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エピローグ

 トスーゴ第3艦隊旗艦<アフロディーテ>。

 ドプラスをはるかに凌ぐその巨大な船は光り輝いていて外観はよくわからない。

 その艦橋。アリア司令官は二つの報告を受ける。

 一つは銀河連合が降伏勧告に応じなかった事、そしてもう一つはリインの死。

 アリアの顔から血の気が引く。激怒に変わる。アリアは玉座から立ち上がり、

「許さない!野蛮人共め!一匹残らず滅ぼしてやる!」

 アリアの手が透明なパネルに伸びる。

「お待ちください!アリア様。ここの銀河跳躍砲はまだ完成しておりません。今使用するとどんな事になるか・・」

「構わん!」

「”依代”が死んだだけです。またいつか会えます。お止めください!」

 副官の制止を振り切ってアリアの指が動く。

 アンドロメダ銀河の中心部には途方もない大きさの二つのブラックホールが存在する(銀河系中心のブラックホールは一つだけ)。

 その周囲には無数の人工物が浮かぶ。中心部に光が現れる。どんどん明るく大きくなる。

 巨大ブラックホールの無限のエネルギーを集束して空間を歪め兵器として撃ち出す。その射程距離は250万光年。つまり銀河系に届く。

「発射」

                              


 惑星<ロトス=オリ>。アラン副長の故郷だ。

 その空には双子星の<ロトス=リカ>が浮かぶ。銀河連合本部のある首都星である。月から見える地球より少し大きい。サジタリウス腕にあるこの星々にはそれぞれ地球人に似た50億の人々が暮らしている。

 少年は空を見上げる。彼らには目がないため、正確には上を向くと言うべきか。

 空が輝く。空間から眩い光が溢れる。

 次の瞬間。<ロトス=リカ>は断末魔の悲鳴をあげる間もなく無数の破片に変わる。

 その多くが隣の<ロトス=オリ>に降り注ぐ。

 星は壊滅的な状況に陥る。

 エスザレーヌは外遊先で故郷の最後を知る。

 ――――銀河連合とトスーゴ第3艦隊は全面戦争に突入した。


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