第023日目
第023日目
目が覚めたら行う行動は、既にルーチンとなっている。
名前:ユーヤ・タナカ
年齢:18
職業:戦士(採取人)
装備:節の木の長棒、ゴブリンナイフ
その他:言語の加護 職業選択の加護 奴隷使役 配下副職業の加護
配下の職業が進化し、全員が脱見習いとなった。
ゴブリン平原の川横断で使用する梯子を製作しながら問題点を皆と話し合う。これから戦闘部隊の主たる活動場所はゴブリン平原の東。拠点から毎日通うと往復で6時間必要となる距離であり、第二の拠点を橋の傍に築いてはどうか?という話題となる。ただ、拠点と第二拠点を繋ぐ連絡網が無い問題点を解決せねばならない。
生産部隊を任せているジーウから相談。生産部隊の人員増強についてであった。
拠点を訪れていた行商人に朝の挨拶を行い、人員の件を相談する。遅くとも明日の朝までには大型交易船から候補者を連れてくるそうだ。行商人からの情報で、この拠点南にある街道で盗賊以外にも帝国兵の残党が盗賊行為を行っていると知る。拠点と街道の中間地点に街道警備兵の詰め所を設置したいと依頼があり、特に通行の邪魔でなければ問題無いと快諾する。人員、物資は大型交易船にあるそうで、準備が出来次第、街道の警備にあたるそうだ。
帰り際、桟橋が完成したと知らされる。砂浜で待機している行商人のメンバーは釣りで食料を得ることが可能になったそうで、食料確保の手段として教えてもらう。
生産部隊は長屋の仕上げ作業を本日中に完成させたいと息巻いている。採取人の2人は北の岩場で狩猟を試してみるそうだ。ビッグラビット(獣人国では大兎)は干し肉にも通常食にも人気がある。手に入れた弓が活躍するといいのだが。
戦闘部隊は橋の準備を終え、ゴブリン平原へと向かう。ゴブリン平原を縦断している川に到着する。橋を設置する上で、どうしても1人は川に入り作業する必要がある。そんな嫌に立候補する人はおらず、その役割はリーダーのゲッダがやってくれることになった。責任感は大切である。梯子を連結し川に渡してゆく。追加の補強や固定作業を行い、人が1人どうにか渡れる橋が無事に完成した。
火をおこし、大活躍のゲッダを乾燥させている間、残りの斥候2人がゴブリン平原東側を調査を行うこととなった。程なく2人は報告に戻ってくる。今まで見たことのない密度で動物が生息しているそうで、
・大兎
・猪
・鹿
・狼
・熊
の生息が確認されたそうだ。狼と熊に関しては、ゴブリン種よりも大型である為、戦闘部隊での狩猟が良いだろうとの判断であった。
橋の追加補強資材がもう少し欲しいとの話もあり、拠点へと戻る流れとなる。
拠点に戻ると、長屋を完成させたジーウからドヤ顔で自慢される。少し困って軽く流しておく。長屋の建設を行った際の成果として、筋の木から薄い板を大量の作成し、接着の実でその板同士を接着。繊維の向きを工夫し接着し大幅にその強度を上げた「筋の木の強化合板(通称:強化合板)」を開発したそうだ。試作品の強化合板を盾代わりに使い強度をテスト。通常の筋の木よりは強く粗末な鉄鉱石の板よりはやや劣る感じだろうか。粗末なタワーシールドの更新に使うことになりそうだ。
狩猟に出かけた採取人の2人は4匹の大兎を捕獲しており、今日も「お肉」を食べることが出来きるという偉大な成果を残した。