表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/41

いいや、殺す気だよ。

 皆さま、こんばんは。今回の事件は解決に向かっています。この事件の捜査が終われば、今後の物語の進み具合についてご説明いたしますので、もし興味があればお読みください。

「なんだと聞いているんだ?」

「トカレフはどっちかと聞いているんです」


 寺井が敵意むき出しで龍生に尋ねていた。

 だが、龍生は飄々として構えている。

 手には二つの拳銃だ。


「ひとつは桃城の個人ロッカーから。もう一つは松崎さんの業務用ロッカーから。片方はリボルバー式のマグナムに見えるような『トカレフ』で、もう片方は四角い形のまるでワルサーP99に見えるような『トカレフ』です。さて、どっちがトカレフでしょう?」


 寺井が冷静に、

「どっちもトカレフじゃない。今言った通り、マグナムとワルサーだろ?」


 龍生はくるりとターンした。するとこう訊く。

「質問を変えます。では、あなたはどちらを『トカレフ』にするつもりだったんでしょうか?」


 寺井は鼻で笑って「どっちをトカレフにするかだと? どっちもトカレフにはならないよ」



 龍生は攻める。

「いいえ、あなたはどちらかをトカレフにしようとしていました。そして、桃城か松崎のどちらかを犯人に仕立てようとしていた」


 寺井は冷静だがあざ笑うかのように、

「知らないのか? 弾丸にも指紋があるんだ。旋条痕せんじょうこんと言うんだがね。弾丸がどの銃から発射されたか判別できるんだよ」

 彼は続けた。

「だから凶器以外の銃を持っていても、その銃で打ったことにはならないんだよ」



 龍生は首を振った。

「別に、そんなことはどうでもいいんじゃないでしょうかね?」


 寺井の顔が曇る。


 龍生は手元の銃をぶらぶらさせながら、

「もし、あなたが誰かの荷物に銃を持たせることができたとして、仮にそれが桃城だったとして、彼女は任意同行される。そして、その銃が調査されている間に入れ替わったとしたら? 情報が書き換わったとしたら? 桃城は逮捕されるだろう」


 寺井は睨んた。

「何が言いたい?」

「警察内部にも協力者がいるだろ?」

 龍生は結論を言った。


 寺井は相変わらず彼をあざ笑って、

「だが、それが本当だとして。私を逮捕できるのか? 逮捕しても、もみ消されるかもしれないぞ」


 龍生は頷くと、不意に悪態を吐くように、

「ああ、それはもうわかっている。だから、こうしてお前に二つの銃を向けているんだ。弾は入ってんだろ? この二つとも。お前が用意したんだからわかるよな?」


「脅すきか? 脅迫されて白状しても証拠としては使えないぞ」


「いいや、殺す気だよ」

 龍生は両手の銃の操作を始めた。

 ガチャ、と音がなり。引き金を引くだけで寺井を殺せるように操作をした。

 龍生はもう一度尋ねる。


「では、トカレフはどっちでしょう?」


次回は皆様のご想像にお任せします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