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異世界転生したのは良いがしばらく勇者を陰から守ろうと思う。  作者: もこばん
第一章 状況を把握した。
4/13

初戦闘してみるらしい

 すみません!時間が無かったので、今日登場予定だった勇者は次回に回します!すいません!

※この回には残虐なちょいグロ表現が含まれております。お気を付け下さい。

 家から出て、約一時間半位経つと、景色が大分変わってきた。歩き始めはただの枯れ葉がいくつか落ちているだけの地面に、見渡す限りの木々という、異世界を楽しみにしていた俺だったが、一人で話す相手もいない状態で富士の樹海にでも行けば見れそうな異世界感のない風景がずっと続く時間は、あまり楽しいものでは無かった。そのせいか、ようやく訪れた変化に正直嬉しさを感じていたのだ。

 まあ、変化と言っても、イノシシのような動物の足跡が見られるようになったり、鳥の鳴き声が聞こえ始めたり、小川を見つける事が出来たりと、結構見に見えるレベルの変化が起きているだけなんだがな。 一時間半も歩き続けて動物の声すら無かったって事は、恐らくあそこには特殊な結界の様な物が張られていたのではないだろうか?まあ、気にしても分からないから気にしない方が良いだろう


「うーん・・・地図でもクッソだだっ広い森だしな・・・めんどくせぇな・・・初期スポーン地点から町までとにかく遠いな。マジで。」


 そんな事を考えながら歩いていると、俺の頭に天才的な考えが浮かぶ。


「あ!そこらの草とか【鑑定】すればいいじゃん!そうすれば暇つぶしにもなるな。・・・もしかしたらそこらに薬草ざっくざくだったら良いな・・・」


まあ、手当たり次第に【鑑定】してみるか。


【木】

普通の木、この世界に存在する名前すらない標準的な普通の木、特徴は、長所が無い代わりに、短所が無いという、普通に扱いやすい事。


【雑草】

ただの草。やっぱり雑草。周囲から栄養分を根こそぎ持っていく為、それを利用した『魔法陣』を使う事で、簡単に空間魔法『吸収ドレイン』を使用できる。雑草だからって、甘く見てはいけない。


・・・。

ざっそう って すげー。

 ・・・マジで凄過ぎだろ。このどこにもある様な雑草に?魔法?は?いやちょっと俺マジ書いてある意味分かんないっすわー。しかもあれだぜ?何か異世界チート系でよく見る空間魔法やん。舐めてたわ。雑草の底力舐めてたわ。ほんとすみませんでした。はい。

 ちなみに、雑草鑑定しまくってたら、ありました。これ。


【薬草】

雑草が進化した草。周囲の大量の栄養分を吸収する事によって、回復のエキスが出るようになった雑草。その回復効果は、光魔法中級『治療ハイヒール』と同じ量もある。使用方法は大きく分けて二つあり、まずそのまま食べる方法、そして、すり潰して塗る方法がある。

 食べる方法は、体を通して体全体への回復効果があり、それでも相当な回復が出来る。体に塗る方法は、重傷でも一気に治ってしまうというえげつない効果だ。

 しかし、只の雑草と薬草との見分けは付き辛く、おまけにこの世界には、正式名称『ヤクソウモドキ』という雑草との見分けがつきやすい回復効果のある野草があり、そちらの方が『薬草』と思われおり、本当の『薬草』は熟練の薬売りにしか分からないレベルに希少。

 ちなみにやっぱり『ヤクソウモドキ』の回復効果は薬草よりは少なく、塗ったとしても薬草の二分の一程度の回復効果しかない。食べると四分の一という鬼畜仕様でもあるが、光属性の魔法使いは希少の為、多く使用されている。


「・・・これ俺の知ってる薬草と違う。俺の知ってる薬草って使ってもHP15~24位しか回復しない終盤で全く使い物にならない奴だし。結局青いキノコとかハチミツとか調合して飲み物にしちゃったりする縁の下の力持ち的な存在だったよ。うん。これ。俺の知ってる薬草と違う。俺は信じない。これは薬草じゃなくてそこらへんに生えてる薬だよ。うん。ほら、よくあるバグった雑草みたいな。うん。」


 とまあ、現実逃避をしまくっていたものの、きちんと回収する俺のこの律義さ。流石だよね。俺。まあ他の人は絶対「律義さと違う!それただの貪欲さや!」って言いそうだけど。


 そんな事を考えていた時、急に物音がした。


「お?遂に異世界初生き物と初遭遇かな?」


 そう言いつつ前に進むと、俺の身長の半分ほどの大きさの、二足歩行で歩く緑色の皮膚と角を持つ怪物が7匹おり、その7匹が円形に固まっている怪物集団がいた。怪物は、服を着て少しぼろぼろのナイフや弓を持っている事から、知能は高いと思われる。


