なろうで一番面白い作品
(ふと思いつき、筆を執りました。あまり期待しないでください)
「小説家になろう」と言うサイトには、約49万作の小説がアップされている。(2017/07/13現在)
さて、それではこの「小説家になろう」というサイトで一番面白い作品は何か。
まず、『面白い』というのは何かというのを定義する必要がある。
絶叫マシンのようなスリリングな展開が面白いという人もいれば、のんびり開拓するのが面白いという人もいる。
ステータスの値が大きくなるのが面白いという人もいれば、胸が苦しくなるほど切ない物語が面白いという人もいる。
『面白い』というのは一概に定義するのは難しいものだ。
というわけで今回は、単純に『面白い』=『心動かされるもの』という観点で考えてみよう。
さて、そうなると私はこの「小説家になろう」で最も『心動かされる』……『面白い』作品を提示することができる。
きっとこの作品を読んだことがある人は共感していただけることだろう――
――それは『感想』である。
より詳しく言えば、自分の書いた小説へ書かれた『感想』である。
読んだことある人は分かるだろう。これほど心揺さぶられる作品は他にない。
ちなみに後出しだが、「作品」の定義は「文章であること」とする。
別サイトの話だが、カクヨムには3文字しかない名作があったという。であるなら、感想が作品でないはずがない。
むしろ『感想』は、他の人が自分のためだけに書いてくれた作品といっていいだろう。
そう考えると心揺さぶられるのも無理はない。オンリーワン・フォー・ユーというやつである。
さて、この『感想』という作品は、知る人ぞ知る名作である。
まずログインしたホーム画面で赤字で「感想が書かれました」と出ている時のドキドキ感。
開いて内容を見るまで予測できない展開。
狙い通りの感想が貰えていた時には思わずドヤ顔になるし、褒められていた時のうかれ具合といったら有頂天だ。
貶されていた時のへこみ具合は仕事に行く気力も無くなるし、誤字指摘されてた時の「*おおっと*」感は頭が下がるほどありがたい。
(『感想』への感想には個人差があります)
どれをとっても、これ以上に心揺さぶられる作品は滅多にない。
しかしこの作品を読むためにはまず自分の小説を書かなければいけないのだ。
しかも書いた上で『感想』を書いてもらえるかはまた別の話であり、うまく『感想』を読める人もいれば読めない人もいるだろう。
『感想』を書いてもらえたとして、それが心躍る内容か、はたまた心折れる内容であるかという問題もある。
――そう、それはつまりプチプチ(正式名称:エアークッション)を潰すのに似たカタルシスがある。
プチプチは、うまく潰れるときと潰れない時があり、その差があることで脳を刺激しているというのを以前どこかで見た記憶がある。
つまり『感想』のそれは、まさにプチプチと同じことではないだろうか。
むしろ成功したときの快感が忘れられなくなるという点においては麻薬にさえ似ていると言っていいだろう。
そして悪い内容が書かれている時のダメージといったら、それこそまさに心理的ボディーブローと言わんばかりの苦い感情を味わう事もあるのだ。中にはその苦痛で筆を折る人もいるほどに。
まったく、これほど心動かされる作品というのは他にないだろう。
何、読み専だからまだ『感想』を読んだことが無いだって? それはもったいない。
You書いちゃいなYo!
あと、もう書いてる人でまだ読んだことが無い人は、まぁその、頑張ってください。
まぁあれだ。結局私が何を言いたいか、というと――
いつも感想書いてくれてありがとうっていうのと、
それじゃ、異論がある場合は感想欄へどうぞ、ということで。
(このエッセイは思考実験的にだいぶ適当なことを気ままに書いています)