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∞15【ズルと武人】
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「……じゃ始めるぞ…こい」
自分から『手合わせ』を申し込んだクセに、やる気の感じられない声で父は言った。父との手合わせの場所は、アゾロがいつも一人で稽古をしている家を見下ろす大きな樹が生えた丘の上である。
手合わせの前に頭を下げて『お願いします』とか、父は言わない。もしやったら、鼻で笑って『戦場でもおまえそれやんの?』とか言ってきそうな父だった。
アゾロは無言で父との間合いを図る。
今回、アゾロが選んだ武器は『六尺棒』である。
父の木剣と同じく、傘立ての中に入っていたものだ。その長さは長身の成人男性の背丈くらいはある。
長い『六尺棒』は、父が使う短い『木剣』よりもリーチに優れる。
むしろ、剣の間合いの外から一方的に突きまくることが出来る。
……父は、『稽古をするから早く来い』と言って木剣を持って出ていったが、アゾロが使う武器を特に指定はしなかった。
だから、これはズルではない!!
…To Be Continued.
⇒Next Episode.
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