第008日目
第008日目
目が覚めたら行う行動は、既にルーチンとなっている。
名前:ユーヤ・タナカ
年齢:18
LV:3
主職業:採取人
特技:中級採取知識、中級採取量増加
装備:節の木の棒、採集用鎌(初級)
副職業:見習い戦士LV2
特技:初級戦闘知識、初級攻撃力増加
その他:言語の加護 職業選択の加護 奴隷使役
ゲッダ(男奴隷)見習い薬師LV1→LV2
ラーゲ(男奴隷)見習い戦士LV1
ジーウ(女奴隷)無職LV2→LV5
無職のLVが意味不明なのだが、細かいことは気にしない。
3人と食事を取りながら今日の行動を相談する。ゴブリンが採掘していた洞窟は、警戒が厳しいだろうから近づかないほうが良いと指摘される。
ゲッダには小屋から泉、森のエリアで薬草の探索を指示。
ラーゲにはカマドと土鍋の製作、ジーウの護衛を指示。
ジーウはもう少し体力を回復させる必要がありそうなので、小屋での待機を指示する。
ラーゲから節の木の小~中サイズ、ウツボブクロが大量に欲しいとのリクエストがあった。
何に使うのか確認すると、狩猟時に使っていたテントが作れそうとのとこ。ある物でどうにかする知識は経験者様様である。
背負い籠を背負い、森へと向かう。ウツボブクロの必要量がよく分からないので、籠一杯にして小屋へ戻ること3回、ラーゲから必要量が集まったことを伝えられる。
泉の水を飲み休憩している所へホクホク顔のゲッダが戻ってきた。お目当ての薬草を見つけることができたそうだ。
名前:初級薬草
体力回復薬(初級)の原料となる薬草。そのまま口にすることでも回復の効果は得られるが、加工品に比べ性能に劣る。加工には見習い薬師の知識が必要となる。
名前:初級解毒草
動物の持つ軽度の毒を解毒することが出来る薬草。そのまま口にすることでも解毒の効果はあるが、加工品に比べ大量に摂取する必要がある。加工には見習い薬師の知識が必要となる。
名前:初級万能草
体力回復効果は持たないが、風邪等の軽度の病気を癒すことが出来る薬草。そのまま口にすることでも癒す効果は得られるが、加工品に比べ性能に劣る。加工には見習い薬師の知識が必要となる。
ゲッダに加工方法を確認すると、それぞれ乾燥して粉末にし、飲むと効果があるとのことだった。そのまま口にするとどうなのか?と聞いてみると、物凄く嫌そうな顔をして、
「……この世の物とは思えない程の味がします」
ということなので、加工を依頼しておく。
ラーゲと節の木を集める前に他に必要な物はないかと確認する。
丸太は節の木で十分に確保できそうだが、「板」をどうにか入手できないかとのことだった。テントは作れるが床に敷くスノコもどきの上に敷く平な「板」が欲しいそうだ。
製材技術なんて持ち合わせていない。何か良いものはないか?と聞くと、村では「筋の木」を斧で切り倒し、縦方向へ割り板に加工していたそうだ。
斧は採集用道具として存在し、見習い技師が使用する道具にも同様な物が存在するそうだ。
話のついでに道具について説明してもらう。
採集人用の道具として知られるものは…
採集用鎌(初級)(中級)(上級)
採集用ピッケル(初級)(中級)(上級)
採集用スコップ(初級)(中級)(上級)
採集用斧(初級)(中級)(上級)
薬師用の道具として知られているものは…
薬師用製薬箱(初級)(中級)(上級)
鍛冶師用の道具として知られているものは…
鍛冶師用道具箱(初級)(中級)(上級)
技師用の道具として知られているものは…
技師用道具箱(初級)(中級)(上級)
鍛冶師と技師が使用する道具箱はサイズも大きく重量もあるので荷車か馬車で持ち運ぶことになるそうだ。自然にある物を流用して活動がなんとか可能なのが採取人と薬師。鍛冶師と技師は道具箱がないと活動が出来ないとのことだった。
道具箱は町にある商店で購入することが出来るそうだ。ただ、町がどこにあるのかが分からない。
話を聞いて満足しつつ、ラーゲに節の木の必要数量を確認する。
そこそこ多い量だったので、小屋周辺に点在している群生地を回り集めていく。
ラーゲは採集用鎌でウツボブクロを器用に解体していく。節の木を集め終えた頃にはテントに使うであろう材料は準備できていた。細い節の木は強度があるものの、若干はしなる用でラーゲは器用にテントを作っていく。棒の長さが足りない場合は接着の実で長さを伸ばすというテクニックも教えてもらった。粘着の実は少し反則である。
薬草の加工が終わったゲッダも作業に加わり、気がつけば3つのテントが完成していた。
テント内部は3畳程の広さがある。寝起きするには十分以上の広さではないだろうか。
テント内部は土のそのままだがスコップで調整したのか平になっている。手分けして節の木の中サイズ~大サイズを集めてスノコもどきを作成していく。板が手に入るまでは細い節の木を蔦で繋ぎ、大きなむしろのようなもので代用するそうだ。そのままだと背中が痛いだろうからと、ゲッダとラーゲ両名にクッションもどきの素材集めを指示しておく。今日は時間的にそろそろ限界だろうか。
この世の物とは思えない何かと、加工された薬草を飲み回復したジーウが明日からは薬師として少しでも活動したいと懇願された。話を聞くと無職のままLVが上がってしまうことは不名誉だそうで、少しでも何かがしたいと。
職業変更を行う為に祈り台を準備している時、石板の点滅に気付く。戦闘職が1つ追加された様で、見習い斥候と表示されている。ジーウは薬師になることは確定で、ゲッダとラーゲの職業をどうするかが問題である。
作業がひと段落したタイミングでそれぞれの職業を相談する。
ゴブリンの動きが気になるので偵察部隊として
ゲッダ 見習い斥候 節の木の棒
ラーゲ 見習い戦士 節の木の棒
更なる物資の調達部隊として
ユーヤ 採取人 節の木の棒(本日作成!)
ジーウ 見習い薬師 節の木の棒(本日作成!)
の2部隊で明日は活動することを決定した。
偵察部隊の2人に石板の地図を見せると、驚いて変な声を上げていた。
ジーウは茫然としていた。そろそろ詳しく話す必要があるだろう。
祈り台で忘れずに職業変更を行い、本日の活動は終了である。
本日の夕食メニュー
・パンの実(文句を言えない)
・干し肉(文句を言えない)
・泉の水(カマドへの期待が高まる)
本日の討伐モンスター等
・なし