「成る程。あれが『ゴブリン』か・・・。予想以上にキモイな・・・。まあ、殺してみれば自分の強さも分かるし、異世界のレベルも分かるからな・・・殺るか。」


 呟いて、行動を開始する。

 まず行ったのはゴブリンのきちんとした戦力分析だ。ゴブリンだとしても、異世界のレベルが分からない以上、まだ油断はできない。


「前後ろで前衛のナイフ持ちが二体ずつ。中央にゴブリンの魔法使い・・・いわゆる『ゴブリンメイジ』とやらか。その横には2匹の弓持ちのゴブリン・・・『ゴブリンアーチャー』みたいな奴か。成る程。前衛がクリアリングして、見つけた敵をアーチャーが弓で牽制、ナイフで囲んでメイジの詠唱を待ってから、メイジの魔法でトドメか。意外とよく考えてるな、ゴブリンも。」


 木の陰にしゃがんで隠れつつ、ゴブリンの戦力を分析する。・・・よく考えればこんな真っ昼間から黒マント着込んでしゃがんで怪しい動きするとか・・・完全に不審者やんけ、俺。


 そんな事を考えながら、ハンドガンに手を伸ばし、安全装置を外し、スライドを引き、弾を薬室に込める。


「すまんな。まずは俺の強さの確認の為・・・死んでくれ。」


ピス!


 ハンドガンの引き金を引き、俺にしか聞こえない消音機サイレンサー付きのハンドガンの発砲音が響く。直後、狙っていた俺から手前側にいた後衛右のナイフ持ちゴブリンの二の腕から上が消し飛ぶ・・・・・・・ん?『消し飛ぶ』?


「上半身の上部消し飛んだの!?」


 通常でも知られているハンドガンでも、頭を少し遠くから撃っても頭に空洞が出来てお終い。のはずなのだが、これはおかしい。頭だけピンポイントで撃っただけで、二の腕より上が消し飛ぶ・・・なんだこのチート装備。マジ何なんだよ。


 そんな事を考えていると、攻撃されたことに気が付き辺りを探しまくっていたゴブリンがようやくこちらに気が付いた様で、矢が俺に襲い掛かってくる


「うおっ!?・・・危ねえなおい、と言うか、俺が攻撃したんだから反撃されて当然だろ・・・。」


 矢を間一髪で躱し、あまりに常識離れした光景に絶句していた自分の頭を一旦冷静にする。


「よし。ハンドガンはもう使わん。絶対。アサルトライフルは・・・無理だな。ハンドガンより強い以上、違和感しかしない。じゃあ・・・ナイフと素手だな。」


 そう呟き、『マジックバッグ』から急いでナイフを取り出し、襲い掛かるゴブリンを切りつける。どうやら、『身体能力向上』『視力向上』が働いているせいか、動きが少しスローモーションのように感じられ、さらにこちらの動きは前世より圧倒的に強く、速くなっている。この速度で動くと、やはり加減を忘れる。ナイフでゴブリンの首を速攻で撥ねてしまったのである。流石に首が見えるレベルのグロさに俺はダウン・・・しなかった。

 何故?と思ったが、恐らくこのグロ耐性こそが神がした肉体改造の効果なのだろう。・・・一旦気を取り直し、考えている間に切り付けて来たゴブリンを蹴りで蹴っ飛ばす。すると、ゴブリンが物凄い速度で吹っ飛び、木にぶつかって沈黙した。そのままパンチを放つと、それはそれでゴブリンが吹っ飛び、沈黙する。そして、ダッシュで後衛のアーチャーの近くまで行き、その速度で固まっていたアーチャーの首を回転しながら両方切り落とす。


「・・・ふぅ。これじゃ大分ゴブリン弱いじゃん・・・どうしよう・・・」


 ちょっとこの自分の強さに驚いていると、完全に忘れていたのだが、ゴブリンメイジの魔法が完成したようだ。さっきの矢とは比べ物にならない速度で火炎弾が飛んで来たのだ、俺は瞬間的に体を守るためマントを翻し、衝撃に備える。が。


ドゴォン!


 着弾して大音量の爆発音がするのに、衝撃が全く来ない。これが俗に言う、『魔法耐性』とやらなのだろう。しかし、それを気にする間もなく、急いでメイジの顔面に飛び蹴りをかます。ダッシュ+キックの強さのせいか、頭が簡単に吹き飛び、えげつないスプラッター映像になってしまった。


「・・・これじゃ装備強すぎだろ。どないしよ・・・」


 そのグロ映像を目前で見ながら、俺はもう、この世界での生き方に不安を覚える事しか出来ないのであった・・・。

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