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トカレフはどっち?

ついにタイトル名回収です。ここまで付き合ってくださった皆様。本当にありがとうございました。私はこの文章を誰かが見ていることを信じ、投稿します。

 学校の東入り口。


 ここにはいつもは少ない車が多く止められており、ほとんどがパトカーである。

 だが、そんなところに恰幅の良い太ったスーツの男がいた。

 彼はようやく警察の事情聴取から解放されたと安堵して帰り支度をしている。

 その手には『トカレフ』が握られていた。

 瞬間、足音が聞こえる。

 寺井は大きな声で威圧するように尋ねた。


「だれだ?」


 彼が振り返るとそこには、一人の青年が立っていたのだった。


「トカレフはどっちでしょう?」











 そんな時、神崎はミーケ先生にこっぴどく叱られていた。

「なんで帰らへんかってん! お前、次はないからな!」

「す、すみません……」


 松崎が止めに入る。

「池野先生! あなたは怒りすぎですよ!」

「うるへぇ! 私の教育に指図するなぁ!」


 神崎は怒られる経験をあまりしたことがなく、目に軽く涙を浮かべていた。


 だがそんなのは気にせずミーケは叱りつける。

「だいたい! 転校初日でここまでやらかすなんて前代未聞! これは理事長に報告レベルやでほんま!」

「すみません……」


 松崎は神崎に同情して、

「まあ、今回は警察の捜査の手助けにもなったわけですし。この辺で見逃してあげたらどうですか?」


「うにゃ〜、でも今回活躍したんは龍生でしょう? でもだからって龍生をしからんわけにもいかんなぁ。あ〜面倒臭い! あいつを叱ると罪悪感しかないんですわ!」


「それはわかりますが、彼もとても頑張っていますし。あなたがトラウマになってしまっては意味もありません。ですからどうか落ち着いて」


 神崎には今の会話の意味が理解できなかった。

「どういう意味ですか? 龍生君を叱ったらなんで罪悪感が?」


 ミーケは苦し紛れに「余計なこと聞かんでええねん」

 だが、神崎はしつこく「教えて下さい!」

 ミーケは折れて、

「龍生から聞け、そこまでしかゆわれへん」


 するとその時、彼女のスマホが鳴った。

「なんやこんなときに」と文句を垂れながらスマホを取り出す「なんや、これ?」

 神崎がミーケのスマホを覗くと、メールが表示されいた。内容は、


『東入り口に警察を連れてきたし。そこで犯人を捕らえる』


 宛先は不明だ。

 ミーケは困った顔をして、

「また誰かのいたずらか! 最近多いねん、宛先わからんメールが」


 神崎は叫ぶように、

「それどころじゃないですよ! 早く警察を呼ばないと! 犯人がいるんですよ!」

「いや、でも宛先わからんし」

「いいから早く!」


 すると神崎はミーケのスマホを奪って通報してしまった。

 ミーケは驚くと、

「しちゃったの!」

 神崎は「はい」とだけ言い残すと、東入り口に向かった。


次回『推理はここからが本番』

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