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この世界に、夜明けの炎を  作者: アカツキ
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第1章 テレウスの街

注:主は作品製作が下手くそです。

 あれから4ヵ月ーー

 あれから僕は王都に向けて、歩いていた。

 ところどころの村や街で日銭を稼いでいたから、ここまで時間がかかった。

 今日はいい天気で、日が燦々と降り注いでいる。

 そんな中、パンをかじりながら道を歩く僕。

 あの日のことを胸に刻んで、今を歩くーー


 「おーーい!そこの坊っちゃん!!」

 そんなことを考えつつ歩いていたら、後ろから声をかけられた。

 成りや馬車の形を見るに、商人だろうか。

 「こんなところでなにをしてらしてるので?」

 と、おじさんが聞いてきたので、

 「テレウスの街に向かっているんです」

 と、僕の目的を答えた。

 テレウスの街ーーそれは王都への道の中継地だ。

 ここでまた一泊して、王都への道に進む予定だ。

 「それはそれは奇遇だ、私も向かっているんだ。」

 「よかったら乗っていくかい?」

 「えっ、本当ですか?」

 心から驚いた。

 なんと。この人凄いいい人。

 それじゃあ、乗せてもらうことにする。

 「では、お言葉に甘えて…」

 「ええ、乗って乗って」

 そして、積み荷がたくさん乗った馬車に乗る。

 このおじさんはどうやらドワーフーー背が低く、力持ちな、これまたエルフと同じ亜人目に属する人種のようだった。

 「私はアラン。よろしく。」

 「僕はルナです。よろしくお願いします」

 お互いに自己紹介したのち、いろいろな雑談をした。

 すると辺りは少し暗くなり、木漏れ日が心地よい森に入ったのがわかった。

 「この森を抜ければ、テレウス高原に出ることが出来ます。歩いていたら数時間かかっていたでしょうが、この馬車なら一時間もかかりませんでしょう。」

 「本当にありがとうございます。」

 感謝の念を伝えつつ、外を眺める。

 久しぶりに森の中に入った気がする。

 心が洗われるようだった。

 そうして森の空気を吸っていると、アランさんがこんなことを聞いてきた。

 「ところで坊っちゃん、テレウスの街には一体何の用で?」

 「テレウスの街…と言うよりは王都ロキに用があるんです。」

 「へぇ、王都に。それまたどうして?」

 「冒険者になって、王都騎士団になるためです」

 冒険者ーーそれは世界に3つしか存在しない内1つ、王都が保有する異形の怪物(またの名をモンスター)が溢れる神秘の迷宮、ダンジョンーーに挑む戦士。

 とある目的があって、僕は王都騎士団を目指している。

 王都騎士団には、冒険者になって一定の地位を得る必要がある。

 しかしもちろん、迷宮ことダンジョンに挑むことは、下手すれば命を投げ捨てることと同義であることを忘れてはならない。

 だからこそ、王都騎士団は優秀であり、王都が「不落の楽園」と呼ばれているのは、割りと有名な話だ。

 「なるほど、王都騎士団…ですか」

 「はい。」

 「それなら、なぜ王都騎士団になろうと?」

 「!それは…」

 その王都騎士団になる目的…

 それは…もう死んでしまった家族のため。

 自分と同じ悲しみを持つ人を、一人でも減らすため。

 こんなことは傲慢かもしれない。 

 それでも、やりたいのだ。

 でも、これは言いたくないからどうしようかと思っていたら、心情を察してくるたのか、

 「…いや、坊っちゃんにもなにか事情があるのでしょう、深くは聞きません。」

 と、言ってくれた。

 「ごめんなさい、ありがとう。」

 この人は本当に優しいな、と再度思った。 

 「そうだ!所で坊っちゃんが腰に下げてるその剣、私めに見せてはくれませんか?」

 腰に下げてる剣…この剣のことか。

 「ええ、構いませんよ」

 そうして腰から外して、アランさんに手渡す。

 眼鏡を外し、剣を近くでまじまじと見つめるアランさんを見てると、何故か変な緊張感が襲ってきた。

 「ふむふむ…坊っちゃん、これはどこで?」

 「多分…親の形見です」

 母さんの言うことをまるまる信じるわけじゃないが、自分でもなんとなくそんな気がする。

 「これはまた凄いですな」

 「えっ?」

 アランさんがそんなことを言うので、思わずすっとんきょうな声が出た。

 「これはただの剣じゃあありません。」

 「これは『刀』と呼ばれる、旧時代の文明で使われた武器の一種ですな」

 「刀身が反り返っていて、両サイドが刃でもない。これは間違いないですぞ」

 確かに、言われてみれば普通の剣とは少し違うと言うことに気付く。

 「しかもこの刀の素材、『ミスリル』ですな」

 「ミスリル…?」

 これまた知らない名前の金属だ。

 ただの鉄ではないのかと疑問に思っていると、アランさんが説明してくれた。

 「ミスリルは世界のなかでも『ダンジョン』内でしか採掘できない、かなり貴重な鉱石ですよ」

 「しかもこのミスリル、純度が高い」

 「純度が高い?」

 「ええ、ダンジョンは深層に向かえば向かうほど怪物たちも強くなるのですが、採掘、採取できる物はそれに比例し貴重なんですよ」

 「つまりこのミスリルは、深層の方でとれた超貴重品ってことです」

 流石商人、見ただけで分かるというのは天晴れとしか言いようがない。

 しかし、なぜそんなものを親(?)は自分に渡したのだろうか。

 疑問が消えないなか、アランさんはこう言った。

 「これだけ純度の高いミスリルに、高技術が必要な刀」

 「あなたのご両親は、本当の凄い方のかもしれないですな」

 本当に、自分の親はどんな人なのだろうか。

 少しの気になった。

 今となってはわからないことなのだが…

 

