理想と現実
突然だが、私達夫婦にはある夢がある。
それは……
子どもと川の字で寝ることッ!
である。
結婚した当時、2人の新生活のために新しい家具を選んでいた私達。
某お値段以上の家具屋でベッドを見ていた時の事だ……
「やっぱり川の字で寝るならベッドは広い方が良いでござるよ!」
「それな!ダブルベッド?それじゃ小さい小さい」
パパと私は新婚故の謎のハイテンションで、展示してあるベッドを見て回った。
しまいには店員さんにまで、「川の字で寝たいんです!」と熱弁しながら悩むこと30分。
我々が選んだベッドはなんと……
セミダブルベッド×2台
あの時の自分達に言いたい……
それは絶対にやめておけ!
せめて1台はシングルにしておけ!
……っと。
そんな未来の私の声が届くわけもなく、そのまま購入するのですが……
いざそのベッドを部屋に入れると、もう他の家具は何も入らないくらいギチギチになった。
6畳の部屋にセミダブルベッド2台はデカ過ぎたのだ。(当たり前)
本当にあの新婚テンションで、部屋の大きさのことも考えずにベッドを選んだ自分達をどついてやりたい……
まぁ、その後も「広くて寝返りが打ちやすいでござるなぁ」「寝相悪いから丁度よかったじゃん」などと言い分けをしながら今までそのベッドを使ってきたわけだが、ついに私達の間に殿が産まれた。
念願だった親子3人の川の字……
いざ、殿を真ん中にして川の字になろう!
ワクワクと胸を躍らせ、川の字になったは良いものの、まぁ殿の寝相の悪い事悪い事……
一瞬でゴロンゴロン転がるものだから、気がつけば川の字ではなく、”H“の字に……
こんなはずではなかったのにっ!
そして殿の最近のブームは私の上に乗っかって寝ることで、”け“の字になって寝ていることが多い。
これは重いし、苦しいので是非やめて欲しいのだが退かして起こそうものなら、また大変な寝かしつけをしないといけないので甘んじて受け入れている。
まだまだ私達夫婦の夢が叶うのは先になりそうだ……