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転生便は頼んでいません  作者: おぴろん
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第018日目

第018日目


目が覚めたら行う行動は、既にルーチンとなっている。

副職業の解放もあり、今日は少し編成に手を加えてみる。

拠点を不在にした際のリーダーをしっかりと決めて欲しいとの意見もあり、各部隊から1名づつリーダーを決めることとした。


名前:ユーヤ・タナカ

年齢:18

職業:戦士(採取人)

装備:節の木の長棒、ゴブリンナイフ

その他:言語の加護 職業選択の加護 奴隷使役 配下副職業の加護


(戦闘部隊)

☆ゲッダ(男奴隷)斥候(見習い狩人)

ブリタ(女獣人奴隷)見習い斥候(見習い戦士)

メルタ(女獣人奴隷)見習い斥候(見習い戦士)


ラーゲ(男奴隷)戦士(見習い狩人)

ヘンリク(男奴隷)戦士(見習い狩人)

ステン(男奴隷)戦士(見習い狩人)


ナニー(女獣人)神官(見習い薬師)


(生産部隊)

☆ジーウ(女奴隷)薬師(見習い神官)


パウル(男奴隷)技師(見習い採取人)

ユーハン(男奴隷)見習い技師(見習い鍛冶師)


カーリン(女奴隷)鍛冶師(見習い採取人)

ニコライ(男奴隷)見習い鍛冶師(見習い技師)


グニー(女奴隷)見習い採取人(見習い戦士)

ベッサ(女奴隷)見習い採取人(見習い戦士)


生産部隊の行動は全てジーウに一任(丸投げ)することとして、ナニー教官に腹パンされている戦闘部隊のリーダーであるゲッダを中心に今日の行動を話し合う。武器、防具を再確認し配置を決める。ナニー教官監修の元、陣形も練り直す。


(前列・盾)

ラーゲ 戦士(見習い狩人)鉄のバトルメイス、粗末なタワーシールド

ヘンリク 戦士(見習い狩人)鉄の剣、粗末なタワーシールド

ステン 戦士(見習い狩人)鉄のバトルメイス、粗末なタワーシールド


(中列・長柄)

ユーヤ 戦士(採取人)節の木の長棒、節の木の盾

ナニー 神官(見習い薬師)節の木の長棒、節の木の盾


(後列・攪乱)

☆ゲッダ 斥候(見習い狩人)鉄の剣

ブリタ 見習い斥候(見習い戦士)ゴブリンナイフ

メルタ 見習い斥候(見習い戦士)ゴブリンナイフ


(補助)

ロバ馬車


前列の3名は装備を一新。ゴブリンソードは生産部隊の護身用武器として払い下げた。


倉庫以外ならなんでも嬉しい前列の3人に引きずられ、ロバ馬車は絶壁沿いに東へと進んでいく。ゴブリンガチャか狼かと話していると、前列3人の希望でゴブリンガチャ2連を行うこととなった。倉庫建設が本当に嫌だったのである。


草原の切れ目でロバ馬車を森へ隠し、斥候のゲッダを戦闘に隊列を組み前進する。

最初の採掘現場では護衛が増えている様で、ゴブリン兵士が2匹待機している様だ。

ナニー教官と相談し、このまま1つ目の採掘現場へと突撃した。


最初に2匹のゴブリン兵士がゴブリンソードを手に襲い掛かってくる。

前列3人の粗末なタワーシールドがその攻撃をしっかりと受け止め、押し返し牽制していく。ナニー教官と共に足へと無慈悲な突きを叩き込む。あっさりと2匹の行動は鈍り、バトルメイスがその頭部を粉砕する。


続けて洞窟の中から生産ゴブリンが2匹飛び出してくるのだが、それぞれ見慣れない動物を連れている。


名前:ゴブリン猪

野生動物だった猪がゴブリンの繁殖に巻き込まれ、変異種としてうみだされた。

猪に比べると体格は小さくなっており、性能も猪より大幅に劣る。魔物。


名前を確認すると「ゴブリン猪」なのだが、獣人3人は「お肉」と呼んでいる。


戦力の追加も空しく、あっさりと撲殺される生産ゴブリンとゴブリン猪たち。

中列から見ていて少し不憫である。

荷車に繋がれたゴブリンロバがナニー教官が無言で沈め、荷台にゴブリン猪を載せ草原の切れ目へと急ぎ戻る。ロバ馬車の近くでゴブリン猪の血抜きを済ませる。「お肉」と連呼している獣人3人に話を聞くと、川等で冷やしたほうが良いとのことだったので、新人獣人2人に指示して、洞窟の川へと運搬させる。


荷車を確認すると、箱は3箱積まれており、全て「干し肉箱」であった。

新人獣人2人に干し肉箱のことを確認する。恐らくだが、ビックラビットの肉だろうと。

ゴブリンが供給?する干し肉の正体が分かったところで、2番目の採掘場所へと向かう。


斥候に向かったゲッダが言うには、

ゴブリン兵士×3、ゴブリン馬車×2、生産ゴブリン×2?、ゴブリン猪×?

