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異世界転生したのは良いがしばらく勇者を陰から守ろうと思う。  作者: もこばん
第二章 勇者との初遭遇
7/13

町に行くらしい

さて、初めての書き溜め!今回はこれで書き溜めは終了ですが、これからもどうぞ宜しくお願い致します。

 俺は、森の中を優雅に全力疾走していた。

 この森は本当に素晴らしいなぁ!耳に入ってくる沢山の木のせせらぎや、小川のさえずり、更には時々聞こえるゴブリンの汚い鳴き声。

・・・。汚い鳴き声が聞こえる時点でアウトじゃね?


「って何現実逃避してんだ俺!?」


 俺は、森の中を自分が召喚した火の玉から逃げる為、必死に走り回っていた。そう。走り回っていただけなのだ。決して途中で遭遇したゴブリンを火の玉の生贄にしたり、ゴブリンとか立ち塞がったから蹴っ飛ばしたり、目の前にゴブリンがいたからって瞬間的に抜き撃ちとかはしてないよ?うん、本当本当、いや、そこらへんに無残な死体とか俺のレベルが6に上がってステータスが上昇してても、俺は嘘をつかないよ?うん。


「・・・まあ、あれからずっと走りっぱなしだもんなぁ・・・よく体力尽きないよね。俺。多分身体能力向上がここまで効果を示しているんじゃないかと思うんだけど、どこまで万能なんだろうね、この能力。」


 話が逸れたけど、木の上で見つけた平原に行って、この鬱陶しい(自分で召喚した)火の玉をさっさと片付けないとな。一応走りながら見つけたゴブリンをどんどん火の中に放り込んでいるせいで、今の所火の玉は十発程度になっているが、面倒なのは変わらない。


 そんな事を考えつつ、『メニュー』を出し、後で購入したい物がある為【ショップ】を選択しておく。先程ゴブリンを倒しながら確認をしていたのだが、その時に溜まったSPを使って何か良いものが買えないか見ていたら、丁度SP50で買える金属棒と言う物を見つけた。本当はナイフで火の玉を迎撃しようと思っていたが、爆発範囲的に多分自分もダメージを受けるだろう。この武器なら恐らくリーチもある筈。ちなみに投擲物は無理だった。一度試しに石を投げてみたが、避けられてしまった。・・・あれだな、味方にしたら心強いけど、敵になったら迷惑この上ないって奴だな。


「さて。そろそろ・・・見えたな。」


 そろそろこの森を抜けられるだろうと思っていた時に、木々の隙間から平原が見えた。平原には大量の雑草が生えていた。恐らく時間さえ掛ければこの中から薬草を見つけられるだろう。


 そんな事を考えている間に、平原に出た。先程から開いておいた【ショップ】で金属棒を購入。そして『マジックバッグ』からナイフと金属棒を入れ替えた。


「・・・軽いな、これの材質何なんだよ。長さは予想と同じくらいか。」


 そう呟き、【鑑定】をする。あ、言い忘れていたが長さは大体金属バットと同じ位、太さは直径約二センチ位だと思う。


『金属棒』

『武装化』の効果を反映できる金属で出来た棒。グラビトン鉱石で作成されている。そのお陰で軽いのに頑丈な棒になっている。ちなみに魔力を流すだけで重さを変化させることが出来る。能力の効果によって魔力を流せばある程度変形させる事が出来る。


 ・・・凄いのかどうかは分からないけど、遂に俺の分からん単語が出て来たよ。グラビトン鉱石って何だよwあと魔力はまだ扱えねえよ!俺異世界ビギナーだぜ?・・・まあ、これは後回しにしよう。そろそろガチで疲労が来るし。まあ今は疑問が全部解消されたって事で納得しておこう。


「・・・さて、そろそろこの鬼ごっこにも終わりを告げさせて貰おうか。」


 強引な納得をした俺は、金属棒を片手に火の玉を見据える。そして・・・


「ハッ!」


駆ける。


 火の玉は俺を誘導しているのだから、もちろん全て俺に向かってくる。俺は向かってくる火の玉を、まず斜め上からなるべく先端に当てるように叩き落す。


ボォン!


