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少女は捕らえる。しかし、捉える事は出来なかったようだ。

今日は二つ連続投稿です。お楽しみください。

……あと、読んでくれたらできればブックマーク登録ください。評価ください。感想ください。あと年賀状もください。バレンタインのチョコください。高校の時、女子生徒が『あいつからとりにこいよ、義理チョコは足舐めてもらうもんだろうが』みたいなこと言われた気がします。あと誰か紙とってください。

「きゃーーーー!」


 女の叫び声が聞こえた。

 同時に「痴漢です!」悲痛な叫びが聞こえる。

 視線の集まる中、こんな問答が始まった。


「待ちなさい! あなた、痴漢しましたね?」

「え? どういう意味ですか? 違いますよ!」

「逃げようったってそうはいきません!」


抗議する間も無く、藪から棒に連れてこられたのは大柄ではあるが気の弱そうな男性。今何が起こっているのかすらよくわかっていないようだ。


 駅で響き渡る声が観客を集めるまでに時間はかからなかった。

 視線の先には先ほど怯えて叫びをあげた女の子。可愛らしく、痴漢されたのならばうなずけるほどだ。


 問答を迫る正義感の強い少女。彼女は中背の身をしながらも、瞳は力強く、そして勇ましかった。肩まである黒髪はたゆまない思いを象徴するかのように見える。


 彼女の正義感にかられた威勢の良い表情は、ピンクの唇ときめの細かい肌を少し置き去りにしていた。


 そして、目の前に犯罪という言葉が浮かんであたふたとしているかなり恰幅のいい男性。クマの顔面がにこやかにTシャツで笑っているこの男が、ようやく事の重大さに気がつく。



「痴漢なんかしてませんって!」

恐怖を目に浮かべて大きく訴えた。


「嘘つかないでください! 私、見てたんですから! 彼女が怯える姿を!」



 その一言がきっかけで男性を見る目が大きく変わる。

 一同が臨戦態勢を取り、逃げ道を塞いでいく。

 男性は自分の腰あたりまである大きな茶色の紙袋を手にぶら下げていてかなり重そうにしている。そんなところに投げかけられた非情の言葉に逃げ出そうとするが、少女に捕まれて思うように走り出せずにいた。



「痴漢は犯罪です! 今すぐ駅員室に行きますよ!」

「急いでいるんです、離してください!」

このままではいけない、そう思った男は訳のわからぬ言いがかりを振り切るよう兄前に進み始めた。


「彼女が見たって言っているんです! とぼけないでください!」


 少女はそう言って中学生らしき女の子の顔を見ると、頷いているのが確認ができる。

「ホラ見なさい!」



「だから、知りませんって!」

 男性は恐ろしくなって力を込めるが、あたりの乗客も男性を取り囲み始めた。

「観念しなさい!」

 少女は断罪と言わんばかりに強く口にした。

 だが、その時。一人のため息が聞こえてくる。



「あの〜、それはおかしいんじゃないですか?」



 その場の皆、声は聞こえたが耳を貸そうとはしなかった。

 軽い雄叫びをあげて男性をもみくちゃにしていく。

「た、助けてくれ!」

目の前の侮蔑と失望は彼の頭の中にこだました助言を明確に捉える。

 しかし、助けを求める男性を乗客が取り囲み、どんどん駅員室へと連れて行った。



 その時、その乗客の一人の方に手がかかる。

「待てよ」

 しかし、聞こえていない。敵を前にして明らかに高ぶっている。敵意は人を傷つけようとたやすく頭上にふらり被られる。

 それを悟った声の主は容赦なくその乗客を引っ張り、足をかけて転倒させてしまった。


どっしーん、と身体とコンクリートが激突したの音であたりの喧騒がピタリと止まる。




「それはおかしいんじゃないでしょうかね?」



厄介なことに、彼の言葉は怒りに震えていた。ようやくその声が皆に届く。

印象は激怒、表情は冷徹、声色は裁決だ。


 すると少女が激しい声で、

「何よ! 邪魔する気?」

 納得できぬ裁決に異議を申し立て、目の前の学ラン姿の俯いた男子高生に反論する。

「これは現行犯逮捕よ! 異論があるなら証拠を見せなさい!」

 すると男子生徒が顔をあげた。


「では、ご説明します」


この場所にショートコント入れてもいいですか?


次回、『推理は速やかに進む』推理に置いて行かれないでね?

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