第007日目
第007日目
目が覚めたら行う行動は、既にルーチンとなっている。
名前:ユーヤ・タナカ
年齢:18
LV:1
主職業:採取人
特技:中級採取知識、中級採取量増加
装備:節の木の棒、採集用鎌(初級)
副職業:見習い戦士LV2
特技:初級戦闘知識、初級攻撃力増加
その他:言語の加護 職業選択の加護 奴隷使役
3人の訪問により活動はできていないので、成長は確認できない。
ただその他の部分に奴隷使役という文字が増えているので、夢の説明はこれだろう。
職業に関する事情を男性2人に説明し、話し合いの結果
ゲッダは戦闘にあまり自信がないとのことで、「見習い薬師」になってもらいジーウの介抱と世話をお願いすることとした。小屋周辺で使えれる薬草はないか探しておくそうだ。
ラーゲは狩猟の経験もそこそこあるとのことで、武器の関係から見習い戦士とし、予備の節の木の棒を与える。隷属の首輪による制約を回避する為に「命令:敵対する人間・生物への反撃を許可する。先制攻撃は許可しない」といった 細かい(以下略 な命令を与える。
確認の為にジーウの職業を確認するも、無情にも職業は無職になっていた。悲しい。
男性2人が手持無沙汰であると懇願するので、背負い籠の製作を依頼しておく。
全員が使うか分からないが一応3個作成することを指示。不足している節の木の採集方法は実演し方法を伝える。
一通りの準備も終わり、泉に寄り水ヒョウタンの実を多く採集し乾燥させておく。特技の影響なのだろうか、実を1個掴んで地面に置くと何故か2個になるという珍現象が発生した。「採取量増加」の効果がこれなのだろうか。分裂するようにも見える現象は若干ホラーでもある。突っ込みどころは多いのだが、一緒に生活する人間が増えた現在、物資は多いほうが良いのである。
切れ目を通り過ぎ、森の中に入っていく。パンの実、ウツボブクロ、接着の実を中心に採集を行う。「採取量増加」の恩恵なのであろう、以前のペースに比べ1.5倍程の速度で物資が集まっているようである。十分に物資が確保出来たので、絶壁方面へと足を運ぶ。
背負い籠等の荷物を安全な場所に隠し、採掘を行っていたゴブリンを探す。絶壁から少し離れた場所には何かが入っている見慣れた袋がいくつか積まれている。ゴブリンはどこに行ったのかと観察すると、採掘が進んでいるのであろう、小さいながらも洞窟のような物が出来ていた。洞窟の中にゴブリンは居るのか、外から見た限りでは分からない。茂みに身を隠し様子を伺うことにした。
1時間程だろうか、時間が経過した時に洞窟の中からゴブリンが出てくる様子が確認できた。ゴブリンは1匹だろうと勝手に解釈していたのだが、洞窟からは2匹のゴブリンが出てきた。2匹共にピッケルのような物とスコップのような物を手に持っている。手に持った道具を入口に置くと、再度中に入ってゆく。暫く経つと何かが入った袋を引きずり洞窟から出てくる姿が確認できた。袋を運んでは洞窟に戻りを何度か繰り返し、洞窟の入口付近で地面に座り何かを食べているようだ。作業後の休憩なのだろう。作業後は横になり、昼寝でもするのだろうか。2匹とも昼寝していることを確認し、起きないかと試しに近寄り小石を投げてみる。何度か投げてみるものの、2匹共に起きる気配はない。棒をしっかりと握りしめ、洞窟へと近づく。ゴブリンは予想通り寝ており、非常に無防備であった。ゴブリンの頭へと力を込めた棒を振り下ろす。グギャ!という妙な声を上げ絶命したようだ。残りの1匹も始末しようと視線を動かしたと同時に、ゴブリンは飛び起き、スコップを手にしている。仲間が絶命していることに混乱しているのか、すぐに攻撃してくる気配はない。先手必勝ということで棒を振り下ろすも、避けられ命中しない。ゴブリンも手に持ったスコップを振り回し反撃してくる。リーチの差もあり簡単に躱すことができた。何度かお互い命中しない攻撃を繰り出した後、こちらの棒を避け損ね攻撃がゴブリンの肩に命中した。骨が折れたのであろう、手に持っていたスコップを手放したのを好機とし、頭に一発をお見舞いする。2匹を倒し止めの1発を忘れずに入れておく。周辺に落ちていた袋の中身も改めて確認する。
ゴブリン馬車との遭遇を恐れ、ゴブリン2匹の残骸を残し隠れていた茂みへと戦利品を運ぶ。
名前:採集用ピッケル ×2
鉱石の採掘に向いたピッケル。戦闘で使用することも可能だが、すぐに壊れる。
名前:採集用スコップ ×2
多用途に使用可能なスコップ。戦闘で使用することも可能だが、すぐに壊れる。
名前:粘度岩 ×5袋
簡単に砕くことが出来る岩。小さく砕いた物に水を加えると粘土のような性質に変化する。細かいことは言わない約束となっている。
粘土岩は流石に一度では運ぶことが出来ず、1袋だけ小屋へ持ち帰ることとした。戦利品を背負い籠に詰め、小屋に戻る準備をしていると、遠くからゴブリン馬車が接近する様子が確認できた。ゴブリンの残骸が残ったままだが、今から隠すこともできない。仕方なく急いで小屋へと戻ることとした。
小屋へ戻るとジーウが小屋で座っていた。食事と小屋を貸してもらったお礼を言われるが、気にするなと答えておく。ゲッダ、ラーゲの2人の様子を確認すると、背負い籠×3はそろそろ完成しそうだ。ゲッダ、ラーゲに食料と水を渡し、ジーウの休む小屋へと戻る。ジーウは食料の残りがあるとのことだったので、様子を見ながら話しをしてみる。
聞いていた通り、見習い薬師としての経験があるそうだ。早くに母を亡くし、家事全般は行っていたので、料理は問題無く出来るそうだ。ゲッダ、ラーゲを呼び寄せ入手した素材から作ることが可能なものを3人と相談することとした。
粘土岩を使いまずはカマドを作ってはどうかと提案される。火種として火炎の実は入手しているので、必要なものは薪と鍋か。鍋について聞いてみると、粘土岩から土鍋のような物は作れるそうだ。ゲッダには引き続き薬草の探索と薪集めを指示。ラーゲにはジーウの護衛とカマド、土鍋の製作を指示する。粘土岩がまだ必要だとのことで、ピッケルとスコップを手に近くの絶壁にある採掘ポイントへ向かう。小屋と絶壁を延々と往復し、その日の作業は終了となった。
奴隷3人から「ご主人様」と呼ばれて違和感が凄い。呼称変更を相談するも、なかなか首を縦に振ってくれず「主」という呼称で双方妥協することとなった。意味は一緒なんだが、捨てないでくださいと言われると断れない。
本日の夕食メニュー
・パンの実(文句を言えない)
・干し肉(文句を言えない)
・泉の水(カマドへの期待が高まる)
本日の討伐モンスター等
・生産ゴブリン×2