第021日目
第24部分から表現方法を見直しました。違和感があるかとは思いますがご了承下さい。第1部分~第23部分はまとめて内容を変更し後日掲載する予定です。
第021日目
目が覚めたら行う行動は、既にルーチンとなっている。
名前:ユーヤ・タナカ
年齢:18
職業:戦士(採取人)
装備:節の木の長棒、ゴブリンナイフ
その他:言語の加護 職業選択の加護 奴隷使役 配下副職業の加護
配下のメンバーに特に変わった変化は無かった。
ゴブリン集落の近くで待機していた戦闘部隊は何やら揉めている。斥候のゲッダが洞窟内を偵察することになったのだが、1人では行きたくないと言っている。前列の3名は入口で待ち構えるのが仕事ですから!と拒み、獣人3人は臭いが苦手……等と供述して同行を拒む。
仕方なくゲッダと2人で洞窟内部へと侵入する。どこかに空気穴があったのであろうか、煙はそこまで残っていない。大量のゴブリンは一部は動いてはいるが、お互いに攻撃しあったのであろう、生き残りはごくわずかである。
入口へと戻り、残りのメンバーを連れ再度洞窟の内部へと侵入する。
ゲッダが面白いゴブリンを見つけました!と叫んでいるので見てみると
名前:ゴブリン将軍
繁殖力に優れた二足歩行の魔物。非常に弱い魔物に分類され、他の魔物から捕食される。
ゴブリン隊長の上位個体。更に防御力を増している。
(ゴブリンアクス、ゴブリンシールド、ゴブリンプレート)
指揮官だったのであろう。立派なプレートメイルはボコボコになっており、見るも無残な状態であった。斥候3名が周囲に落ちていたゴブリンハンマーを拾い上げ、止めを刺して回っている。このまま放置するのも問題だろうという話となり、洞窟内を流れていた川(恐らく拠点側が上流)へと残骸を投棄していく。海も近いので、海に流れるだろう。
ゲッダに拠点への伝令を頼み、残るメンバーで残骸を処理し続ける……
一方、生産部隊は長屋化の魔改造も無事に終わり、第2長屋建設計画が進んでいる。魔改造が完了した長屋では内装をどうするのかという緊急会議が行われている。新人技師のユーハンもそこに参加している(強制)。生産部隊の新人組は素材の確保を命じられ、パウルはジーウとカーリンの強いプレッシャーに胃を悪くしている。建築に使用する木材の長さ等は以前戦闘部隊の3人のお陰で基準となる残っていた。地球で言うユニット工法のようなものであろうか。
獣人の行商人は生産部隊の惨状を陰から眺めており、こっそりジーウへと応援の打診を行う。沖合に停泊している大型交易船には奴隷が数十人乗っている。そのうち10人程度であれば応援に寄越せる。対価として干し肉箱を1箱欲しいということであった。
生産部隊のリーダーに任命されたジーウは一定の決定権を与えられており、この申し入れを承諾する。明日の朝には応援部隊が到着する予定である。
ゲッダから生産メンバーへゴブリン集落壊滅の知らせが届く。手伝いに向かうにも護衛がおらず、ゲッダは急ぎゴブリン集落へと戻り作業を手伝うのであった。ゴブリン集落での作業は日暮れまで続き、バリケードそばで本日も野営となった。