 接触した瞬間、爆発音が聞こえ、爆風と衝撃が金属棒を押し戻す。そして、俺はそのまま反動を利用して横に飛んだ。そして後ろを向いて走る。


 少し距離をとった俺は、後ろを見た。まず排除の必要がある目標ターゲットを確認する必要があるからだ。


「ふむ。中々にばらけるな・・・。」


 確認した限りだと、恐らく残り10個程ある火の玉は、それぞれバラバラに飛んでいた。正面右から来る火の玉もあれば左から来る物、上、下方向から来る物もあるのだ。だが、こんなバラバラな物にも、纏まる瞬間がある筈だ。ダッシュからバックステップに切り替えた俺は、よく観察し、火の玉が纏まる瞬間を見定める。


「何処だ・・・?何処に奴の纏まりがある?」


 自問しながら集中して火の玉を見て————見つけた。


「そこだっ!」


ドガガン!


 一番前にある火の玉を後ろにあった二つの火の玉が追い越し、丁度一閃すれば纏めて三つ潰せる所を見つけたのだ。


 三つを一気に破壊する事に成功した俺は、押し戻される感覚を無視して振り抜いた。そしてそのまま回転し、回転の勢いを載せて後ろから来る火の玉をぶん殴る。・・・よく考えたら自分で召喚した火の玉を自分で破壊する図って滑稽だよね。


 そのまま俺は火の玉を二つ、三つと破壊していく、だんだん楽しくなってきた俺は、逆手に持ち替えて振り回す。


ドォン!ドォン!ドォン!・・・


 何度も振り回している間に、気が付いたら全ての火の玉が吹き飛んでいた。


「はあ・・・はあ・・・。疲れた!あ゛~、もう俺は戦わん!今日は疲れた!もう働きたくないでござる!」


 そう言って俺は『武装化』を解除する。解除方法も簡単で、『解除』と心の中で呟くだけだ。まあ『武装化』しっぱなしでも良かったっちゃ良かったけど、こんなまだ日が高い時に、黒マントに訳変わんない装備を付けている訳にはいかなかったのだ。何故かって?決まってるだろ?せっかく開けた所に出たんだし町に行くんだよ、町に。まあ地図には国って書いてあったけどな。


「さて、ミカミ国は何処だろうな?・・・大体ここから北東か。」


 地図を取り出して見てみると、大体ここから北東の辺りにあるらしい。まあ、取り敢えずは移動するしかないみたいだし、のんびり行こうかな。


——————約2時間後——————


「はあ゛・・・はあ゛・・・ようやく着いた・・・」


 完全に『武装化』を解除していたことを忘れていた俺は、急に重くなった体に疑問を抱きつつ歩き、町らしき物を見つけた時には、『武装化』を使っていた時の疲れ+生身の疲れで、もう死ぬ寸前のようなぐらいの疲れを感じていた。


「ふう・・・ふう・・・よし。行こう。もう疲れたし。何より寝たい。」


 俺はそう言って門番のいる門まで歩いていく。


「ようこそミカミ国へ。ギルドカードは持っているかい?」


 ・・・あ、よく考えたら身分証明できないじゃん、俺。


「あー・・・すいません、持っていないんですよ。どうしたらいいですかね?」


「じゃあ、この仮のギルドカードを渡しておこう。この国では、ギルドカードが無いと入国も出来ない様になっているんだ。だから入国したらすぐにギルドへ行くといい。詳しい説明は後でして貰ってくれ。ここからまっすぐ進むと、一際大きい建物があると思うから、そこでカウンターにいる人に渡せば分かってくれる筈だから。」


 成る程。この国にはギルドがあるのか。多分ギルドって事だし、他の国にもあるんだろう。なんかTHE・異世界って感じするな。


「あ、はい、分かりました。では失礼します。」

「おう。多分また今度会うと思うがな。」


門番の人に銀色のカードを渡された俺は、期待に胸を膨らませながら、そのまま門をくぐった。


 さて、ギルドか。楽しみだな・・・。

文は中々頑張った方です。

次は3日後です!


おまけ

主人公「サッカーしようぜ!お前ボールな!」

ゴブリン「グギャア(え゛え゛)!?」

主人公(心の中)「ボールを相手のゴール(火の玉)にシュゥゥゥ!」

主人公「超☆エキサイティング!」

ゴブリン「グギャ(解せぬ)・・・」

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