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この世界に、夜明けの炎を  作者: アカツキ
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第4章 騎士団の秘密

注意:主は投稿初心者です。

あとがき見てくださると嬉しいです。


 あれから数日。

 すっかり体調は回復し、今は団長の顔合わせをするため、団長室に向かっている途中だった。

 ゴルさんと共に向かっているとき、

 「この前話した五英雄覚えてるだろ?」

 とそう突然言われた。

 「ええ、まあ…」

 と答えると、

 「ここの団長は、その五英雄の一人なんだ」

 「え!?」

 と驚くようなことを言われた。

 まあもともと騎士団を率いる軍団長の一人だったと聞いたからあまり驚くような話ではないのかもしれないが…

 とそんなことを考えていたら、

 「団長はもともと『閃光』と呼ばれる実力者だったんだぜ」

 「あんまり粗相がないようにな」

 「は、はい」

 と言われ、緊張する。

 そして、団長室前に着いた。

 「さて、ここからはお前一人だ」

 「え?」

 ここらは一人…つまり一人で話してこいと言うことだろうか。

 「団長がそうしろってさ」

 「…分かりました」

 そう言って、扉に手を掛ける。

 「行ってきます」

 「おう」

 その瞬間、扉を開けるのだったーー


 その部屋にはあまり豪華な物はなく、割りと質素な部屋だった。

 奥を見ると、大きめの机に書類が大量にあり、その中心に人がいることに気づく。

 その人は金色の髪をしていて、見ると引き込まれそうな綺麗な瞳をしていた。

 「…君がルナ君かい?」

 「は、はい。」

 背筋が伸びる。

 とても威厳のある、そんな風に感じた。

 「おっと、自己紹介を忘れていたね。」

 「僕はフィン。フィン・エタンセル。」

 見たことがある。

 あの『黒龍譚』に出てくる本物の英雄が、自分の目の前にいることに少し感動を覚える。

 「さて、君は晴れてここの団員になったわけだ。」

 「(まあ無理やりなんですけど…)」

 そんな失礼なことを言葉に出したらあれなので、心て留めておくことにした。 

 「君は、孤児だと聞いた。」

 「お父さんやお母さんのことは、なにも知らないのかい?」

 「ええ…なにも知りません」

 「孤児院の母が小さい頃から引き取ってくれてました」

 「なるほど…」

 目を細めてこちらを見ながらそう言う。

 最近よく出生について聞かれる気がするのは、気のせいだろうか。

 そんなことを考えていたら、

 「さて、ここの団員になったからには君は戦わなくてはならない」

 と言われた。

 無理やりなんですけど…

 「…我らの悲願のために」

 …?

 悲願?

 「君にこの騎士団のことを話そうか」

 突然そんなことを言われる。

 「騎士団のこと?」

 と純粋に聞き返す。すると、

 「ああそうだ。」

 「この騎士団がもともと王都の騎士団だったことは知っているかい?」

 と聞かれる。

 これはゴルさんに聞いた話だから、覚えている。

 「ええ、知ってます」

 「なぜ僕たちがその地位を剥奪されたか」

 「それは、現国王のせいだ」

 現国王…王都ロキを統括するこの国の国王のことだろうか。  

 それかなぜ…?

 「あの国王が、我々の地位を剥奪したのだ」

 透き通った瞳の奥に、怒りの感情が見える。

 「それも、『黒龍譚』に関することだ」

 「あれは本来、天災性のもの」

 「黒龍は、1000年に一度甦る」

 ーー千年に一度、その龍は現れる

 これは、『黒龍譚』に乗っている一つの文だ。

 小さい頃に読んでたため、覚えている。

 「だが、まだその『周期』ではなかった」

 周期ではなかった?と疑問に思っていると、

 「まだあの龍が甦るのにあと200年はあったはずだった」

 「だが、『黒龍教』という異教徒たちが、無理やり復活させたんだ」

 明かされる真実。

 本来甦るはずのなかった黒龍が無理やり甦らされたことに戦慄する。

 そんなことが可能なら、この世界はいとも簡単に滅びる。それほど、黒龍は恐ろしい力を持っている。

 「現国王は、もとより一端の貴族」

 「だが奴は、『黒龍教』のやつらと内通していた…!」

 声色が変わる。

 「そして奴は本来復活するはずじゃなかった黒龍が復活した責任を、すべてこの騎士団に押し付けたのだ!」

 「そのような技術を持っているのは前国王、そしてこの騎士団しかないと!」

 「…すまない、取り乱した」

 「いえ…」

 恐ろしい過去だった。

 この人たちはなにも悪くない。

 現国王…彼が全て悪いことを知り、怒りが込み上げてきた。

 「そしてそのせいで他の五英雄は姿をくらました…」

 「今生きているのか、それすらわからない状況だ」

 これか『フィアナ騎士団』。

 正義を抱えてきたこの騎士団は、その力ゆえ恐れられ、排除されたということだ。

 そして王都を取り戻すことが、この人たちの悲願。 

 しばらくの沈黙が続いた。

 一体この人にどのような言葉をかければいいのか、思い付かなかった。

 さう僕が迷っていると、

 「君は『英雄』とは、なんだと思う?」

 と聞かれた。

 「英雄…」

 「力があって、名声がある人…ですかね」

 ごく一般的に知られる英雄それを思い浮かべた。

 「…そうか。」

 「…」

 「わかった。今日は来てくれてありがとう。」

 「君を、正式な団員として迎え入れる」

 「あ、ありがとうございます?」

 無理やり入れられたから喜んでいいのかわからないが…うん、いや喜んどこうやったー。

 「これから騎士団として、君を稽古する」

 け、稽古…

 「あのう、僕剣とかそう言うのなにもできないんですけど…」

 と嘆くと、

 「そのための稽古さ。」

 とあっさり返された。

 「さ、早速今から始めよう」

 「え?」

 「稽古は…そうだな、ゴルに頼もう」

 とんとん拍子で話が進む。

 もうどうやら、止めることはできないみたいだ。

 そうして今日から、「ルナ強化特訓」か始まるのだったーー

 ご精読ありがとうございます。

 「この世界に、夜明けの炎を」第5章、いかがでしたか?

 今回は短めでしたね。話の都合上、ここで分けてもいいかなと考えたので、短くしました。

 さて、次回から本格的にバトル要素が盛り込まれてきます。お楽しみに。

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