よく分からんが異世界に行くらしい
あらすじにも書かせて頂きましたが、執筆初心者の初原稿です。読んで頂けるのでしたら、悪い所、良い所、一言、誤字脱字の場所等・・・感想宜しくお願い致します。
※作中強引に話を作っているところがあったり、作者の語彙力があまり無い為、不快に思う方も多くいると思います。表現が難しかったり、良い言葉遣いが分かっていなかったりしています。僕は時々・・・いやほぼ毎日満足いくまで修正を入れます。言葉遣いや、良い表現方法を感想欄で教えていただけたら幸いです。
目が覚めた時、男が見たのは、白い世界、辺り一面真っ白の、完全な『無』の・・・いや、男がいるのだから、『無』ではないのだろう。四肢の感覚が無く、目もこんな状況では機能しているのか分からない。
「やあ」
その世界に、男以外の誰かの声が響いた。
「んん・・・ん?」
この世界といい、この感覚といい、突然起こった出来事がよく分からずに男が混乱している時、また声が聞こえた。
「やあ、初めまして、僕は・・・そうだな、『神様』と呼んでよ、名前はまだ考えていないんだ。今目覚めたばかりだからよく分からないだろうけど、君は、今から転生・・・『異世界転生』をする事になる、名誉ある『テスター』のさ。君を選んだ理由はもちろんいくつかあるけど、その中でも『この時間に丁度死亡した事』『成人』『この世界を楽しめる』人物は君以外いなかったんだ。」
(・・・え!?おいおいおい、俺、死んだの!?マジ!?死んだ記憶一切無いんだけど!?えっと?あれ?確か、朝起きて、会社行って、糞上司とガチバトル(食堂の食券の入手競争、結果は敗北、食べたかったなぁ・・・食堂のあんみつ掛けごはん型砂糖丼・・・何故か人気皆無なんだけどね、他にもデスソース一本丸ごと使用の唐辛子麺のラーメンとか、一つの味覚に超極端なメニューしかなかったけど。)をした後に、コンビニのランチサンド食って・・・そのまま帰ったんだよな。そこまでは覚えてるのに・・・そこから先が思い出せない・・・)
自分が死んだという現実を受け入れるために少し考えた男は、声を出すことが出来るのかの確認をし始めた。
「ん゛ん゛っ・・・声は出るな。えーと、すみません、神様?ここってどこなんですか?後、俺は何で死んだんですか?死因は?」
「ああ、ようやく喋ったのか。こっちから話し掛けたのに反応が無いからどうしたのかと思っちゃったよ。えーと、君の死因はねー・・・そうそう、こういう展開の時よくある事故死だよ事故死。信号無視の車が突撃してきてスクラップ・・・みたいな。まあ、ここに来れたんだから運は良いと思うよ、君。まあ死んだ人に言うセリフじゃないと思うけど。」
「まあそうなんですけどね。えーと、もう一つ質問があるんです、条件の『この時間に丁度死亡した事』『成人』はまだ分かるんですけど、『この世界を楽しめる』ってのは?確かに俺は異世界転生モノとかライトノベルとか大好きですよ?でもそれだけで異世界を楽しめるかどうか分からないじゃないですか?」
「確かにね。まあ、本当の所は言いたくなかったんだけどさ、君以外にも実は何人か来ていたりはしてるんだよ。嘘ついてごめんね?でも全員駄目だった。皆急にこんな部屋に連れてこられて、僕の声が聞こえた辺りでドッキリとか警察に通報とか言い始めるし・・・君が初めてだよ、こうやってまともに話せるのは。
よく考えても、自分が死んだって聞いてここまで冷静な人間はそうそういないと思うしね。だから実際は『この世界を楽しめる』より『どんな状況でも冷静に物事を判断できる事』なのかな?君が大して特別だったり、思い入れがある訳じゃないんだ。ごめんね。
僕はこの世界に外部からの人間が入れるかどうかのテストをしたいだけだから、人間は正直条件に合えば誰だっていいんだ。その条件が合う人が偶然君だっただけだらね。」
「成る程・・・そういう事ですか。良く分かりました。ありがとうございます。」
(違う。俺は冷静なんかじゃない。今、心が躍りすぎて逆に落ち着いてしまっているだけなんだ。ライトノベルとかでいつも羨ましいと思っている異世界転生を今、この自分がするんだから。)