という構成であった。護衛の量が一層増えていることから、ゴブリンの集落が近いのかもしれないと新人獣人2人が教えてくれる。

ナニー教官の判断は「突撃」であり、新人獣人2人の判断は「お肉」であった。


洞窟の中に何匹の生産ゴブリンが居るのか把握出来ておらず、ゴブリン兵士3匹を速攻で潰す必要がある。前列3人の粗末な壁を活用し、ナニー教官は2匹の動きを即座に封じ、負けじと無情な突きを繰り出し動きを封じる。3匹目の頭部がバトルメイスで粉砕された頃、洞窟の中から生産ゴブリンが4匹、「お肉」を連れて現れる。

生産ゴブリン4匹は抗うことなく前列3人に撲殺され、お供の「お肉」は見習い斥候の獣人2人が即座にゴブリンナイフで刺し殺し、血抜きを開始していた。

「お肉」に対する熱い情熱を感じたのであった。ナニー教官が向かったゴブリンロバの運命も同様であった。

安全を確認し、荷車に「お肉」を搭載し、草原の切れ目へと荷車を2台押し戻っていく。

1台目の荷台には3箱の「干し肉箱」が積まれており、2台目の荷台には大量のゴブリン武器が確認できた。一台目の「干し肉箱」はロバ馬車へと移し替え、2台目の荷車に「お肉」も搭載され、拠点へと戻ることとなった。1台目の荷台は焼却処分された模様。


川のある洞窟で新人獣人2人の「お肉」解体作業を眺めていると、先に拠点へ戻ったゲッダが慌てて洞窟へやってくる。興奮していて何がいいたいのか理解できないので、獣人2人と一緒に解体作業を行ってもらう。黙々と解体作業を手伝うゲッダだが、大切な要件を忘れている。「何か拠点であったのか?」と確認すると、思い出したかの様に答える。


「主様、獣人の行商人と名乗る者が船で拠点近くまで来ております。」


これは非常に重要な要件ではないか。拠点へと戻り、ジーウに行商人の居場所を聞くと、拠点西にある砂浜で待っているとのことだった。


護衛として鉄のバトルメイスを持ったナニー教官を連れ、砂浜へと向かう。


行商人へ上陸を許可する。船には4人の獣人が乗っており、その半分の2人を拠点へと招き、話を聞くこととした。


時間も時間なので詳しい交渉は明日行うことで双方合意し、拠点で生活しているメンバーを行商人へ紹介することにした。ナニー教官をはじめとした獣人3人は行商人の1人へ経緯を説明し、別の1人は「魔道具」と呼ばれる物を使用し、戦争奴隷に付けられている「隷属の首輪」を1人、また1人と取り外してくれた。その作業を見守りつつ、「魔道具」について詳しく聞いてみる。


戦争終結後、戦争奴隷とされた獣人があまりに多いことに嘆いた獣人国の王は、隷属の首輪の機能を無効化し奴隷から即座に解放することが出来る「魔道具」の量産を国中へと指示した。

当初は獣人の戦争奴隷の解放が目的だったのだが、フォシエル王国の国民の多くが無条件で戦争奴隷として「奴隷狩り」されていることに頭を悩ませた獣人国の王。戦争奴隷から解放された獣人が中心となって獣人国の王へ働きかけ、元フォシエル王国の国民は無条件で戦争奴隷から解放することが決まったとのことだ。


話を聞いているうちに作業も完了し、全ての奴隷が解放された。


奴隷からの解放に対しお礼を言いつつ、今後の予定を話し合う。

時間も遅くなったので、行商人2人は船を停泊させている砂浜へと戻ることになった。

2匹分の「お肉」を夕食にと提供すると、たいそう喜ばれる。獣人の「お肉」に対する愛は偉大なのだな、と意味もなく納得してしまう。


本日の討伐モンスター等

・ゴブリン兵士×5

・生産ゴブリン×6

・ゴブリン猪×6

・ゴブリンロバ×5




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