 さて、そんな話をしていたら、

 「おっと、もうすぐ森を抜けて『テレウス高原』に出ますぞ」

 そう言ってからまもなく、森の空気と違った風が吹き抜けてきた。

 「眼下に見えているのが、テレウスの街ですぞ」

 「うわあ…すげえ」

 とても大きな街だ。

 見えてる範囲いっぱいいっぱいに広がる街。

 行き来する商人の馬車。

 これが『テレウスの街』…

 

 街に入り、馬車は交易港に着く。

 ここまで乗せてくれる約束だったので、これからは一人行動だ。

 「それでは、ここまでありがとうございました。」

 「いえいえ、坊っちゃんも頑張って!」

 手を振って、アランさんと別れる。

 人々が幸せそうに笑っている。

 本当にいい街だ。

 今日は天気がいいし、なおさら活気にあふれている。  

 子どもたちが大きくなったらここに連れてきてあげたかったな、と思う。

 さて、もうそろそろ夕方だ。

 今日の宿を確保しなければ。

 

 辺りも暗くなってきたころ、大通りの脇にあった、そこそこ安い宿を確保した。

 東の方角がよくみえる、3階の部屋の宿だ。

 まだ夜ではないが、うとうとし始める。

 もう眠ってしまおうかと考えながら寝台に伏したときにはもう眠気が襲ってきたーー


 未だにあの日のことは、鮮明に瞼の裏に映る。

 漂う血の臭い。

 転がる家族の死体。

 眠ると、いつも見てしまう。感じてしまう。

 まるで悪夢だ。

 何度も心が折れそうになった。


 それでも、前を向くと決めたから。

 あのとき、心に誓ったからーー


 そこで目が覚めた。

 今何時だろうか。

 時計を確認しようとしたら、


 東の方から轟音がした。


 「!!なんだ!」

 驚きつつ、急いで東の方角を見る。

 

 暗くてよくわからないが、謎の怪物が街を破壊しているのが目視できる。

 人々が恐怖の音を上げている。

 街がだんだんと壊されていく。

 まだ避難できてない人がいるだろうか。

 自分に何ができる…

 「いや、迷ってる暇はない!」

 そう言って、護身用の「刀」を装備しつつ宿を飛び出した。

 

 案の定、東の地区は甚大な被害がでていた。

 恐怖の声が絶えず、至るところで爆発の音がする。

 襲撃の鐘がなり、兵士が民衆を先導し避難させる。

 しかし、異形の破壊は止まらない。

 そんな中、自分を呼び止める声が聞こえた。

 「坊っちゃん、坊っちゃん!!」

 「!!アランさん!」

 人々に紛れた、アランさんの声だった。

 「どこに行くので!!」

 「まだ避難できてない人が居ると思うので、すこしでも兵士に手を貸せればと!!」

 「うむむ…さすがに危ないのでやめた方がいいのでは?」

 「いえ、引くときはちゃんと引きます!」

 アランさん最後まで悩みながら、

 「…分かりました。しかし、後でちゃんと顔を見せなさい、気をつけて。」

 「ええ、ありがとうございます!」

 再びアランさんと別れつつ、更に東の方へ向かう。

 そこで、

 「お母さーーん!!どこー!!」

 と泣いている少年がいた。

 「少年!こっちに!」

 ここもそろそろ火の手が迫る。

 危険だから早く避難させなければーー

 

 そう思った時だった。

 少年の頭上から、火を帯びた柱が落ちてくる。

 「危ない!」

 咄嗟に少年を抱え、床に伏せる。

 もう逃げ道がなくなる、急がなければ。 

 「ギシャアァァァァァアアアア…」

 一難去ってまた一難…ぶっちゃけあり得ないーーとかいってる場合じゃない!

 謎の怪物が近寄ってくる!

 

 その時だった。

 「止めなさい!!」

 と言う少女の声が聞こえた。

 咄嗟にそちらを振り向く。


 瞬間だった。


 心臓が爆発したかと思った。


 鼓動が速くなり、目眩がする。


 息が苦しい。

 

 だって、だって、

 

 目の前に居る少女はーー



 「ステラ…!?」

 ご精読ありがとうございます。

 「この世界に、夜明けの炎を」第1章、いかがでしたか?やっぱり小説書くのって難しい。至らぬ点がたくさんあると思うので、そういう場合はご指摘の方、お手数ですがよろしくお願いします。

 あなたの意見が、この作品をより良くしていきます。

 次回もよろしくお願いいたします。

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