまりの可愛さに身悶えしながらスマホを弄り続ける私。





 気がつけば外が明るくなっていた……


 あれ?

 私の睡眠時間どこいった……あれ?


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