第010日目
第010日目
目が覚めたら行う行動は、既にルーチンとなっている。
名前:ユーヤ・タナカ
年齢:18
LV:5
主職業:採取人
特技:中級採取知識、中級採取量増加
装備:節の木の棒、採集用鎌(初級)
副職業:見習い戦士LV2
特技:初級戦闘知識、初級攻撃力増加
その他:言語の加護 職業選択の加護 奴隷使役
ゲッダ(男奴隷)見習い斥候LV1→LV2
ラーゲ(男奴隷)見習い戦士LV1
ジーウ(女奴隷)見習い薬師LV1→LV2
ヘンリク(男奴隷)見習い戦士LV1
ステン(男奴隷)見習い戦士LV1
パウル(男奴隷)見習い技師LV1
カーリン(女奴隷)見習い鍛冶師LV1
ナニー(女獣人)見習い神官LV1
生産部隊へは南への移動を禁止とし、グループでの行動を厳命する。
今日のうちにカマドと土鍋の製作が完了し、夜にスープが飲めれば万歳なのである。
ナニーと話すうち、戦闘経験もそれなり豊富だと分かりナニー教官を命名。
ナニー教官の意見を聞くと、やはり馬車の確保は優先であるとのことだった。
馬車を引く動物はロバを活用するとして、荷車が必要である。聞くところによると、技師の道具と木材、鍛冶師と多少の鉱石が必要だということが分かった。
6人は泉を抜け森へと進む。道中でナニー教官が絶壁を確認したいとのことで、進路を変更し絶壁沿いに進むこととした。近づくにつれ、おかしなことに気付く。以前は森と壁の間隔に余裕はなかった。今日は3人が横に並んで歩ける程の間隔が存在する。やはり、細かい(以下略 なのだろう。移動が楽になったので幸いだと東の切れ目へと向かう。
切れ目に到着し、斥候のゲッダに過去に情報を伝え、生産ゴブリンが作業を行っているであろう場所の確認を指示する。程なくしてゲッダは戻り状況を伝える。
採掘している生産ゴブリンは2匹。以前と異なる部分として、護衛なのか体格の良いゴブリンが居る。またロバらしき生物が引く馬車が近くに置かれている。
ゴブリンも警戒して見張りを増やしたのか。ナニー教官と作戦を相談する。馬車は欲しい。脅威となる護衛に対処が出来ればなんとかなる。戦闘に不慣れなので3匹同時に相手するのは厳しいとの意見があった。ゲッダの提案で護衛だけを挑発し先に始末をすることとした。
護衛とロバのような生き物の正体を確認すべく、ゲッダと共に茂みへと移動する。
ゲッダは石を投げて護衛を挑発し、皆の場所へ引き寄せる作戦のようだ。
名前:ゴブリン兵士
繁殖力に優れた二足歩行の魔物。非常に弱い魔物に分類され、他の魔物から捕食される。
戦闘力に優れた個体が武装し進化している。
名前:ゴブリンロバ
野生動物だったロバがゴブリンの繁殖に巻き込まれ、変異種としてうみだされた。
ロバに比べると体格は小さくなっており、性能もロバより大幅に劣る。魔物。
見習い戦士の知識で情報が確認できた。
石の準備が出来たゲッダに合図を送る。投げた石はゴブリン兵士の顔面に直撃し、怒り狂いこちらへと向かってくる。4人が待機している場所へと戻り、ナニー教官の指揮により戦闘を開始する。
ゴブリン兵士は右手に剣のようなものを装備している。
前衛の3名が盾を構えゴブリン兵士の攻撃を受け流す。節の木の長棒でどう攻撃しようか悩んでいると、ナニー教官から武器を奪われた!
ナニー教官は前衛の隙間から棒を上手く突き出しゴブリン兵士の足を突く。
足を突かれたゴブリン兵士はなんとか回り込もうとするが、前衛3人が壁となってそれを阻止する。遂には限界を迎えたのか、ゴブリン兵士は倒れ込む。これを好機と前衛3人は一気に追撃を行い、見事に仕留めた。
名前:ゴブリンソード
不純物の多い「粗末な鉄鉱石」から製作された剣。強度には不安が残る。
名前:ゴブリンナイフ
不純物の多い「粗末な鉄鉱石」から製作されたナイフ。動物の解体用途には使用できる。
2種類の武器を手に入れることができた。各自装備の状態を確認し、採掘場所へと近づく。洞窟から出てきた生産ゴブリンに遭遇し、戦闘となる。6人VS2匹と圧倒的な優位もあり、戦闘は程なく終わった。
名前:採集用ピッケル(初級)×2
名前:採集用スコップ(初級)×2
残るは荷車のゴブリンロバである。前衛3人が周囲を囲み一気に殴る。抵抗する前に戦闘は終了した。
荷車からゴブリンロバの残骸を切り離す。荷台にはゴチャゴチャと物が乗っているが、この場を離れることを優先したい。2人で荷車を引き、2人がそれを押し、その場を後にした。切れ目を通り過ぎ、荷車の中を確認する。
名前:採集用ピッケル(初級)×2
名前:採集用スコップ(初級)×2
名前:採集用鎌(初級)×2
名前:採集用斧(初級)×2
名前:薬師用製薬箱(初級)
名前:鍛冶師用道具箱(初級)
名前:技師用道具箱(初級)
名前:使い古されたロープ
生産用道具が一式入っている感じだ。荷車の積載量も不明なので、一度小屋に戻ることとした。
小屋へと戻ると、生産部隊の3名がカマドと土鍋を完成させていた。
ジーウ、パウル、カーリンへと道具箱をそれぞれ渡す。技師と鍛冶師の道具箱は結構な重さだった。道具箱はそれぞれ未開封だった様で、何故ゴブリンが開封しなかったのか皆へ聞く。確実な回答ではないが、箱には簡単な魔法封印が行われており、ゴブリンには理解できなかったのではないかとの意見が多かった。どこか戦争で壊滅した町か村から略奪してきたのであろうが、ただの重い箱だった訳である。
パウルからは荷車を参考にしたいの少し貸して欲しいと頼まれる。
ジーウは道具箱を使って薬の生産を開始したようだ。
カーリンからは鍛冶で使う砂を運ぶのを手伝ってくれないかと頼まれる。
手持ち無沙汰になったので砂の運搬を手伝うこととして、砂浜へと向かう。鋳造用の型として砂を使うそうだ。塩分の影響は細かいことなので問題ないらしい。
砂浜と小屋を何度か往復し、必要量が確保した頃、ドヤ顔でロバ2頭を引いているナニー教官の姿が見えた。本人は神官なのだが、調教師の素質がある等と意味不明なことを言ってるので放置することにした。
模擬戦をしていた前衛3人+斥候のゲッダに声を掛け、板確保の為に森へと向かう。筋の木は簡単に見つけることが出来き、現地で丸太を板へと加工、小屋へと運搬した。新人さんのテントもそれぞれに用意を行い、日暮れまでには全員のテントに床板がしっかりと設置されたのである。
忘れられていたカマドと土鍋も今日こそは完成していた。気になっていた器に関しては、土鍋の延長で人数分用意してくれていた。縄文式土器のようなものか。
大きな収穫もあり、今日は早めの夕食にすることとした。
本日の夕食メニュー
・焼いたパンの実(結構旨い)
・干し肉と野草のスープ(岩塩が光る)
・泉の水
本日の討伐モンスター等
・ゴブリン兵士×1
・生産ゴブリン×2
・ゴブリンロバ×1