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異世界転生したのは良いがしばらく勇者を陰から守ろうと思う。  作者: もこばん
第二章 勇者との初遭遇
6/13

番外:勇者の過去

 ※12/7修正 サブタイを『ちなみに青年の正体はこんな感じらしい』から『番外:勇者の過去』へ変更。

 さて、今回は青年の過去編です。こういった勇者視点の番外編を、これからもちょくちょく投稿していきたいです。・・・まあ、少ししたら嫌でも頻繁に投稿しなければいけなくなるかもしれませんが・・・(伏線)

 僕、クラウス・グリムは勇者だ。・・・まあ勇者って言っても大層な物じゃない。正直こんな僕が、何で勇者になんてなってしまったんだろうって僕でも思ってる。・・・あれは、一か月前の出来事だった。


——————約一か月前——————


「—————つまり、皆さんは、これからきちんとした生活、態度、行動をする必要があるのです。これをきちんと守ることで成人となれる訳で————」


 それは、牧師様が僕たちにお話しをしている時だった。18になった僕はその時成人の儀式を迎えていたんだ。この儀式が終わったら、魔物もあまり襲ってこない、大人達が言う所によると、『珍しく安全な場所』らしいこの村で、これからはお父さんと一緒に農作業の仕事をやるのだと、ずっと思っていた。

 18になった人は必ずやる成人の儀式は、教会で行うんだ。でも、この教会は一つを除いて、本に載っているようなくらいの普通さの教会で、普通の間取り、普通の装飾、普通の椅子、普通の祭壇・・・そんな感じの教会なんだけど、さっき言ったように、一つだけ物凄く特殊な物が置いてあるんだ。

 それは、祭壇の後ろ斜め上にある巨大な水晶。この水晶は、この協会が作られた当時からあるらしいんだけど、何故置いてあるか、どんな意味があるのかは誰も分からないみたいで。本当に気が付いたら置かれていて、何も知らないうちに皆気にしなくなったらしい。

 で。僕はそんな教会で、沢山の村の子供たちと一緒に成人の儀式をしていたんだ。儀式って言っても大したことは無くて、牧師様のお話を聞くだけなんだけど。大人になるにつれて、必要なことなどを話してくれるって事だったんだ、でも僕は正直あんまり覚えてない。だって、あんな事が起きるなんて思っていなかったし・・・。


「—————はい、これであなたたちは大人の仲間入りをしました。皆さんこれから頑張ってくださいね?」


 牧師様が最後にそう言った瞬間、それは起きた。


ピキ・・・ピキ・・・


 後ろで水晶にひびが入り始めたのだ。皆何が起きたのか分からなくて、慌てていたんだ、僕たちが慌てている間にも、水晶にはどんどんひびが入って・・・


ドゴォォォォン!


 物凄い音を立てて水晶が割れて、地面に落下したんだ。ちなみに皆はすでに後ろに下がっていたから無事だった。まあ、もちろん僕も。でも僕は、僕だけは、その瞬間教会自体から逃げておくべきだったと思う。だってその瞬間


『初めまして、かな?僕は神様。アストネルって呼んでね。さて、いきなりで悪いけど、この世界に『魔王』が誕生しちゃったっぽいんだよ。ああ、悪いけど、君たちの声はこっちには聞こえないから。さっき割れた結晶は、『緊急用通信水晶』って言ってね、こっちの遠隔操作で割ることで、一方的だけどどこからでも通信が出来るんだ。それこそ神界、地獄、天国とかからでも出来るんだよ。で、今回は魔王が誕生したって事を伝えようとしたんだけど、水晶がここにある一つ以外何故か全部故意的に破壊されていて、無くってね。まあつまり、そのせいだね。さて、実際はこうやって先に魔王が生まれたって事を言う必要は無いんだよね。魔王は魔王で後で絶対に分かるはずだし。魔族はすぐにそういう事をこっちに言ってくるから。で、何で先にこうやって伝える必要があるか?それは魔王の特性から話した方がいいね。実は魔王は勇者の攻撃でしか倒せなくてね。勇者以外の攻撃なら体力は必ずギリギリでストップ、更に超高速で体力が回復する。勇者の攻撃なら、回復もせず、普通に倒せる。つまり、勇者の資格を持った者をを探さなきゃなんないんだ。これが凄く面倒でね、複数資格を持っている人間がいて、その中の一人が勇者になれるんだよ。ふつう僕でも何人か探すのにちょっと時間掛かるから、この村の人達が周りに勇者候補の募集がかかってる事を宣伝して欲しいんだ。王都の神殿に二つ位水晶が置かれるはずだから、そこに並んで適性をチェックしてくれって。・・・ん?あ、丁度いい所に勇者の資格持ちが一人いるじゃん。今回はラッキーだったや。じゃ、こちらの都合で悪いけど、君が一番目の勇者候補だよ!』


 こんな通信が、僕たちが何が起きたか分からず慌てていた間に、勇者を勝手に決めてしまったんだ。一方的な通信の上、こっちの都合すら気にしない。身勝手な神様に。


 言葉が終わった後、僕は、気づかぬ間に二枚の手紙を持ってていた。それには、凄く長い文章がびっしりと書かれていて、読むことに一苦労、更にこの事実を認める事にも一苦労した。


 どうやら僕が勇者候補になったらしい。

 これに書かれていた所によると、勇者を決める方法は簡単で、魔王が活動を始める一年後、その時に王都で丁度開かれる武闘大会の勇者部門で優勝する事。僕が勇者になるためには、少なくとも中級魔物のオークと戦って勝たなきゃいけないらしい。で、オークなんて僕には無理だと思ったんだけど、神様が僕に各勇者個人個人違う、勇者にしか与えられない特別な能力を渡してくれたっぽい。僕の能力は『奇跡』。一日一回しか出来ないけど、使っている間は攻撃が効かなくて、どんなピンチだろうと助けてくれるらしい。使い方は簡単で、『発動』って唱えるだけ、そしたら無意識で体が動いて、更に奇跡が起きて助けてくれるらしい。使っている間は僕の手の甲に紋章が浮かぶらしいけど、使ってないからどんな紋章かは分からなかった。


 この事実は、村の皆にすぐ伝わった。勿論、父さんや母さんにも。


 この話を聞いた父さんも母さんは僕を勇者候補として送り出す事に決めたらしい。でも、父さんが言った「お前はきっと勇者にはなれないだろう。お前は優しく、力も弱い。だから、名目上は勇者候補だが、父さんはお前を遠くに見聞を広める旅に行かせるつもりで送り出す。母さんも同じはずだ。だから胸を張って堂々と行ってこい。だがな・・・これだけは約束しろ。『絶対に死ぬな』。」と言う言葉のおかげで、僕は安心して旅に出掛けられるだろう。


 その後僕は、村人の皆に見送られて、旅に出る事になったんだ。

 ・・・まあ旅に出てすぐに森でゴブリンに襲われた女の子を助けるなんてこと、全く予想してなかったけど。

さて、更新はまた三日後に————何て、言うと思っていたのか?

えーと、8:20までにまた投稿します!

あ、ちなみに前書きで書いた通りこの番外編の次はまた今度になりますので、次は主人公視点です。

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