「そうそう、急に転生させるんだもんね。ここは何かあっちでも生きていける能力をあげよう。悪いけど、君に選択することは出来ないんだ。完全に僕が決めないと君が転生して新たな体になった瞬間ひでb・・・内部から壊れちゃうから。」
「うわぁ・・・よく分かりました。で、どんな能力が頂けるんですか?」
「そうだなぁ・・・じゃあ、まずはRPGとかのゲームによくある『メニュー』っぽいのをあげるよ、『メニュー』には色々な機能を入れるつもりなんだけど、この中にある『ステータス』を使えば、君の身体能力とかを数値化する事が出来るんだ。後、完全にゲームみたいだけど、この世界にはレベルがあってね、レベルはステータスにしか反映されないんだけど、レベルが一上がるごとにステータスの数値が上昇するんだ。ちなみにこのレベルには上限は無いよ。でも、周りの人間も上限は無いから、きちんと見極めてね。
でも、一応言っとくけど『ステータス』はこの世界にいる誰もが使える魔法だから。覚えておいてね。他には『能力説明』とか『持ち物確認』とか、あと本来の『メニュー』には無いはずだけど、これにはアイテムを見ただけでそのアイテムの効果が分かる、いわゆる『鑑定』と、その世界にいる知能があるものを倒すことで手に入るSPを使うことで買い物が出来る『ショップ』をあげるよ。品揃えは実際に転生して使ってみてからのお楽しみって事でよろしく!ちなみにSPで『ショップポイント』って読むからね。ちなみに『メニュー』を開く時は心の中で「メニュー」って唱えてくれれば開くよ。」
(メニュー画面か・・・結構便利な能力だな。大事に使わせて貰おう。ショップに何があるか)
気になるな・・・)
「後、それだけじゃ足りないと思うから、攻撃系の・・・いや、攻守一体の能力をあげよう。『武装化』っていう能力で、この能力と『メニュー』には、普通にはありえないんだけど、能力自体にレベルがついてるんだ。これは地球から急に強い干渉を受けるとやっぱりひでb・・・内部から壊れちゃうから、この世界の力を吸収して強力になっていく方がいいと思ってね。能力の説明がめんd・・・後でのお楽しみって事で能力の説明はしないからよろしくね。」
「さっきそれは聞きましたが、要は言葉通りの意味でいいんですよね?こう・・・百発くらいの拳を受けた世紀末の人みたいに内側からパァン!と?」
「そうそう。そんな感じ、でも君は転生した時、モヒカンじゃないから安心してね。えーと。言ってなかったけど、転生した時、ランダムで体が設定されるんだ、でも髪型はショートのままだから。年齢は18歳で、種族は・・・この世界にはたくさんの種族がいて、その中の人族になって貰おうと思う。・・・そろそろ転生の時間みたいだ。君には殆ど何も言ってないけど、情報はその世界で集めてくれ。転生後は自由に生きてくれ、でもすぐには死んじゃ駄目だよ、テストの意味がなくなっちゃう。転生後の場所は・・・もう時間か。場所については大して驚かないと思う。じゃあ、また・・・」
そう言った『神様』が、一度言葉を区切り、忘れていたとばかりに、男にとある事を伝える。
「あ、君の前世の名前は思い出せないはずだよ、まあ、理由としては・・・君は今、肉体が無い『精神』の状態なんだよ。肉体がない状況だと『脳』が無いだろ?それが無いと記憶とかが上手く保存出来ないんだ。つまり、時間が経つにつれて、記憶がどんどん無くなってしまうってこと。今、君が無くしている記憶は・・・『死亡した瞬間の記憶』『彼女に関する記憶』『自分の名前』そして・・・ドンマイ、『家族の記憶』を忘れている。このままこの場所にいたら完全に記憶が無くなっちゃうからね。本当に時間が無いんだ。後で記憶が無くてびっくりするってのも嫌だろ?まあ、そんな訳で、じゃあね!」
『神様』がそう言った瞬間、段々と男の意識が薄れていく。眠る時によくある感じの、こう・・・力が抜けて・・・
「あ、もう一つ、嘘をついてたたことがあったや、僕には本当は名前があるんだ。本当の名前は『アストネル』、覚えておいてね、いつかまた、会うと思うから・・・」
読んで頂き誠に有難うございます。次は若干書き溜めに入るので11/6辺りにまた投稿します。もしくはそれまでにちょくちょく更新します。